アパートがゴミ屋敷になった場合のリスクと対処法!業者依頼の費用も解説!

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アパートがゴミ屋敷になった場合のリスクと対処法!業者依頼の費用も解説!

気づいたらアパートの一室がゴミで埋まっていませんか。「ゴミ屋敷化」は誰にでも起こり得る身近な問題です。放置すれば健康被害や火災リスク、契約違反による退去命令など、さまざまな深刻なトラブルを引き起こします。

「片付けたいけれど、どこから手をつけていいのか分からない…」「業者に依頼すると費用はどれくらいかかるの?」とお悩みの方も多いかもしれません。しかし正しい知識と対処法を知っていれば、解決への一歩を踏み出せるでしょう。

この記事は以下を中心に解説します。

・アパートのゴミ屋敷化が増える理由…
高齢になると、体力の低下や病気、認知機能の衰えなどにより、日常的な掃除やゴミ出しが難しくなるケースも。たとえば、ゴミ収集日を忘れてしまったりするだけでもゴミは溜まりやすくなります。
 
・アパートがゴミ屋敷になってしまった場合の弊害とトラブル…
ゴミ屋敷化したアパートの部屋では、火災リスクが高まります。床一面に紙類や衣類・プラスチック製品などの可燃物が積み重なっている状況では、ちょっとした火の不始末が大規模火災につながる可能性もあるでしょう。
 
・アパートをゴミ屋敷にしないための対策…
アパートでのゴミ屋敷化を防ぐためにも、自治体のゴミ出しルールを正しく理解しましょう。掲示板や共用部にわかりやすい図解付きのゴミ出しカレンダーを掲示するのもおすすめです。

この記事では、ゴミ屋敷によって起こる具体的なリスクや、信頼できる専門業者への依頼方法・費用の相場について分かりやすく解説します。

読むことで、状況に応じた最適な対処法が見つかり、再発防止のポイントまで学べます。自分自身や家族、物件を守るためにも、ぜひ最後までご覧ください。

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アパートのゴミ屋敷化が増える理由

アパートのゴミ屋敷化が増える理由

近年、都市部を中心に「ゴミ屋敷化」したアパートが目立つようになってきました。ゴミ屋敷アパートは単なる個人の問題よりも、社会や生活環境の変化が原因となっているケースが多くあります。

特に一人暮らしが増えた現代において、アパートのような集合住宅では住人同士の関わりが希薄になりがち。

そのため誰かが困っていても気づきにくい環境があります。さらに住人の高齢化や心の問題、経済的困窮などもゴミ屋敷化の一因といえるでしょう。

ここでは、なぜアパートでこのような現象が増えているのか、以下の視点から見ていきましょう。

  • アパート住人の高齢化
  • 近所の関係が無くなっている
  • 自治体の細かいゴミ出しルールに対応できない
  • 片付けが苦手な人の増加している

それぞれ詳しく解説します。

アパート住人の高齢化

アパートに住む高齢者の割合が年々増えており、ゴミ屋敷化の一因となっています。高齢になると、体力の低下や病気、認知機能の衰えなどにより、日常的な掃除やゴミ出しが難しくなるケースも。

たとえば、ゴミ収集日を忘れてしまったりするだけでもゴミは溜まりやすくなります。また配偶者に先立たれた後に一人暮らしとなった高齢者は、精神的な落ち込みや孤独感から生活意欲を失ってしまう可能性も。

気分が落ち込んだ状況が続くと、知らず知らずのうちに部屋が荒れ、ゴミ屋敷化してしまうのです。高齢者自身の努力だけではどうにもならないことも多く、地域や社会のサポート求められます。

高齢者の認知症とゴミ屋敷の関係についてはこちらの記事で紹介しています。

近所の関係が無くなっている

現代社会では「隣に誰が住んでいるのか分からない」といったケースも珍しくありません。都市部のアパートでは、住人同士のコミュニケーションがほとんどなく、無関心な関係が当たり前となっている場合が多いです。

そのため部屋をゴミ屋敷にしても気づきにくく、注意もしづらい雰囲気があります。近所付き合いがあれば、声をかけることもできたかもしれません。

しかし、今ではトラブルを避けるためにあえて距離を置く人も多く、問題が深刻化するまで放置されてしまうのです。「見て見ぬふり」の環境も、アパートのゴミ屋敷化を助長している原因のひとつです。

