一人暮らしはゴミ屋敷になりやすい？ゴミ屋敷になる原因と業者の費用目安を紹介！

• ゴミ屋敷

「最近、部屋の中が散らかってきたけど、片付ける時間がない…」「気づいたらゴミ袋が何袋も溜まっている…」そんな悩みを抱えていませんか？実は、一人暮らしの人ほどゴミ屋敷になりやすい傾向があります。誰の目もない分、つい掃除を後回しにしてしまったり、体調や精神状態によって片付けができなくなることもあるのです。

「私だけかも…」と感じる方も多いですが、同じように悩んでいる人は意外とたくさんいます。特に仕事や学業で忙しい人、メンタルに不調を抱えている人にとって、片付けは思った以上に大きなハードルです。

この記事で一人暮らしの人がゴミ屋敷化しやすい原因を具体的に解説。さらに、もし片付けが難しい場合に頼れる清掃業者の費用相場についても紹介します。

読むことで、自分に合った片付け方や適切な業者選びのポイントがわかり、安心して行動に移す第一歩が踏み出せるはずです。

一人暮らしはゴミ屋敷化しやすい！

一人暮らしは自由で快適な反面、生活リズムすべて自己責任になるため、片付けが後回しになりやすい傾向があります。特に仕事や学業が忙しい人は、帰宅しても疲れて掃除をする余裕がなく、気づけば部屋が散らかり始めているケースも珍しくありません。

誰かに見られる心配がないことが、かえって「片付けなくてもいい」といった心理につながり、徐々にゴミ屋敷化してしまうのです。

また体調不良やメンタルの不調、ストレスによって片付けができなくなるケースも多く見られます。たとえば、うつ状態になると日常の動作すら面倒になり、ゴミを捨てる行為も難しくなるでしょう。

高齢者以外で若い男女も片付けられない人が増加中

ゴミ屋敷は、かつて高齢者の問題として取り上げられるケースが多かったですが、近年では20代～30代の若い男女にも広がりつつあります。

都市部においては、忙しいライフスタイルやワンルームの狭い居住空間により、「片付けたいけれど片付けられない」といった状況に陥る若者が増加。

SNSや動画配信サービスの普及により、家で過ごす時間が長くなったことも、モノが溜まりやすくなる原因の一つです。

また精神的な理由で片付けが困難になるケースも。発達障害やメンタル不調を抱える若者の中には、片付けの手順がわからなかったり、ゴミを「捨てるもの」と認識できない人もいます。

見た目には元気で社会生活を送っているように見える若者でも、実際の生活環境は深刻なゴミ屋敷状態ということがあり得るのです。

ゴミ屋敷化しやすい一人暮らしの人

一人暮らしでゴミ屋敷化しやすい人には、以下の共通する傾向があります。

• 高齢者
• 若い女性
• 収集癖のある男性

年齢や性別を問わず、それぞれに異なる理由で片付けが困難となり、部屋の状態が悪化してしまいます。ここでは、それぞれの特徴と背景を詳しく見ていきましょう。

高齢者

高齢者の一人暮らしは、特にゴミ屋敷化のリスクが高い傾向にあります。年齢を重ねるごとに体力が低下し、日常的な掃除やゴミ出しが困難に。

また認知機能の低下により「どこにゴミを捨てたか忘れる」「何が不要か判断できない」などの問題も生じます。加えて、経済的な不安や社会的な孤立も、片付けを後回しにしてしまう原因です。

また高齢者の中には「もったいない精神」が強く、使わない物でも「いつか使うかも」と思い込んでしまう傾向があります。

その結果、物を溜め込みやすくなり、部屋にスペースがなくなっていくのです。近所や家族との関係が薄い場合、誰にも相談できずに問題が放置されるケースも少なくありません。

孤独な状況を防ぐには、定期的な見守りや地域とのつながりが大切です。また専門業者のサポートを利用すれば、片付けながら、安心して生活できる環境も整えられます。

若い女性

若い女性の中にも、ゴミ屋敷状態に悩んでいる人は少なくありません。見た目はきちんとしている一方で、プライベート空間では片付けができない、といったケースも多く見受けられます。

