遺品整理は許可が必要?無許可業者への罰則と遺品整理に役立つ資格も解説!
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- 遺品整理
大変残念な話ではありますが、遺品整理業者のなかにはきちんとした許可を得ず、無許可で業務を行う悪質な業者が存在することも事実です。
トラブルに巻き込まれないためにも、「きちんと許可や資格を持った業者に依頼したい」と考えるのは当然のことでしょう。
とはいえ、遺品整理業者に必要な資格や許可とはいったいどういうものなのか、すぐにはわかりませんよね。
この記事では、遺品整理業者に必要な許可や持っていると役に立つ資格などをまるごと解説します。
この記事は以下を中心に解説します。
・遺品整理に関連する主要な許可…
遺品整理に関連する主要な許可には「一般廃棄物収集運搬許可」と「古物商」があります。
・遺品整理に役立つ資格
遺品整理業務を行うにあたり、役に立つ資格は「遺品整理士」、「終活カウンセラー」など8つあります。
遺品整理を検討しているけど、遺品整理とはどういうものかよくわからない、優良な業者に依頼したいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
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目次
遺品整理は許可が必要か不要か

遺品整理とは、故人が遺した財産や品を整理・仕分けすることが主な業務であり、遺族に代わり遺品を丁寧に扱い、故人の思い出を尊重し作業にあたります。
遺品整理業務には、さまざまなものがあります。
- 遺品の仕分け
- 貴重品の探索
- 不用品の回収
- 遺品の買取
- 遺品の供養
- ハウスクリーニング
とりわけ多くの業者で提供しているサービスに「不用品の回収」と「遺品の買取」がありますが、これらを行うには、許可が必要です。
許可が必要なケース
遺品整理業務において、不用品の回収や遺品の買取を行う場合は、それぞれ許可が必要です。
- 不用品の廃棄・回収…一般廃棄物収集運搬許可・産業廃棄物収集運搬許可
- 遺品の買取…古物商許可
遺品整理では不用品が出ることがあります。廃棄のために回収する際に、必要になるのが一般廃棄物収集運搬許可です。
また、故人が所有していた骨董品やブランド品、宝石類などの買取には、古物商許可が必要。これらの許可を受けないまま業務を行うことは違法です。
許可が不要なケース
遺品整理業務には許可が不要なものもあります。
- 遺品の片付けや仕分けの手伝い
- 清掃・ハウスクリーニング
- 遺族のケア
これらの業務に特別な許可は必要ありません。ですが、遺品整理士やグリーフケアアドバイザーのように、業務の質を高める資格があります。
清掃やハウスクリーニングに資格はありませんが、高い技術が要求される業務であると言えるでしょう。
遺品整理の注意点について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
遺品整理に関連する主要な許可

前項でもお話したように、遺品整理業務を行うならあるとよい主要な許可として以下の二つが挙げられます。
- 一般廃棄物収集運搬許可
- 古物商許可
どちらも、遺品整理業務を行うにあたり、許可を受けているとサービスの幅が広がります。ここでは、この二つの許可についてと、そのほかの関連許可について解説します。
一般廃棄物収集運搬許可(処分がある場合)
遺品整理においては、多くの不用品やゴミなどが発生します。これらを回収し、処分するのも、遺品整理の大切な役割。
しかし誰でも不用品の回収、処分ができるわけではありません。これらを行うには「一般廃棄物収集運搬許可」が必要です。
一般廃棄物収集運搬許可とは、一般家庭から出た不用品を回収・処分する許可のこと。廃棄物処理法7条一項に定められており、許可を受けるには廃棄物処理法7条五項に定められた要件を満たさなくてはなりません。
一 当該市町村による一般廃棄物の収集又は運搬が困難であること。
二 その申請の内容が一般廃棄物処理計画に適合するものであること。
三 その事業の用に供する施設及び申請者の能力がその事業を的確に、かつ、継続して行うに足りるものとして環境省令で定める基準に適合するものであること。
四 申請者が次のいずれにも該当しないこと。
また申請者についても細かな決まりがあり、心身の故障により業務を適切に行うことができない、破産手続き開始の決定を受けて復権を得ない、禁固以上の刑を受けて執行を終えるか受けることが亡くなった日から5年を経過していないなどの場合は許可を取得できません。
一般廃棄物収集運搬許可は、作業を行う地域の市町村長から許可を受けます。許可を持っていない業者が不用品の回収・処分を行うことは違法です。
ただし許可を持っていなくても、一般廃棄物収集運搬許可を持つ業者と提携していたり処分を委託したりしている場合は問題ありません。
古物商許可(買取がある場合)
遺品整理では、ブランド品や骨董、まだ使える家具・家電などが出ることがあります。これらの品は回収するよりも買取してもらった方がお得ですし、環境にもよいでしょう。
遺品整理に合わせ買取を行っている業者は多くありますが、買取を行うには古物商許可が必要です。
古物商許可とは、営利目的で古物(中古品)の売買や交換、有料貸出を行うことで、都道府県公安委員会に申請、許可を受ける必要があります。
古物商許可は盗品の売買を防止、市場に出回った盗品をいち早く発見するために必要であり、許可なく買取等を行う行為は違法です。
古物商許可証について詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。
その他の関連許可
遺品整理業に必須ではないものの、持っているとよい許可としては以下があります。
- 産業廃棄物収集運搬許可
- 一般貨物自動車運送事業・貨物軽自動車運送事業
それぞれどのような許可か解説します。
産業廃棄物収集運搬許可
産業廃棄物収集運搬許可は事業活動によって排出された不用品・ゴミを収集運搬する許可のことです。
そのため遺品整理には無関係なように思えますが、たとえば故人が農業を営んでいて、残った農薬を処分する場合、一般廃棄物収集運搬許可では収集できません。産業廃棄物収集運搬許可が必要です。
プロパンガス(ガスボンベ)のように、処理困難物に指定されるものも、産業廃棄物にあたります。
一般廃棄物収集運搬許可にくわえ、産業廃棄物収取運搬許可を持つ業者であれば、より幅広い品目の回収が可能となります。
しかし、産業廃棄物収集運搬業許可が一般廃棄物収集運搬業許可を兼ねるわけではありません。それぞれ別の許可であり、産業廃棄物収集運搬業許可を持つ業者が家庭から出た一般廃棄物を収集運搬することは違法になるため注意が必要です。
一般貨物自動車運送事業・貨物軽自動車運送事業
一般貨物自動車運送事業・貨物軽自動車運送事業は、有料で物を運ぶ事業を行う場合に必要な許可です。
ふたつの違いは、使用する車両。一般貨物自動車運送事業はトラックを使用します。貨物軽自動車運送事業では、軽トラック・軽自動車または二輪の自動車を使用します。
遺品整理においては以下のような場合にあると便利です。
- 遺品を故人宅から遺族宅へ運ぶ
- 遺品整理に伴う引っ越し
最近では、形見分け用の遺品を親族に届けるサービスを提供している業者も増えており、その際には一般貨物自動車運送事業あるいは貨物自動車運送事業が必要です。
遺品整理に役立つ8つの資格