自治体の細かいゴミ出しルールに対応できない

多くの自治体では、ごみの分別や収集ルールが年々複雑になり、対応しきれない人も少なくありません。

とくに高齢者や外国人、仕事で忙しい単身者にとって、ルールを理解し守るのが難しい場合があります。

例えゴミが細かく分類されていたり、回収曜日が複雑だったりすると、混乱してしまう可能性も。

また収集日を過ぎてしまったゴミを一時的に部屋に保管しているうちに、出すタイミングを逃してしまい、ゴミがどんどん溜まってしまう悪循環もあります。

ゴミ捨てのルールが、結果的に住人にとって負担となり、部屋の中にゴミを溜め込む原因となっている恐れが。自治体側の工夫や、住人へのわかりやすい説明が必要です。

片付けが苦手な人の増加している

現代は情報過多・モノ過多の時代です。そんな中で「片付けが苦手」「物を手放せない」と感じている人が増えています。

ミニマリストが注目される一方で、心理的に不安を抱えている人ほど物に囲まれた暮らしをしてしまう傾向が。特にストレスや不安を抱えた生活を送っている人は、物を捨てる決断ができず、部屋がゴミで溢れてしまう状態となります。

またADHDなどの発達特性を持つ人にとっては、「整理整頓」が非常に難しい課題となるケースもあるでしょう。

単に「だらしない」と決めつけるのではなく、理解と支援が必要なケースも。片付けが苦手な人が、部屋を片付けるためのサポート体制が必要不可欠です。

アパートがゴミ屋敷になってしまった場合の弊害とトラブル

アパートがゴミ屋敷になってしまった場合の弊害とトラブル

ゴミ屋敷というと、一軒家を想像する方も多いかもしれませんが、近年はアパートなどの集合住宅での「ゴミ屋敷化」も増加しています。

一部の住人の部屋がゴミで溢れてしまうと、個人の問題にとどまらず、以下のような影響を及ぼす恐れがあるため注意が必要です。

  • 近隣・周辺への悪影響がある
  • 火災のリスクがある
  • アパートの耐久性に支障が出る
  • オーナーにとっての損失

ここではゴミ屋敷化によって発生する主なトラブルやリスクについて、具体的に見ていきましょう。

近隣・周辺への悪影響がある

アパートの一室がゴミ屋敷化すると、周辺住人に様々な迷惑をかけます。もっとも分かりやすいのが悪臭の問題です。

生ゴミや古い食品・汚れた衣類などが長期間放置されると、強烈な臭いが廊下や隣室にまで広がる可能性が。さらに害虫や害獣の発生も深刻です。

ゴキブリやハエ・ネズミが住みつき、やがて建物全体に広がる可能性もあります。環境の悪さは、他の住人の引っ越しや苦情、トラブルに発展するため注意しましょう。

火災のリスクがある

ゴミ屋敷化したアパートの部屋では、火災リスクが高まります。床一面に紙類や衣類・プラスチック製品などの可燃物が積み重なっている状況では、ちょっとした火の不始末が大規模火災につながる可能性も。

たとえば、以下のような日常に潜む火災要因が重大な事故を引き起こしかねません。

  • たばこの火やコンロの火の消し忘れ
  • 電気コードのショート

特にアパートの場合、壁や天井が他の部屋と隣接しているため、火がすぐに隣室へと延焼してしまう危険があります。

消防もゴミの山があると中に入るのが難しく、初期消火が遅れれば被害が拡大する恐れも。ゴミ屋敷化は住人だけでなく、周囲の生命や財産をも脅かすリスクをはらんでいるのです。火事で命を落とさないためにも、早期の対処が求められます。

ゴミ屋敷で家が全焼した事例はこちらの記事で紹介しています。

アパートの耐久性に支障が出る

ゴミが大量に積み上げられた部屋は、建物自体にも悪影響を与えます。特に問題となるのが湿気やカビの発生・害虫の排泄物による腐食です。

湿ったゴミやペットボトルなどが長期間放置されると、床材が劣化し、フローリングや畳が腐る原因になります。

またカビの胞子が壁や天井に広がり、建物の構造にまで影響を及ぼすケースも。さらに排水溝の詰まりや水漏れなどもゴミに隠れて発見が遅れるため、被害が広範囲に広がりがちです。