原因は、仕事や学業でのストレス・うつ病や不安障害などの精神的な問題・自己肯定感の低下が背景にあるケースが多いです。

特に一人暮らしの女性は防犯意識が高いため、「人を家に呼ばない」「玄関に出るのも億劫」と感じやすく、部屋の中のゴミが溜まりやすくなります。

さらに買い物やネット通販で物が増える一方、整理整頓が追いつかず、部屋が物であふれてしまうケースも。

片付けられない状態が続くと、気持ちもふさぎ込みやすくなり、ますます整理整頓ができない悪循環に陥ります。

若い女性の場合は、身近な人に相談しづらい気持ちも高いため、専門のサポートやカウンセリングなど第三者の力を借りるのがポイントです。

収集癖のある男性

「コレクション癖」や「物を捨てられない性格」が原因で、部屋が次第にゴミ屋敷化してしまう人もいます。

たとえば、漫画やフィギュア・雑誌・家電などを集める趣味がエスカレートし、収納スペースを超えても手放せずに部屋中に物が積み上がっていくケースです。

収集癖は悪いものではありませんが、整理整頓のスキルや習慣が身についていないと、ゴミと必要な物の区別が曖昧になってしまいます。

また誰にも見られない生活空間だからこそ、管理が行き届かず、ゴミと物の境界がなくなってしまうのです。

本人は「大切な物」と思っていても、時間が経つと劣化や破損などで、結果的に部屋の状況が悪化する原因にもなります。思い切って不用品買取などのサービスを活用すると、手放すハードルを下げれるでしょう。

一人暮らしがゴミ屋敷になる条件

一人暮らしは、自分のペースで生活できる自由がありますが、誰にも管理されないため「気づいたらゴミ屋敷化していた」といった事態を招きやすい特徴があります。

忙しさや疲労・ストレスなどが重なると、掃除や片付けが後回しになり、部屋の状況は徐々に悪化していくでしょう。

普段の暮らしの中で見落としがちな小さなサインが積み重なることで、ゴミ屋敷への第一歩を踏み出してしまうのです。特に以下のような状況が目立つようになったら注意しましょう。

• 2週間以上前に飲み終えたペットボトルがある
• 素足で歩くとゴミが大量につく
• ゴミ袋が常に5個以上溜まっている
• シンクに生ごみが放置されている
• 食べた食器やゴミが3日以上放置されている
• 服が散乱している
• 必要なものが見つからない

ここでは、一人暮らしの中でゴミ屋敷化してしまう典型的な条件について詳しく解説します。

2週間以上前に飲み終えたペットボトルがある

飲み終えたペットボトルを「後でまとめて捨てよう」と思いながら放置してしまったら要注意です。

もしペットボトルが1週間、2週間と放置されたままになっているなら、すでに“ゴミ屋敷化”のサイン。

ペットボトルは軽くてかさばるため、すぐに部屋の隅やテーブルの上を占拠し、部屋を散らかします。

中身が少しでも残っているとカビや虫の原因にもなり、衛生的にも大きな問題となるでしょう。たった数本から始まった放置が、気づけば床一面に広がるケースも少なくありません。

素足で歩くとゴミが大量につく

部屋を素足で歩いたときに、髪の毛やホコリ、食べかす、小さなゴミが足にまとわりつくような状態であれば、すでに部屋が悪化している証拠です。

床にゴミがたまっている状態では掃除機をかける気にもなれず、さらにゴミが溜まっていきます。

特にカーペットやラグの上では、目に見えないゴミが大量に溜まりやすく、ダニやカビの温床となるケースも。

素足で歩いて不快に感じるようになったら、清潔な環境から遠ざかっていサインです。放置すれば、悪臭や害虫の発生など深刻な問題にもなるでしょう。

ゴミ袋が常に5個以上溜まっている

ゴミ袋が部屋の中に常に5個以上あるという状態は、ゴミ屋敷化の中盤に差しかかっていると言えます。ゴミ袋が積み上がっていると、部屋のスペースが狭まり、移動も不便になります。

さらにゴミの中身によっては悪臭が立ち込め、部屋全体の空気が悪くなるでしょう。自分では「すぐに出すつもり」と思っていても、気づけば1週間・2週間と経過してしまうのが特徴。