遺品整理において、役に立つ資格は多くありますが、なかでも特に役立つ資格を8つ紹介します。
- 遺品整理士
- 終活カウンセラー
- 遺品供養士
- 生前整理復旧協会
- グリーフケアアドバイザー
- 相続診断士
- 全国遺言実務サポート協会
- 整理収納アドバイザー
それぞれ詳しく解説します。
遺品整理士
遺品整理士とは、一般社団法人 遺品整理士認定協会が発行する民間資格です。遺品整理士は遺品整理に関する心がまえや法律を身に着けています。
- 遺品の取り扱い方
- 遺品整理に関する法律
- 法令違反にならない廃棄物処理方法
これらについて詳しく学び、身に着けているのが遺品整理士であり、故人の思いを汲み取り、遺族の心に寄り添った遺品整理をします。
遺品整理士については「遺品整理士の資格とは?取得のメリットから難易度・費用まで徹底解説!」をご覧ください。
終活カウンセラー
終活カウンセラーとは、一般社団法人終活カウンセラー協会が発行する民間資格です。
資格を取得した終活カウンセラーは終活の際に直面するさまざまな悩みに寄り添い、的確なアドバイスができるスキルを持っています。
終活は単にものを整理するだけではありません。相続や保険、葬儀、お墓の準備など多岐にわたり、そのため悩みもひとつではないでしょう。
- 相続
- 遺言
- 保険
- 葬儀
- お墓
- 介護
終活カウンセラーは、これらの各分野に深い理解を持っています。それにより終活の悩みに対しどの専門家に相談するとよいか答え、相談者と専門家・専門企業の懸け橋となっています。
遺品整理を通じ、終活に興味を持つ方がいらっしゃいます。終活カウンセラーがいれば、相談しやすいでしょう。
遺品供養士
遺品供養士とは、一般社団法人遺品供養カルチャー協会が発行する民間資格です。
供養に関する知識を学び、遺品整理や供養を行うことで遺族が悲しみから立ち直るサポートをします。