そのため建物の耐久性が損なわれ、修繕費用が膨大になるケースも珍しくありません。

アパートという資産を守るためにも、ゴミ屋敷化の予兆を見逃さず、早期対応が不可欠です。

オーナーにとっての損失

ゴミ屋敷化は、アパートのオーナーにとっても非常に大きな損失をもたらします。まず他の入居者の退去が相次ぎ、家賃収入が減ってしまう可能性があります。

さらに臭いや害虫・火災リスクなどが周囲に知られると、空室が埋まりにくくなり、長期的な収益低下につながります。

また問題のある部屋を原状回復するには、特殊清掃や消臭・害虫駆除などで数十万円~数百万円の費用がかかるケースも。それに加え、最悪の場合は近隣住民との訴訟問題や、行政指導が入るかもしれません。

オーナーにとっては、ひとりの住人が引き起こすトラブルが全体の経営に打撃を与えかねない深刻な事態となり得ます。トラブルを未然に防ぐためにも、定期的な見回りや、管理会社との連携が必要です。

アパートをゴミ屋敷にしないための対策

アパートをゴミ屋敷にしないための対策

アパートの一室がゴミ屋敷化してしまうと、影響は本人だけでなく、隣人や管理会社・オーナーにも大きな被害を及ぼします。

臭いや害虫・火災のリスクだけでなく、建物の資産価値の低下や住民の引っ越しなどマイナスな事態にも発展しかねません。事態を未然に防ぐには、以下の対策が不可欠です。

  • 自治体のゴミ出しルールの確認
  • 外注できる業者を活用する
  • オーナーであれば注意・警告する

ここでは、住人やオーナーができる具体的な防止策について、それぞれの立場から考えていきます。

自治体のゴミ出しルールの確認

アパートでのゴミ屋敷化を防ぐためにも、自治体のゴミ出しルールを正しく理解しましょう。多くの自治体では、ごみの分別が細かく決められており、それぞれ回収曜日も異なります。

分別の情報は、市役所のホームページや配布されるパンフレットなどで確認できますが、外国人住民や高齢者にとっては理解が難しいケースも少なくありません。

そのため掲示板や共用部にわかりやすい図解付きのゴミ出しカレンダーを掲示するのもおすすめです。

またゴミ出し日をうっかり忘れてしまう人には、リマインダーアプリやLINE通知などを活用する方法もよいでしょう。自治体によってはスマホ向けアプリを配布していることもあるため、活用すると便利です。

正しい知識を住人全体で共有し、ルールを守るのが、ゴミ屋敷化を未然に防ぐ第一歩となります。

外注できる業者を活用する

片付けが苦手だったり、時間的・身体的な理由でゴミ出しが難しい人にとっては、片付け代行業者や不用品回収業者の活用もおすすめの方法です。

最近では、単発での清掃依頼はもちろん、定期的な片付けをサポートするプランを提供している業者も増えてきました。

特に高齢者や障がいを持つ方、また心の病を抱える方などは、他人の手を借りることに対して抵抗を感じることもあるでしょう。

しかしプロの業者はプライバシーに配慮した対応をしてくれるため、安心して任せられます。またゴミの分別や搬出、処分まで一括で依頼できるため、住人の負担も軽くなります。

最近では自治体と提携しているNPOや福祉団体による支援も増えてきており、必要に応じて行政窓口を通じた紹介や補助金の相談も可能です。ゴミ屋敷化が進む前に相談できる窓口がある点を忘れないでください。

ゴミ屋敷の片付け・清掃のおすすめ優良業者についてはこちらの記事で紹介しています。

オーナーであれば注意・警告する

アパートのオーナーや管理会社にとって、ゴミ屋敷の兆候を早期に察知し、素早く対応するのは大切な仕事です。たとえば、以下の兆候があれば、早めに住人と連絡を取り、状況を確認しましょう。