ゴミの日を逃すと次の収集まで数日間はそのまま放置せざるを得ず、さらにゴミが増えていきます。

シンクに生ごみが放置されている

台所のシンクに生ごみがそのまま放置されている状態は、衛生的にもよくありません。生ごみを放置するとハエやゴキブリなどの発生源にもなります。

また流しの詰まりやカビの繁殖といった二次被害にもつながる危険性があるでしょう。散らかった台所では料理をする気力がなくなり、食事がコンビニや外食中心になる可能性も。

その結果、シンクの使用頻度が下がり、生ごみが放置されがちになります。「次のゴミの日にまとめて処理しよう」と思っていても、日々の忙しさや疲れで後回しにされ、腐敗が進んで手をつけるのが億劫に…。

一人暮らしでは誰も注意してくれないため、負のループに陥りやすいのです。

食べた食器やゴミが3日以上放置されている

食後の食器をすぐに洗わずに3日以上放置している場合は黄色信号です。食べ残しが乾燥してこびりつき、洗うのがますます面倒になります。

また食器だけでなく空き容器や包装ゴミが一緒に放置されていると、部屋がゴミであふれていく原因にも。

散らかった台所では食事自体が不快になり、生活全体の質が低下。「誰も見ていないから」「あとでまとめてやろう」と思って放置してしまう癖がつくと、やがて慢性化し、ゴミ屋敷化への道を歩んでしまいます。毎日少しずつ片付ける習慣をつけるのが、脱出の第一歩です。

服が散乱している

床や椅子に脱いだ服が散乱している状態は、部屋の「見た目の清潔感」を一気に損ないます。洗濯していない衣類が増えると、カビやダニの原因にもなるため注意しましょう。

服が散らかっているだけなら「すぐ片付けられる」と思いがちです。しかし何日も放置され、洗濯物の山ができた時点で、ゴミ屋敷化の兆候と言えるでしょう。

また衣類に混じって紙ごみや食品の包装が放置されているケースも多く、知らないうちにゴミと物の境界線が曖昧になります。

収納スペースが足りない、洗濯をする時間がないなど理由は様々ですが、服の管理ができなくなった時点で生活のバランスが崩れているサインです。

必要なものが見つからない

必要な物がすぐに見つからない状態は、片付けができていない証拠です。カギや財布・書類など、日常的に使う物を探し回ることが増えたら、それは部屋が整理されていない証といえるでしょう。

探し物に費やす時間が増えると、ストレスも溜まっていきます。また同じ物を何度も買ってしまう「重複買い」につながり、物がどんどん増えて部屋がさらに散らかる悪循環にも。

物の定位置を決めて、使ったら戻す習慣をつけるのが、ゴミ屋敷化を防ぐ第一歩です。探し物の頻度が増えてきたら、部屋を見直すサインとして受け止めましょう。

一人暮らしの人がゴミ屋敷化してしまう原因

一人暮らしの生活は自由で気ままな反面、自己管理が必要です。そのため、ちょっとしたきっかけで部屋が散らかり、気づけばゴミ屋敷状態になってしまうケースも。特に以下の状態に陥りそうな人は注意してください。

• 忙しすぎて片付ける時間と気力がない
• 片付けを全て1人でやるので大変
• 片付ける習慣が身についていない
• 高齢で心身と判断力が衰えている
• 孤独感
• 精神疾患や発達障害を抱えている
• セルフネグレクトに陥っている

ここでは、一人暮らしの人がゴミ屋敷化してしまう具体的な原因について、一つずつ詳しく見ていきましょう。

忙しすぎて片付ける時間と気力がない

現代社会では、仕事や学業に追われ、日々の生活が非常に忙しい人が増えています。特に一人暮らしの方は、帰宅後に家事をすべて自分でこなさなければならず、片付けや掃除まで手が回らないケースも。

