高齢者の認知症がゴミ屋敷に繋がる原因と対処法!別の精神疾患にも注意!
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- ゴミ屋敷

認知症は、ゴミ屋敷につながる原因の一つだといわれています。
記憶力・理解力・判断力が低下し、ゴミ捨ての習慣・清掃の重要性が薄れてしまうのが、その主な要因です。
そのため、認知症になった人の自宅をゴミ屋敷化させないためには、周囲のサポートや行政の制度を利用するのが不可欠です。
そこでこの記事では、認知症の人のゴミ屋敷問題に関する下記の内容を徹底解説します。
・認知症の人が自宅をゴミ屋敷にしてしまう理由
記憶力・理解力・判断力の低下、見当識障害や実行機能障害が起因するケースもある
・認知症の人が自宅をゴミ屋敷化させる具体例
ゴミの日がわからなくなることや、セルフネグレストになることなどが起因
・ゴミ屋敷につながりやすい認知症以外の症例
発達障害や精神疾患の人も自宅をゴミ屋敷化させやすい
・認知症の人の自宅のゴミ屋敷化を防ぐポイント
周囲のサポート、行政の制度の利用、専門業者への依頼が有効
上記の項目について詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。
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目次
高齢者の認知症でゴミ屋敷につながる理由

認知症になると、日常生活の中で物事を整理したり、片付けたりする力が低下します。
その結果、不要なものを溜め込んだり、ゴミを捨てられなくなり、ゴミ屋敷化が進んでしまうのです。
- 記憶力が低下
- 判断力の低下
- 理解力の低下
- 見当識障害
- 実行機能障害
上記の5つは、特にゴミ屋敷につながりやすい認知症の症例です。
それぞれのポイントを解説します。
記憶力が低下
認知症の初期症状の一つに「記憶力の低下」があります。
何を捨てたのか、何を買ったのかをすぐに忘れてしまい、同じ物を何度も購入してしまうのが特徴です。
これにより、物がどんどん増えてしまい、部屋の整理が追いつかなくなります。
また、ゴミの収集日を忘れることで、ゴミを出せずに溜まってしまうケースも多いです。
こうした日々の小さな記憶のずれが積み重なり、気づけばゴミ屋敷になってしまいます。
判断力の低下
認知症が進行すると、「何が必要で何が不要か」の判断が難しくなります。
普通であれば捨てるような空き容器や古新聞でも、「いつか使うかもしれない」と感じて捨てられなくなってしまうわけです。
このような判断の曖昧さが、不要な物をどんどん部屋に溜め込む原因になります。
また、衛生面での判断力も低下するため、悪臭や害虫の発生にも気づかず放置してしまい、さらに状態が悪化することもあります。
理解力の低下
認知症による理解力の低下により、「ゴミを分別する」「指定日にゴミを出す」などのルールを理解・実行することが困難になります。
特に自治体のゴミ出しルールが複雑な場合、高齢者にとっては大きなストレスとなります。
それも、ゴミを出すことをあきらめてしまう要因の一つです。
ゴミ出しの方法がわからない、または誰かに聞くという判断すら難しくなることで、家の中にゴミが蓄積してしまうのです。
見当識障害
見当識障害とは、時間や場所、人の区別がつかなくなる状態のことで、認知症の代表的な症状のひとつです。
これにより、「今日は何曜日か」「今どこにいるのか」などが分からなくなり、ゴミ出しの日や場所を把握できなくなります。
また、自宅が自分の家だと認識できなくなることもあり、物の片付けをする意識自体が薄れてしまうこともあります。
こうした見当識の混乱が、ゴミ屋敷化の大きな要因になるのです。
実行機能障害
実行機能障害とは、「計画を立てて、順序立てて行動する力」が低下する状態です。
認知症の方は、たとえば「ゴミを袋に入れる→ゴミの日に出す」という一連の流れが理解できなくなったり、途中で何をしていたか分からなくなってしまったりすることがあります。
その結果、片付けを始めても途中で止めてしまい、部屋が散らかったままになってしまうのです。
また、優先順位をつける力も衰えるため、「片付けよりも他の行動をしてしまう」ことも多く、結果的にゴミ屋敷化を招く原因となります。
高齢者の認知症がゴミ屋敷化につながる具体例

