遺品整理のトラブル事例と対処法!悪質業者の見分け方から親族・近隣問題の解決法まで!
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- 遺品整理
遺品整理は、故人を思いながら遺品を整理すると同時に自身の気持ちの整理も行える大切な作業です。
しかし、遺品整理では親族間による揉め事や遺品整理業者とのトラブルが後を絶ちません。なかには、近隣とトラブルになったという例も見られます。
特に、遺品整理業者とのトラブルは消費者センターや国民生活センターに多くの相談が寄せられており、その数も年々増加しているのが実情です。
この記事では、実際のトラブル事例を紹介するとともに、対処法を解説します。
トラブルの原因には悪質な遺品整理業者が絡んでいることも少なくありません。悪質な遺品整理業者の見分け方や、トラブルが起こった際の相談先も合わせて紹介します。
遺品整理のトラブルは、金銭だけでなく相続や法的責任を伴うこともあるため、記事を読んでトラブルを防ぐ、あるいは解決に導きましょう。
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目次
遺品整理では誰とトラブルが起こる?

遺品整理は、故人を偲びながら故人が大切にしていた品や思い出の品などを仕分け、部屋をキレイに片付ける作業です。
遺品には、現金や貴重品、価値のある骨とう品やブランド品、家具、家電や寝具、衣服などさまざまなものがあります。
どのように仕分けるか、何を残し、何を処分するかを決めるのは、主に遺族や親族、相続人です。
これまでは遺族や親族、相続人で行っていた遺品整理ですが、近年は遺品整理業者に依頼する方も増えています。
そんななかで、遺品整理をめぐるトラブルも増加している傾向が見られます。トラブルが起こりやすいのは、主に次の通りです。
- 親族・相続人
- 遺品整理業者
- 大家・管理会社
親族・相続人とトラブルになる原因は、ほかの相続人等に相談なく遺品を処分してしまったり、形見分けや財産に関する意見の相違などです。また、遺品整理の費用を誰が負担するかでも、トラブルになることがあります。
遺品整理業者との間に発生するのは、見積もりを超える法外な費用請求や、貴重品等の勝手な廃棄、家屋や家財などの破損によるトラブルです。
故人が賃貸物件に住んでいた場合、大家・管理会社とのトラブルが発生することも。物件の原状回復や遺品整理の作業が遅れたことによる家賃の支払いなどが原因になり得ます。
遺品整理業者との具体的なトラブル事例

遺品整理業者に依頼したことがある方のうち、約4割が何かしらのトラブルを経験しているという調査があることをご存じでしょうか。
国民生活センターに寄せられる相談でも、不当な追加請求や貴重品の紛失、サービスの不履行など、さまざまなトラブルが報告されています。
ここからは、遺品整理業者との間に起こる具体的なトラブルを5つの事例をもとに紹介します。
高額請求された事例と対処法
見積もり額よりも高額な請求を受けたという相談は後を絶ちません。遺品整理に関するトラブルのなかでも、非常に多いトラブルの一つです。
紹介する事例は、母を亡くした50代女性が遺品整理業者に家財を回収してもらったところ、ネット広告に出ていた料金のなんと4倍超えの料金を請求されています。
昨年2月に母を亡くした東京都の50代女性は、残された家財を回収してもらう業者を探していた。ネット検索したところ、「遺品整理業者」と名乗る広告に目がとまった。
「3DK相当の部屋の片付け 4トントラック1台で15万円」
母は北関東のサービス付き高齢者住宅(サ高住)に住んでいた。間取りは2K。現場を見た業者の説明では「従業員2人がかりで2日で作業を完了できる」とのことだった。通帳や貴金属などの貴重品は事前に持ち出していたので、回収作業には立ち会わず、業者に任せた。
だが、作業完了の連絡がきたのは開始から4日後。さらに渡された請求書の金額を見て驚いた。広告の料金の4倍超となる「70万円」となっていたからだ。
引用:朝日新聞
広告では15万円とされていた遺品整理(片付け)。従業員2人×2日で終わると聞いていたようですが、実際の完了連絡は4日後だったうえに、70万円という高額請求をされました。
現地調査のうえ見積もりを提示してもらっているようですが、見積もりをはるかに超えています。
納得できない高額請求や追加請求をされたときは、すぐに支払ってはいけません。一旦保留とし、契約内容等について業者と話し合いをしてください。
話し合いがうまく進まない場合は、消費者センターや国民生活センターに相談すると、アドバイスをもらえます。また、弁護士に相談するのも一つの方法です。