  • 定期的な巡回や共用部の清掃時に異臭がする
  • 窓から大量のゴミが見える
  • ゴミの分別ができていない

その際は「注意」で一方的に責めるのではなく、住人の困りごとを聞き取りながらサポートにつなげる姿勢を持ちましょう。

警告後も改善が見られない場合は、内容証明郵便での正式な注意喚起や、賃貸契約の解除を含む対応も視野に入れる必要があります。

トラブルをこじらせないためには、管理会社や弁護士との連携も忘れずに。オーナーとしては、問題の早期発見と迅速な対応によって、建物全体の価値と住環境を守る努力が必要です。

アパートがゴミ屋敷になってしまったら何をすべきか

アパートがゴミ屋敷になってしまったら何をすべきか

「気づいたら部屋がゴミで溢れていた…」といった状態は、誰にでも起こりうる可能性があります。

精神的な不調や体調の悪化や仕事・人間関係のストレスが重なると、片付けを後回しにしてしまい、気づけば手がつけられない状態に。

自力では対応しきれない状況に陥ってしまった場合、大切なのは一人で抱え込まず、早めの行動です。まずは、以下の対応を検討してみてください。

  • 自治体に相談する
  • 片付け専門業者に相談する
  • 家族・友人・知人に協力を求める

ここでは、アパートの一室がゴミ屋敷になってしまった場合に取るべき具体的な対処法を3つご紹介します。

自治体に相談する

ゴミ屋敷化に悩んだ際は、まずはお住まいの自治体に相談できます。多くの市区町村には、「福祉課」や「生活環境課」など、生活に関する相談窓口が設けられており、ゴミの問題や住環境の困りごとについて対応してくれるでしょう。

とくに高齢者や障がいを持つ方、ひとり暮らしで片付けが困難な方には、福祉的な支援や清掃のサポート・片付け業者の紹介などを行っている自治体もあります。

また近隣から苦情が出ている場合などは、行政が介入して指導や改善を促すケースも。公的機関への相談は無料ででき、何かを強制されるわけではありません。

自分でどうにもならない場合は、恥ずかしがらずに相談するのが、状況改善への第一歩になります。

関連記事:「ゴミ屋敷問題を相談する窓口・相談先は?住人が家族・近所などケース別に解説

片付け専門業者に相談する

本格的に部屋がゴミで埋まってしまっている場合は、プロの片付け専門業者に依頼するのがよいでしょう。

業者は特殊清掃や遺品整理・不用品回収などを専門的に行うプロで、長年の経験をもとにスムーズかつ安全に作業を進めてくれますよ。

個人では困難な大量のゴミ処理・悪臭対策・害虫駆除・分別や搬出作業もすべて対応してくれるため、精神的・肉体的な負担を大きく軽くできるでしょう。

また作業中はプライバシーへの配慮もなされ、近隣に知られずに片付けを済ませたい方にとっても安心です。

費用はかかりるものの、部屋の状態に応じた見積もりや、自治体の補助が利用できるケースも。

まずは無料相談をしてみるのがおすすめです。「もう無理」と思ったときこそ、プロの力を借りるタイミングといえるでしょう。

家族・友人・知人に協力を求める

ゴミ屋敷状態に悩んだら、勇気を出して身近な人に協力を求めましょう。「こんな状態を見せたくない」「恥ずかしい」といった気持ちはありますが、信頼できる家族や友人なら支えようとしてくれるはずです。

特に心の問題や体力的な理由で片付けが難しい場合、一人では解決が難しいケースも珍しくありません。

身内に協力してもらえば、作業がスムーズに進むだけでなく、安心感も得られますよ。また家族や知人からの紹介で、信頼できる片付け業者につながるかもしれません。

助けを求めるは、決して恥ではありません。自分の生活を立て直すための大切な一歩といえるでしょう。

アパートがゴミ屋敷にした場合の強制退去の可能性

アパートがゴミ屋敷にした場合の強制退去の可能性

アパートの一室がゴミ屋敷と化してしまった場合、「強制退去」が命じられる可能性があります。

ただし、強制退去は契約内容や実際の被害状況、法的手続きを経て初めてできるものです。そのため住人の生活権とのバランスを取りながら、オーナー側は慎重に判断を下す必要があるでしょう。ゴミ屋敷に困ったら、以下のルールを見直してくださいね。

  1. 口頭・文書による改善依頼
  2. 連帯保証人への連絡
  3. 内容証明による書面送付
  4. アパートの賃貸契約解除
  5. 明け渡し請求訴訟
  6. 強制処分