朝は慌ただしく出勤し、夜遅くに帰宅してもすでに疲れ切っているため、「今日はもういいや」と後回しにしてしまうのが習慣化してしまうのです。

そのような状況が数日・数週間と続けば、部屋はあっという間にゴミや汚れでいっぱいになるでしょう。

「忙しい」状況は片付けをする意欲や時間を奪う大きな原因であり、日常生活の中で片付けを優先する余裕がなくなると、自然とゴミ屋敷へと近づいてしまうのです。

片付けを全て1人でやるので大変

一人暮らしは全ての家事を一人でこなす必要があります。特に広い部屋や荷物が多い場合、「一人では手に負えない」と感じてしまい、手をつける前に諦めてしまうケースも。

家族や同居人がいれば役割分担ができますが、一人暮らしでは全責任を自分で負うことになるため、余計に億劫になります。

そのため散らかっても「誰も見ないからいいや」となり、片付けを放置することが日常化するため注意が必要です。

誰かに頼れない環境や孤立感も相まって、片付けのハードルが高くなり、やがてゴミ屋敷状態へとつながってしまいます。

片付ける習慣が身についていない

幼少期から片付けの習慣が身についていない人は、大人になって一人暮らしを始めた際に、部屋をキレイに保つ感覚が薄いまま生活を送ってしまいます。

実家では親が片付けをしてくれていた人ほど、一人暮らしを始めて初めて「片付けは自分でやるものだ」と気づくのです。

しかし、どうやって片付ければいいのか、どのくらいの頻度で掃除すべきかが分からず、結果として部屋はどんどん散らかってしまいます。

また「床に物を置くのが当たり前」「ゴミはあとでまとめて捨てる」という生活スタイルが長年の習慣となっている場合、それを変えるにはなかなか難しいもの。

習慣の力は非常に大きく、片付けが苦手な人にとっては、毎日少しずつでも続ける練習がポイントとなります。

高齢で心身と判断力が衰えている

高齢者の一人暮らしは、身体機能や判断力の衰えにより、片付けが難しくなる傾向があります。

特に足腰が弱ってくると、しゃがんで物を拾う、重いゴミ袋を持ち運ぶといった動作が難しくなり部屋の中に物が溜まりやすくなります。

また認知機能の低下が始まると「何がゴミで何が必要な物なのか」が分からなくなったり、同じ物を何度も買ってしまったり…。

やがて本人にとっては「いつも通り」のつもりでも、周囲から見ると明らかにゴミ屋敷化している状況になります。

孤独感

孤独感生活意欲の低下を招き、部屋の管理がおろそかになる原因なります。人との接点が少なくなると「どうせ誰も来ないから」「見られるわけじゃないし」と片付けを後回しにしてしまうのです。

また孤独感は精神的なストレスとなり、買い物や食べ物に依存することで物が溜まりやすくなる傾向も。

リアルな対人関係が希薄な状態では、部屋の中が唯一の「居場所」となり、その環境を変える意欲も失われていきます。

精神疾患や発達障害を抱えている

精神疾患や発達障害を抱えている人にとって、片付けは非常に難しい作業となります。うつ病や不安障害の人は、日常的な行動すら負担に感じ、ゴミを捨てることすらできなくなるケースも。

また発達障害の一種であるADHD（注意欠如・多動性障害）の場合、物の管理が苦手であったり、物をどこに置いたかを忘れやすかったりといった特徴があります。

そのため本人に悪気はなくても、部屋がすぐに散らかってしまい、気づけば手がつけられない状態になってしまうのです。

周囲からの理解が得られず、自分でも「なぜ片付けられないのか」が分からないまま苦しんでいる人も多くいます。専門家によるカウンセリングや支援を受けることで、少しずつ改善できる可能性があるでしょう。

セルフネグレクトに陥っている

セルフネグレクトとは、自分自身の身の回りのことを放棄し、必要なケアや管理をしなくなる状態を指します。

高齢者に多いとされる問題ですが、実は若年層にも見られる現象です。たとえば、以下の行動があり、自分自身を顧みなくなる傾向があります。

• 食事をとらない
• 掃除をしない
• ゴミを捨てない
• 必要な医療や支援を拒否する

セルフネグレクトは、うつ病や孤立・経済的困窮などの背景が原因で起こるケースが多く、放置すると健康や命に関わる深刻な問題につながります。

部屋の状態がひどくなっても何の対処もせず、誰にも助けを求めようとしない場合、セルフネグレクトの可能性が疑われるでしょう。早期発見と支援が重要であり、周囲の理解と声かけが状況改善のカギを握ります。