万が一、居座りや脅迫など、身の危険を感じるようなことがあった場合は、警察に連絡してください。
このようなトラブルを防ぐには、「事前に見積もりを取ること」「追加料金の有無を確認すること」が大切です。
見積もり後に追加料金を請求された事例
見積もりは確認したものの、見積もりを超える追加請求をされるケースも存在します。
一人暮らしをしていた母が亡くなり、実家の遺品整理のため、インターネットで検索した事業者に電話して見積もりに来てもらった。見積金額は141,000円で、その内訳はスタッフ4人の人件費が76,000円、2トントラック1台25,000円、トラック1台分の廃棄物処理代4万円だった。他社との見積もりと比較して、この事業者に作業を依頼し、昨日作業に立ち会った。事業者はトラック1台分の荷物を積み込むと、4万円を先払いしてもらわないと廃棄物処理ができないと言うので現金で4万円を支払った。その後も荷物の処理のため、3往復し、その都度4万円を支払ったが、時間内に作業が終わらず荷物はまだ残っている。事業者から請求された金額は32万円で、当日持ち合わせていた20万円を現金で支払ったが、残金12万円を請求されている。見積もりの際、廃棄する荷物が多ければ追加費用が発生するという説明は聞いていない。見積書にもその記載はなく、契約書もない。残った荷物を廃棄して、見積金額以上の金額を返してほしい。
この事例では、事前の見積もりでは141,000円であり、内訳もはっきり提示されていました。
しかし、荷物を運搬するたびに料金を請求されたばかりか、最終的に見積もりの倍以上の費用を請求されています。
追加費用が出る可能性があることの説明はなく、その点を記載した書面もない状態。依頼者は支払ってしまった見積もり以上の金額の返還と、残った荷物の廃棄を求めています。
トラブルを回避するために、契約時には「追加料金の有無」について確認するとともに、見積書や契約書に明記されているかも確認してください。
作業中に貴重品が紛失した事例
遺品整理の作業中、あるいは作業後に貴重品がなくなったことに気づく事例も見られます。
事例では、故人がしていたタンス預金(現金)を盗んだとして、2名が逮捕されています。紛失したからといって必ずしも盗まれたとは言えませんが、このような例もあることを覚えておきましょう。
相続人から請け負った遺品整理作業中に見つけた「タンス預金」を盗んだとして、島根県警大田署は4日、大田市の41歳と30歳の会社員の男2人を窃盗容疑で逮捕した。容疑を認めているという。
引用:読売新聞
貴重品等が見つからない場合、故人が生前に違う場所に移していたり、遺品整理を手伝った親族や友人が知らずに持って行ったりなどの可能性も考えられます。
また、誤って処分してしまったケースもゼロではありません。もし遺品整理の作業後に貴重品の紛失に気づいたら、すぐに業者に連絡してください。
場合によっては、消費者センターや国民生活センターに相談するとともに、警察などにも相談しましょう。
契約内容と異なる作業をされた事例
契約した内容や、指示した内容とは異なる作業をされてしまう事例があります。契約内容の認識に食い違いがあったり、指示が行き届いていなかったりなどの要因が考えられます。
事例では、遺品にあたらないものを「残しておいてほしい」と伝えたにも関わらず、誤って処分されています。
母が亡くなったので遺品を処分するために、インターネットで探した事業者3社から見積もり をとった。一番安い事業者に依頼し、2カ月前に作業員3人に作業してもらった。その場で自分 が不要か必要か判断して近くにいた作業員に指示を出し、2トントラック3往復分の遺品を運び 出してもらったが、翌日ラジカセがないことに気がついた。その後もDVDプレーヤー、ゲーム 機、布団、辞書がないことが分かった。これらは自分の物で、遺品と分けて事業者に処分しない ように指示したものであるが、誤って別の作業員が運び出したようだ。作業も遺品を乱暴に扱う など雑であった。どうにかして取り戻したい。
スタッフ間で指示が行きわたっていないことが要因の一つだと思われます。また、遺品を乱暴に扱っている点からも、教育の行き届いていない業者だった可能性があります。
遺品整理を行う際に、「処分するもの」と「残すもの」は事前に分けておくことが、トラブルを防ぐポイントです。特に貴重品を含む大切なものは分けておくようにしましょう。
また、業者を検討する際には、対応やスタッフの身だしなみなどもチェックしてみてください。
遺品整理の知識や技術はもちろんですが、接客マナーやみだしなみはスタッフの教育が行き届いているかどうかを見極めるポイントです。
社員教育が行き届いている業者なら、指示ミスは防げるでしょう。また、遺品を雑に扱われ、不快な思いをすることもありません。