遺品の供養を通し、深い悲しみを抱えた方々の心のサポートまで行えることから、葬儀社や遺品整理業のみならず、僧侶や宮司、弁護士や介護士といった職業の方々も、資格を取得しています。
大切な遺品だからこそきちんと供養をしたい方にとっては、供養に関する専門知識を持った遺品供養士は心強い存在となるでしょう。
生前整理復旧協会
生前整理の大切さを伝え続ける生前整理普及協会では、生前整理に関するさまざまな資格の認定講座を行っています。
生前整理アドバイザーは、生前整理の考え方や実践の仕方を学んだ生前整理のスペシャリスト。生前整理は今をよりよく生きるために行うものとし、生前整理を希望する方にアドバイスをします。
遺品整理を通じ、生前整理の大切さを知る方もいらっしゃいますが、どのような手順で行えばよいかわからないというときは、生前整理アドバイザーに相談できます。
グリーフケアアドバイザー
グリーフケアとは、大切な人を失ったことによる深い悲しみ(グリーフ)の中にいる方に対し、専門的な支援あるいは家族や友人によるサポートをすること。最終的には悲しみから立ち直り、新たな生活に踏み出すお手伝いをします。
グリーフケアアドバイザーは、悲しみを癒すための専門的な支援、アプローチを行います。悲しみからなかなか立ち直れない、喪失感から抜け出せないというときは、相談してみるとよいでしょう。
相続診断士
遺品整理において、相続に関する問題に直面することは珍しいことではありません。事実、家庭裁判所に寄せられる相続の相談は、約18万件ともいわれています。
相続診断士とは、相続に関する基本的な知識を活かし、相続の診断を行います。さらに司法書士や税理士などの専門家とともに、相続が円滑に進むよう努めます。
全国遺言実務サポート協会
2019年11月に発足した「一般社団法人 全国遺言実務サポート協会」は、相続争いを日本からなくしたいと設立されました。
遺言関係の実務に関する正しい知識、遂行ノウハウ、サポート体制を提供する協会で、弁護士、司法書士、税理士のほかに、ファイナンシャルプランナーなどが集まっています。
遺言関連業務の質の向上を目指しサポートすることにより、遺言がスムーズに執行されるように努めています。
整理収納アドバイザー
整理収納アドバイザーは、片付かない原因や問題点を洗い出し、ものとの関わり方を見直すことで生活を豊かにしていく整理収納のスペシャリスト。
整理収納を理論に基づきアドバイス。単に片付けて終わりではなく、散らかりにくく片付けやすい空間づくりをします。
遺品整理や生前整理では、なにをどこにどのように片付けるのかも問題になるでしょう。きちんと整理収納されていることは、ものを大切にすることにもつながります。
遺品整理業務の無許可業者は違法

遺品整理は、故人の遺した品を仕分け・整理することがメインであり、この作業自体に許可は必要ありません。
しかし、それに付随して行われる不用品の回収や遺品の買取などの遺品整理業務には許可が必要であり、無許可で行う業者は違法業者です。
特に「一般廃棄物収集運搬許可」と「古物商許可」を持たないで業務を行う無許可業者は、刑事責任が問われることもあります。
刑事責任
遺品整理業務の一つに含まれる「不用品の回収」や「遺品の買取」には許可が必要であり、無許可で行うことはできません。
- 不用品の回収…一般廃棄物収集運搬許可
- 遺品の買取…古物商許可
もし、無許可で行ってしまった場合、違法となり刑事責任が問われることも。それぞれの資格についてどのような刑事責任が問われるのか、詳しく解説します。
一般廃棄物収集運搬許可
一般廃棄物収集運搬許可を持たない遺品整理業者が、遺品を収集・運搬することは違法であり、刑事責任が問われます。
遺品整理で出る廃棄物は家庭形一般廃棄物にあたるため、産業廃棄物収集運搬許可を持っていても収集・運搬することはできず、違法です。
もし一般廃棄物収集運搬許可を持たない業者が収集・運搬を行った場合、廃棄物処理法違反となり5年以下の懲役または1,000万円以下の罰金、もしくはその両方が科せられる可能性があります。
万が一、許可を持たないことを知っていて依頼すると、依頼した側も罰則の対象になる可能性があるため注意が必要です。
古物商許可
遺品の買取サービスを提供している遺品整理業者は、古物商許可が必要です。許可を持たずに買取や売却を行うと、無許可営業となり刑事責任が問われます。
3年以下の懲役または100万円以下の罰金、もしくはその両方が科せられる可能性があり、さらに今後許可が取れなくなることもあります。
古物商許可については「古物商許可証とは?取得申請方法を紹介!メルカリ・ヤフオクで必要なケースも解説!」をご覧ください。
全国の市区町村から注意喚起されている
環境省をはじめ全国の市区町村では、無許可の業者に回収を依頼しないように呼びかけています。

引用:環境省
無許可の業者に依頼してはいけない一番の理由は、不法投棄や不適正処理、不適正な管理が行われるから。不法投棄の事例は多くあり、実際に不適正な管理により火災などの事故が発生したこともあります。

引用:環境省
さらに無許可の業者に依頼してしまうと、高額請求されてしまうことも。無用なトラブルに巻き込まれる可能性もあるため、必ず許可を持った業者に依頼しましょう。
遺品整理ならしあわせの遺品整理にお任せください

遺品整理業務のなかには許可が必要な業務があり、無許可で行うことは違法です。
「しあわせの遺品整理」は一般廃棄物収集運搬、産業廃棄物収集運搬ともに提携し、古物商許可を受けているので、不用品の回収も遺品の買取も安心してご依頼いただけます。
また遺品整理士が在籍しており、遺族の心に寄り添った丁寧な遺品整理には自信があります。
もしどの業者に依頼したらよいかわからないとお考えであれば、「しあわせの遺品整理」にご用命ください。
相談・見積もりは無料、最短30分で現地に駆け付け、スピーディかつ丁寧な作業をお約束いたします。
遺品整理士の資格を持ち、年間37967件の相談実績をもつ「しあわせの遺品整理」代表。
全国で安心して遺品整理を依頼できる世の中を目指し、人柄・費用・サービス精神を大切に遺品整理業を行っています。
遺品整理士認定番号:IS38071
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