ここでは、どのような状況で強制退去が現実となるのか解説していきます。

契約書に記載の強制退去ルールに基づく

賃貸契約書には、多くの場合「賃貸借契約の解除に関する条項」が設けられています。たとえば、以下の通りです。

  • 著しく部屋を損壊させた場合
  • 他の住人に迷惑をかけた場合
  • 契約上の禁止事項に違反した場合

ゴミ屋敷状態になると、契約上の条項に抵触する可能性が高まります。室内が悪臭や害虫の発生源となっている場合、明確に他の入居者に悪影響を及ぼしている状態と見なされるでしょう。

また室内の状態が原因で建物の劣化や火災リスクが高まるような場合も、契約解除の正当な理由となり得ます。

そのため賃貸人(オーナー)は、契約書に基づいたルールを盾に、法的手続きを進めることが可能です。住人側は、自分がどのような契約に同意しているかをしっかり把握しておきましょう。

ア禁止事項・契約の解除のルールに抵触がある場合

賃貸契約書には、ゴミ屋敷を明確に禁止する文言が記載されない場合もあります。しかし多くの契約では「部屋を適切に使用し、善良な管理者としての注意義務を果たすこと」と義務付けられています。

つまり常識的な範囲での清潔さや安全性を保つ生活が求められているのです。ゴミを大量に溜め込む行為は、善管注意義務違反と判断されるケースがあります。

また衛生上の問題や建物への悪影響、他の入居者の生活環境への配慮を欠く行為は、契約違反として扱われる可能性も。

トラブルがあった場合、オーナーはまず文書による注意喚起や改善勧告を行います。そのうえで改善が見られない場合に限り、契約解除の手続きに移行するが一般的です。

法律上も、一定の手順と証拠が必要となるため、強制退去に至るまでには段階的な対応が行われます。

家賃の滞納もしている場合

ゴミ屋敷状態に加えて「家賃の滞納」が重なると、強制退去の可能性はさらに高まります。家賃の支払いは賃貸契約において義務であり、正当な理由のない滞納が続いた場合は契約解除が可能です。

さらに室内が不衛生で管理不良の状態にあると、物件の価値が損なわれ、オーナーの損害が拡大します。

裁判所に強制退去を求める訴訟を起こす際も「家賃の不払い」と「居住状態の悪化」の両方が証拠として提出し、退去命令が認められやすくなるケースが。

数ヶ月以上にわたって支払いがない場合や、連絡が取れない状態が続いている場合は、オーナー側は法的手続きに踏み切る可能性が高いでしょう。

支払いの遅れがある場合は、早急に相談や対応を行うのが強制退去を避けるポイントです。

近隣への迷惑行為がある場合

ゴミ屋敷が原因で、近隣住人からの苦情やトラブルが発生している場合も、強制退去の対象となります。たとえば、以下の状態は明確な「近隣への迷惑行為」として認定されるケースがあるため注意しましょう。

  • 悪臭が共用廊下にまで漂う
  • ゴキブリやネズミが他の部屋に侵入する
  • 通路をふさいで避難経路を妨害している

アパートは共同生活の場です。そのため他人の権利を著しく侵害する行為は、契約違反だけでなく、民法上の不法行為にも該当します。

ゴミ屋敷事態になると、オーナーや管理会社はすぐに対応を迫られ、改善されない場合には退去命令に踏み切る可能性もあるでしょう。トラブルが警察沙汰や訴訟問題に発展する可能性もあるため、早期の対応が必要です。

ゴミ屋敷となったアパートからの強制退去の流れ

ゴミ屋敷となったアパートからの強制退去の流れ

アパートの一室がゴミ屋敷状態となり、改善の見込みがない場合、以下の手順に従って「強制退去」に至るケースがあります。

  1. 口頭・文書による改善依頼
  2. 連帯保証人への連絡
  3. 内容証明による書面送付
  4. アパートの賃貸契約解除
  5. 明け渡し請求訴訟
  6. 強制処分

ただし強制退去には法律に基づいた正当な手続きが必要で、すぐには追い出せません。以下に、強制退去に至るまでの一般的な流れをご紹介します。

口頭・文書による改善依頼

まずはオーナーや管理会社からの口頭や書面による改善依頼です。アパート内で悪臭や害虫が発生している、共用部分にまでゴミが溢れているといった問題が確認された場合、まずは住人に対して穏やかな形で「片付けてほしい」と連絡がなされます。