不法投棄された事例
処分することにしたとしても、遺品は大切なものです。適切に処理してほしいと願うのは当然のこと。しかし、不法投棄されてしまった例もあります。
本来なら適切に処分(廃棄)されるべき遺品を海に不法投棄したとして、男2人逮捕された事例です。
遺品整理で出た布団や衣類を不法投棄疑い 神戸の海に計約178キロ、男2人を逮捕 kobe-np.co.jp/news/jiken/202… 遺品整理で出た家財の品々を海上に投棄したとして、神戸海上保安部は、廃棄物処理法違反と港則法違反の疑いで、神戸市東灘区のアルバイトの男と同市灘区の会社員の男を逮捕した。
引用:X(旧Twitter)
遺品整理業者が遺品の運搬、処分を行うなら自治体が認める「一般廃棄物収集運搬業許可」を受けているか、許認可を持つ業者と提携している必要があります。
仮に許認可を受けていない業者に依頼し、その業者が不法投棄をした場合、依頼した側にも責任が及ぶ可能性があります。
大切な遺品を不法投棄されたあげく、自分も責任を問われることにならないためにも、遺品整理業者に依頼する場合は、この許認可を持っているかを必ず確認してください。
遺品整理の際に親族間で起こるトラブルと解決策

遺品整理において、親族間でトラブルが起こることも少なくありません。どのようなトラブルが起こり得るのか、またその解決策を見てみましょう。
遺品の処分をめぐる意見の相違を話し合う
遺品とはいえ、すべてを大切に残しておくことはできません。もう使えないモノ、不要なモノは処分するのが一般的です。
しかし「処分」するかどうか、親族間で意見が分かれる可能性があります。また、処分するとしても廃棄するか供養(お焚き上げ)をするかで分かれることも。
意見が分かれる可能性がある場合は、第一に勝手に処分しないことが大切です。親族全員でよく話し合いましょう。
話し合ってもなかなか結論が出ない場合は、専門家の力を借りることも検討しましょう。弁護士や自治体の相談窓口が利用できます。
話し合った内容は口頭だけではなく、リストを作る、写真に残すなどして記録しておくことも、のちのちに揉めない方法です。
自分だけで進めるのではなく、関係する親族みんなで話し合いながら進めていくことがトラブルを防ぐことに繋がります。
形見分けでの揉め事の解決
形見分けは、故人が大切にしていたモノや思い出の品などを親族あるいは友人などで分け合い、故人を偲ぶことです。
親族間でトラブルになりがちな理由としては、次のようなものがあります。
- 品物を取り合う
- 口約束をした
- 金銭的に不公平
よくあるトラブルの一つが「品物の取り合い」です。同じ品を欲しがって譲らないことがあります。故人と生前に約束したという口約束も揉める理由です。
形見分けの品が高価だった場合、金銭的に不公平を感じて話し合いがまとまらないこともあるでしょう。しかし、あまり高価な品は相続財産とみなされてしまうため避けるのが一般的です。
衣類や本、アクセサリー、趣味のコレクション、写真(アルバム)などを形見分けするケースも多いですが、不要と判断した親族が勝手に処分してしまうトラブルも見受けられます。
このようなトラブルを解決するには、まず遺産分割を先に行いましょう。相続人全員で残すモノ、分けるモノのリストを作り、話し合ってください。
注意点は、相続放棄をする場合です。相続放棄をする場合は、貴金属やブランド品など経済的価値のある品の形見分けは相続放棄できなくなる可能性があるため避けましょう。
相続放棄を考えている場合の形見分けは、アルバムや手紙、普段着や故人が愛読していた本などにとどめましょう。
費用負担をめぐる対立を回避する方
遺品整理の費用は、部屋の状態、荷物の量などによっては、決して安くない金額がかかることもあります。その費用を誰が負担するのか、どのくらい負担するのかは、親族間で問題になりがちです。
法律上では原則として、遺品整理の費用は「相続人全員」で負担することになっており、相続人のうちの誰か一人だけが負担することはありません。
費用負担の割合は、法定相続分に準じるのが一般的ですが、遺言書があった場合や遺産分割協議などで自由に決めることも可能です。
しかし、はじめにきちんと話し合っておかないと納得しない親族もいるかもしれません。また、許可なく遺品整理を進めた場合も、費用負担で揉める原因となります。
遺品整理を始める前に、費用についても親族間できちんと話し合い、誰がいくら支払うのかを決めたうえで合意書を作成しておきましょう。
仮に、遺品整理費用を故人の預貯金から支払う場合でも、相続人の合意は必要なので注意してください。
勝手に遺品整理を進めてしまった場合の対処