自分で簡単に始めるゴミ屋敷の片付け方

ゴミ屋敷の片付けは「どこから手をつけていいかわからない」と感じる人が多いものです。しかし、正しい手順と心構えさえ持てば、自分一人でも少しずつ確実に片付けを進めることが可能です。

1. 玄関・通路をまずは徹底して片付ける
2. 散らばっている明らかなゴミを捨てる
3. 部屋のゴミを捨てていく
4. 物のジャンルごとに一カ所に集めて分別して捨てていく

いきなり完璧を目指すのではなく、まずは「できることから一歩ずつ始める」のが成功のカギです。

ここではゴミ屋敷状態から脱出するための基本的な片付け方を、ステップごとに詳しく解説します。どの手順も特別な道具は必要なく、今日からでも始められる内容です。

玄関・通路をまずは徹底して片付ける

ゴミ屋敷の片付けを始める際、最初に取りかかるべき場所は「玄関と通路」です。家の出入り口を確保することで、安全性と移動のしやすさを確保しましょう。

玄関がゴミで塞がっていると、物の出し入れができず、作業効率が悪くなってしまいます。また緊急時の避難経路としても、玄関周辺の確保は最優先で行ってください。

まずは玄関付近にある靴や段ボール・ゴミ袋などを一つずつ取り除き、床が見える状態を目指しましょう。

通路に関しても、部屋の奥へ進めるように、最低限の通り道を確保してください。動きやすくなることで、次の片付け工程もスムーズに進むでしょう。

散らばっている明らかなゴミを捨てる

玄関と通路がある程度片付いたら、次は床やテーブルの上などに散らばっている「明らかなゴミ」を捨てましょう。

「明らかなゴミ」とは、以下の一目見て「これは捨てても問題ない」と判断できる物です。

• 使用済みのペットボトル
• 空き缶
• お菓子の袋
• 食品の容器
• 使い終えた紙類

あまり細かく分別するよりも、まずは袋にまとめて捨てる作業を優先します。大きなゴミ袋を準備し、可燃ごみ・不燃ごみの基本的な区分だけ意識しながらどんどん袋に詰めていきましょう。

ゴミが目に見えて減っていくことで、精神的にも達成感が得られ、作業のモチベーションが上がります。

また作業中はマスクや手袋を着用すると安心です。虫が湧いている可能性もあるため、事前に殺虫剤を使っておくとより安全に作業ができるでしょう。

目に見えるゴミを減らすだけでも、部屋の印象がガラリと変わり「これなら片付けられるかも」と思えるようになります。

部屋のゴミを捨てていく

次に取りかかるのは、各部屋にあるゴミの撤去です。リビングや寝室・キッチン・トイレなど、それぞれの空間ごとに順番を決めて取り組むと、混乱せず掃除ができます。

最初は「最も使用頻度が高い部屋」から始めるのがよいでしょう。たとえば、リビングや寝室を優先的に片付ければ、作業の合間に休憩しやすくなるメリットがあります。

この段階になると「これはゴミかどうか分からない…」といった物が出てくるかもしれません。迷ったものは一時的に「保留ゾーン」として箱や袋にまとめ、後から見直す方法がおすすめです。

またキッチンや水回りの片付けは悪臭や害虫のリスクが高いため、他の部屋よりも優先度を上げておくと良いでしょう。

全てを一度に終わらせようとせず、1日1部屋、1スペースというように小さな単位で進めることが、途中で挫折しないコツです。

物のジャンルごとに一カ所に集めて分別して捨てていく

ある程度ゴミがなくなって空間ができてきたら、次は残っている物の整理に取りかかります。

効率よく片付けを進めるためにもジャンルごとに一カ所に集めましょう。以下のジャンルに分け、それぞれを一つのスペースにまとめていきます。

• 本
• 服
• 食器
• 書類
• 家電
• 日用品

まとめれば、何がどれだけあるのかが一目で把握でき「重複しているから処分しよう」「これはもう使っていないな」といった判断がしやすくなります。

ジャンルごとに集めた物は、「使う」「使わない」「迷っている」にさらに分類し、処分の優先順位を決めていきましょう。

特に衣類や日用品は、まだ使える物でも「1年以上使っていないものは処分対象」といったルールを設けると、手放しやすくなります。

また分別作業には体力や気力が必要なため、1ジャンルにつき1日というペースでゆっくり進めても構いません。重要なのは、無理せず、自分のペースで確実に前進することです。