認知症によって生活能力が徐々に低下すると、日常的な掃除やゴミ捨てができなくなり、結果としてゴミ屋敷になってしまうことがあります。
以下では、実際によくある具体的な事例をご紹介します。
- 見当識障害によってゴミの日がわからなくなる
- 認知症によって収集癖がついてしまう
- 物を捨てて良いかどうかの判断ができない
- 認知症によりセルフネグレクトになる
- 体力と気力が低下していて動けない
周囲の方が認知症の症状に理解を示し、片付け・清掃をサポートしてあげることが大切です。
見当識障害によってゴミの日がわからなくなる
認知症になると「見当識障害」と呼ばれる症状が現れ、曜日や時間の感覚があいまいになります。
その結果、「今日は何曜日か」「ゴミの収集日かどうか」がわからなくなり、ゴミを出しそびれてしまうのです。
自治体のゴミ出しルールは複雑なことが多く、それを把握し続けるのは認知症の方にとって非常に困難です。
こうしてゴミが家の中に溜まり続け、気がつけばゴミ屋敷化してしまうことがあります。
認知症によって収集癖がついてしまう
認知症の進行とともに「物を集める」という収集癖が出ることがあります。
しかも、必ずしも趣味趣向に関連したものの収集癖とは限りません。
たとえば、使い終わった空き缶やチラシ、レシートなど、本来であれば捨てるべきものも「何かに使えるかもしれない」と感じて取っておくようになります。
このような習慣が続くと、部屋の中には物があふれ、生活スペースがどんどん狭くなってしまいます。
さらに、本人には「片付けなければならない」という自覚がないため、ゴミが放置され続けてしまうのです。
物を捨てて良いかどうかの判断ができない
認知症の方は、判断力が低下することで「これは必要な物か、不要な物か」を見極めることが難しくなります。
たとえば、破れた洋服や賞味期限が切れた食品でも、「まだ使える」「もったいない」と感じて捨てられないケースも少なくありません。
また、他人に捨てられることに対して強い不安を感じ、片付けを拒否することもあります。
こうした状態が続くことで、結果的にゴミが蓄積していき、ゴミ屋敷の原因となります。
認知症によりセルフネグレクトになる
セルフネグレクトとは、自分自身の身の回りの世話を放棄してしまう状態のことを指します。
認知症が進行すると、「掃除をする」「食事をとる」「入浴をする」など、日常的な生活習慣を保つことが困難になります。
その結果、自分の部屋や家の環境にも無頓着になり、ゴミがあっても片付けずに放置してしまいます。
家族が気づかないまま放置されると、深刻なゴミ屋敷状態になりやすいので注意が必要です。
体力と気力が低下していて動けない
高齢者、とくに認知症を患っている方は、体力や気力が大きく低下しています。
そのため、ゴミを集めて外に運ぶ、掃除をするという一連の動作が身体的に難しくなります。
また、「面倒くさい」「今はやりたくない」と感じることが多く、片付けに対する意欲も失われがちです。
こうした状態が続くことで、家の中は次第に散らかり、やがてゴミ屋敷へとつながっていきます。
認知症以外でゴミ屋敷化する代表的な病気

ゴミ屋敷は認知症によるものだけでなく、他の精神的・心理的な病気によっても引き起こされることがあります。
以下では、代表的な疾患とゴミ屋敷化の関係について解説します。
- セルフネグレクト
- ホーダー(ためこみ症)
- ADHD
- 自閉スペクトラム症
- 統合失調症
- 強迫性貯蔵障
- うつ秒
これらの病気にかかるのは、必ずしも高齢者だけだとは限りません。
身近な人にこれらの症状が見える場合は、積極的にサポートしてあげましょう。
セルフネグレクト
セルフネグレクトとは、自分の健康や衛生、生活環境の管理を放棄する状態を指します。
高齢者だけでなく、若年層にも見られることがあります。
ゴミを片付ける気力が湧かず、掃除や整理整頓をせずに生活することで、次第に部屋がゴミで埋まっていくのが特徴です。
本人に悪気はなく、生活環境の悪化にも気づいていないことが多いため、周囲のサポートが不可欠です。
ホーダー(ためこみ症)
ためこみ症(ホーディング障害)は、実際には不要な物でも「捨てられない」「手放せない」という強い執着を持つ精神疾患です。
ものが増えても片付けられず、「もったいない」「何かに使えるかもしれない」と考え、ゴミや不要品が積み上がっていきます。
単なる「片付け下手」ではなく、治療が必要な症状です。
本人は問題意識を持っていないことも多く、家族が気づいたときにはすでに深刻なゴミ屋敷状態になっていることもあります。
ADHD
ADHDは注意力が散漫になったり、衝動的に行動してしまったりする特性を持つ発達障害の一種です。
片付けを計画的におこなうことが難しく、物の管理が苦手なため、物が溜まりやすくなります。
また、片付けの優先順位をつけることができず、「どこから手をつけてよいかわからない」と感じて放置してしまうケースも多いです。
周囲からは「だらしない」と誤解されがちですが、当人にとっては大きな困難を伴っています。
自閉スペクトラム症
自閉スペクトラム症の方は、こだわりが強かったり、変化を極端に嫌ったりする傾向があります。
そのため、一度集めた物を捨てることに大きな抵抗を感じるのが特徴です。
また、片付けの手順がわからなかったり、他人に整理整頓されることに強いストレスを感じたりすることもあります。
これが積み重なると、部屋に物が溢れ、ゴミ屋敷化につながってしまいます。
支援する際は、個別性の高い配慮と環境調整が必要です。
統合失調症
統合失調症は、現実と空想の区別がつきにくくなる精神疾患で、妄想や幻聴などの症状が出ることがあります。
片付けることが「危険だ」と感じたり、「ゴミに意味がある」と信じ込んだりしてしまい、ゴミを捨てることができなくなるケースが、ゴミ屋敷につながりやすい例です。
また、日常生活の意欲が低下し、生活空間の維持が困難になることもあります。
家族や支援者による継続的な関わりと、医療的支援が必要です。
強迫性貯蔵障
強迫性障害の一形態である「強迫性貯蔵障」は、物を過剰に集めてしまい、それを捨てられないという強い強迫観念に基づく行動が特徴です。
「捨てると不安になる」「災害時に必要かもしれない」といった思考から、物をため込み続けます。
本人は理屈でわかっていても、不安感に抗えず、結果的に部屋がゴミや物で溢れてしまいます。
心療内科での治療や、心理的サポートが必要です。
うつ秒
うつ病は、強い無気力や無関心、集中力の低下が主な症状です。
これにより、片付けをしようという気力が湧かず、ゴミを放置するようになります。
初期は「少し散らかっているだけ」と見えることもありますが、次第に生活全体に支障をきたし、ゴミ屋敷状態に発展することがあります。
また、「自分なんてどうでもいい」といった自己否定感から、生活環境を改善しようという意欲を失うことも原因の一つです。
認知症によるゴミ屋敷化を防ぐ方法