ここで改善されればトラブルには発展しませんが、放置されると次の段階へと進むでしょう。

連帯保証人への連絡

住人本人が改善に応じない、または連絡が取れない場合、連帯保証人に連絡が行われます。賃貸契約には保証人がついていることが多く、本人と連絡が取れなくても、保証人を通じて状況を確認・改善を促せるためです。

保証人は法律上、一定の責任を負っているため、ここで事態が動く可能性も。保証人からの働きかけによって、片付けや退去がスムーズに進む場合もあるでしょう。

内容証明による書面送付

それでも改善が見られない場合、次は内容証明郵便による正式な通知が送られます。内容証明は「いつ、誰が、どんな内容で」通知したかを証明できる法的手段で、強制退去に向けた手続きの第一歩です。

書面には部屋の状態や契約違反の事実、改善の期限などが明記されており、期限までに対応がなければ契約解除の可能性を伝えられます。

アパートの賃貸契約解除

改善が見られない、あるいは期限を過ぎても反応がない場合、オーナー側は賃貸契約の解除手続きに入ります。

契約解除は一方的にできるものではなく、内容証明やこれまでの通知記録、ゴミ屋敷の実態を示す証拠が必要です。強制退去を避けたいなら、無視をせずに対応しましょう。

明け渡し請求訴訟

住人が契約解除に応じず、部屋の明け渡しにも応じない場合、オーナーは明け渡し請求の訴訟を裁判所に提起します。

訴訟では、以下の内容が証拠として提示され、裁判所が退去命令を出すかどうか判断します。

  • ゴミ屋敷状態であること
  • 契約違反の事実
  • 改善の努力をしたこと

訴訟には数ヶ月を要する場合もあり、慎重かつ綿密な準備が必要です。

強制処分

裁判所の判決で退去命令が出たにもかかわらず、住人がなおも居座る場合、最後に待っているのは、強制執行(強制処分)です。

これは裁判所の許可を得たうえで、執行官立ち会いのもと、部屋の明け渡しとゴミの撤去が実施されます。

費用はオーナー側の負担になるものの、後に住人に請求できるケースも。ただし回収が難しいのが現実。事前の予防や早期対応が必須です。

ゴミ屋敷になったアパートの片付け費用相場

ゴミ屋敷になったアパートの片付け費用相場

ゴミ屋敷の片付けには、状態や広さによって大きな差があるものの、一般的な相場は1Kで5万円~15万円程度です。

ゴミの量が多い場合や、悪臭・害虫が発生している場合には特殊清掃費用が加算され、20万円を超えるケースもあります。

以下は目安となる料金例です。料金は業者や部屋の状態によって異なるため、契約前に見積もりを取るとよいでしょう。

間取り・状態費用の目安
1K5万円 ~ 8万円
1K10万円 ~ 15万円
1DK・1LDK15万円 ~ 25万円
2LDK以上30万円 ~ 50万円以上

上記に加え、消臭・消毒作業や害虫駆除が必要な場合、別途3万円〜10万円ほど追加されるケースもあります。

料金体系は「部屋の広さ」や「ゴミの量」「人員数」「作業時間」などによって異なるため、まずは複数社に見積もりを依頼するのが安心です。信頼できる業者を選び、料金と実績を確認しましょう。

関連記事:「ゴミ屋敷の片付け費用はいくら?ワンルームから一軒家まで事例から相場を紹介!

ゴミ屋敷のアパートを片付けるならしあわせの遺品整理へ

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もしアパートがゴミ屋敷化してしまった場合、信頼できる片付け業者を選ぶのが安心です。「しあわせの遺品整理」は、ゴミ屋敷の片付けや特殊清掃に豊富な実績を持ち、迅速・丁寧・秘密厳守の対応で、多くの方からご利用いただいています。

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また現地調査や見積もりは無料対応しており、作業後のアフターケア(消臭・清掃)までしっかりサポート。

近隣住人への配慮や、作業中の音・臭い対策など、周囲に迷惑をかけずに対応できるのも大きな魅力です。ゴミ屋敷でお困りの方、またオーナー・管理者の方も、まずは気軽にご相談ください。

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