一人暮らしの人がゴミ屋敷片付けを業者に依頼した場合の費用目安

一人暮らしでゴミ屋敷状態になってしまうと、自力で片付けるのが難しいケースが少なくありません。

特に部屋の大半をゴミが占めるようになると、時間的にも体力的にも限界を感じてしまい、専門業者に依頼するか迷う時期です。

ゴミ屋敷の片付けを業者に依頼する際に気になるのが「費用の目安」です。実際の料金はゴミの量や部屋の広さ・作業人数・トラックの台数などによって異なり、おおよその目安は以下の通りです。

ゴミの高さ	状態	作業内容	費用目安	作業時間
膝くらいまで	軽度〜中度のゴミ屋敷	・ゴミ分別・搬出 ・簡易清掃	3万〜8万円	半日〜1日程度
腰くらいまで	中度〜重度のゴミ屋敷	・ゴミ分別・搬出 ・清掃・消臭対応	8万〜15万円	1日〜2日程度
天井まで	重度〜最重度のゴミ屋敷	・大規模撤去 ・消臭・害虫駆除 ・清掃・リフォーム	20万〜40万円以上	2日〜4日以上

ここではゴミの高さを目安にした大まかな費用をご紹介します。

ゴミが膝くらいまである場合

ゴミが床から膝程度までの高さに積もっている場合は、軽度〜中度のゴミ屋敷と判断されます。

状況としては、1Kやワンルームの一人暮らしの部屋に日用品や生活ゴミが溜まっていることが多く、害虫や悪臭の発生もまだ軽度なケースが一般的です。費用の目安としては、3万円〜8万円程度が相場です。

作業時は、作業員2名ほどで半日から1日程度で完了することが多く、ゴミの分別から搬出までをすべて代行してもらえます。不用品回収も同時に依頼すれば、部屋が一気にスッキリし、気持ちのうえでも大きな解放感が得られるでしょう。

なお地域や業者によっては基本料金に運搬費や処分費が含まれていない場合もあるため、事前の見積もり確認が大切です。

ゴミが腰くらいまである場合

ゴミが腰の高さまで積もっている状態は、すでに中度〜重度のゴミ屋敷といえます。ゴミの量も多く、長期間放置されていた可能性が高いため、臭いや虫の発生も深刻になっているこ恐れがあるでしょう。

状況によっては業員の人数を増やして対応する必要があり、費用もやや高額になります。目安としては、8万円〜15万円程度を想定しておくとよいでしょう。

作業は通常1日〜2日間程度かかることが多く、場合によっては複数台のトラックで搬出作業を行います。

分別や清掃、消臭対応なども必要になるため、専門性の高い業者を選ぶことがポイントです。

また家具や家電がゴミに埋もれている場合は、不用品買取を併用することで、費用を一部引いてもらえる可能性もあります。

ゴミが天井まである場合

ゴミが天井まで積み上がっている状態は、重度〜最重度のゴミ屋敷とされ、非常に危険な状態です。火災や健康被害のリスクも高く、早急な対応が必要でしょう。

天井までゴミがある場合は、作業人数もトラックの台数も増え、大がかりな撤去作業が必要になります。費用の目安は、20万円〜40万円以上になるケースも珍しくありません。

作業には2〜4日程度を要することが多く、状況によってはさらに長引く可能性もあります。また消臭や害虫駆除・ハウスクリーニング・リフォームなどの追加オプションが必要になるケースもあり、業者選びは慎重に行い、見積もりの段階で内容をしっかり確認しておきましょう。

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当社は遺品整理のプロとして知られていますが、ゴミ屋敷の片付けにも豊富な実績とノウハウを持っており、多くの一人暮らしの方からご依頼を頂いております。

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