認知症によるゴミ屋敷化は、早めの対策と周囲のサポートによって防ぐことが可能です。
家族や支援者ができる具体的な方法として、下記の5点を解説します。
- 家族間のコミュニケーションを取る
- そもそもの物を減らす
- ゴミ出し支援制度を活用する
- 生前整理・断捨離をする
- 片付け・不用品回収業者に定期的に依頼する
本人の尊厳を守りながら、無理のない対応をすることが大切です。
家族間のコミュニケーションを取る
認知症によるゴミ屋敷化を防ぐためには、まず家族同士の連携と日常的なコミュニケーションが欠かせません。
「最近部屋が散らかってきたかも」と気づいた段階で、早めに話し合いの場を持つことが大切です。
本人を責めるのではなく、「手伝いたい」という気持ちを伝えることで、信頼関係を崩さずに支援につなげることができます。
定期的に様子を見に行くことや、掃除を一緒におこなう習慣を作るのも効果的です。
そもそもの物を減らす
物が多い環境は、片付けが困難になる原因になります。
認知症の方にとっては、どれが必要でどれが不要なのかを判断するのが難しくなるため、なるべくシンプルな生活空間を整えることが効果的です。
たとえば、買い物の量を制限したり、同じ物を複数持たないようにするなど、物を増やさない工夫が求められます。
整理整頓しやすい収納を心がけ、わかりやすいラベルを貼るのもおすすめです。
ゴミ出し支援制度を活用する
地域の自治体では、高齢者や認知症の方のために「ゴミ出し支援制度」や「見守り付きの回収サービス」などを提供しているところがあります。
こうした公的サービスを利用することで、本人が無理なく清潔な生活環境を維持できるようになります。
ゴミ出しの曜日が分からなくなることを防ぐために、カレンダーにマークを付けたり、訪問支援員にお願いして定期的にゴミ出しをサポートしてもらったりするのも有効です。
生前整理・断捨離をする
認知症が進行する前に、「生前整理」や「断捨離」を始めるのは非常に効果的です。
これは、本人が元気なうちに自分の持ち物を見直し、本当に必要なものだけを残す作業です。
家族と一緒に思い出を共有しながら整理することで、精神的にも前向きに取り組めます。
こうした取り組みは、物への執着を緩和し、将来的なゴミ屋敷化のリスクを減らすだけでなく、本人の安心にもつながります。
片付け・不用品回収業者に定期的に依頼する
ゴミや不用品の片付けを、定期的に専門業者に依頼するのも非常に有効な手段です。
プロの手を借りることで、大量の物を短時間で整理することが可能になり、本人や家族の負担を大きく軽減できます。
また、定期訪問による片付けを習慣化することで、家の状態が悪化するのを防ぎやすくなります。
信頼できる業者を選び、プライバシーにも配慮した対応をしてもらいましょう。
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認知症は、ゴミ屋敷につながりやすい病気の一つです。
記憶力や判断力、実行機能の低下を引き起こし、ゴミを片付けられなくなることで、次第にゴミが増えていってしまいます。
また、認知症以外にもセルフネグレクトや発達障害、精神疾患などが原因となるケースもあります。
ゴミ屋敷化を防ぐには、家族の連携や日頃の見守り、物を減らす工夫、公的支援の活用が大切です。
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