遺品整理を相続人や親族にことわることなく勝手に進めてしまった場合は、ほかの相続人に対してすぐに謝罪しましょう。
勝手に進めてしまったことを隠さず、正直に誤り経緯を説明してください。さらに、すぐに遺品整理を中断し、今残っている遺品は保全しましょう。
すでに処分してしまった遺品がある場合は、思い出せる限りでいいのでメモなどに書き残し、記録しておくことも忘れないようにしてください。
処分してしまった品について相続人から不満が出た場合は、金銭的に補償するか、遺産分割などで調整します。
なかなか話し合いがまとまらない場合は、弁護士などの専門家を入れて話し合いをしましょう。
遺品整理で近隣トラブルを防ぐための対策

遺品整理は家族や親族の問題…ではありますが、実は近隣トラブルに発展しているケースはあります。
- 「共用部に荷物を置かれて通れない」
- 「トラックが路上駐車されていて危険」
- 「搬出音や扉の開閉音が響いて気になる」
- 「夜勤でやっと寝たところを騒音で起こされた」
このようなトラブルが発生しているのが現状です。遺品整理の作業は、大きな家具を移動や扉の開閉、人の移動などによる騒音や振動が響くことがあります。
また、荷物搬出時の通行の妨げ、道路をふさぐようにトラックを駐車するなど近隣の住人にとってはあまりありがたくないことも多いです。
つまり遺品整理は、引っ越しに近いレベルで近隣住人への配慮が必要ということです。一戸建てとマンション・アパートでは配慮するポイントが若干異なるとはいえ、重要なことは「事前にきちんと説明すること」です。
近隣住民に「知らされていないこと」が、不信感となりトラブルに発展するケースが多いため、作業前にきちんと説明しておくようにするとよいでしょう。具体的に見ていきましょう。
事前に近隣へ挨拶する
新築やリフォーム、家の解体などを行うときは近隣に挨拶をしますが、事前に挨拶をしておくとトラブル防止に効果的です。
挨拶に行く範囲は、一軒家またはマンション・アパートでも若干異なりますが、自宅に隣接するお宅(両隣、裏側、向かい)、マンション・アパートなら上下の階などです。
挨拶では、作業の目的、作業日と大まかな作業時間、トラックを止める場所、連絡先などを伝えるとよいでしょう。
また、マンション・アパートの場合は管理会社や管理人にも連絡すると、ルールや注意点を教えてもらえたり、住人のフォローをしてくれたりすることもあります。
作業音や臭いへの配慮
作業音については事前の挨拶が大切で、あらかじめ作業日と作業時間を伝えておくこと、早朝や深夜は避けて日中に作業することでトラブルを防げるでしょう。
しかし、挨拶したからといって遠慮なく音を立てていいわけではありません。
- 家具や荷物は引きずらない
- ドアの開閉は静かに行う
- 代車は静音タイプを使用する
- 無駄な会話をせず、大声でしゃべらない
などの配慮をすることが大切です。
また、部屋の状態によっては強いニオイが残っていることがあります。すぐに窓を開けて換気をしたくなりますが、説明のないまま換気をするとトラブルになりかねません。
極力換気を控え、特殊清掃業者を入れるなどの対応を行うほか、近隣に説明して理解を得ましょう。
搬出作業時の注意点
一戸建てもそうですが、特にマンション・アパートでは、搬出時に注意したいポイントがあります。
- 足音や移動音、ドアの開閉音など
- トラックの駐車場所と通行
- 共用部や敷地の汚れ、傷
重いものを運ぶ搬出時は、足音や荷物の移動音、それに伴うドアの開閉音などが発生します。防げるものではありませんが、なるべく静かに行うように注意しましょう。
遺品整理は時間がかかるものです。トラック(車両)を駐車する場所を確保する必要がありますが、道路に停めるとほかの方の通行を妨げてしまいます。
事前に駐車場を確保しておく、ない場合はコインパーキングを利用するなど。またマンション・アパートの駐車スペースを使用する場合は、使用する時間などを連絡しておくとよいでしょう。
マンション・アパートの場合、荷物の搬出などで共用部分を傷つけたり汚したりしないように、しっかり養生しましょう。
一軒家であっても、隣家の敷地に傷や汚れを付けないように、養生は忘れてはいけません。
トラブルの原因となる悪質な遺品整理業者の見分け方

遺品整理のトラブルには、悪質な業者が絡んでいることも少なくありません。つまり、悪質な遺品整理業者の見分け方が分かれば、トラブルに遭うリスクを減らせるということです。
見分け方は大きく7つに分けられます。
- 見積もりが曖昧で説明が不足
- 服装や対応が雑
- 現地の状態を確認しない
- 事業者情報の詳細が分からない
- 相場よりも大幅に安い金額を提示してくる
- 口コミや評判が悪い業者
- 必要な認可・資格を保有していない
それぞれ詳しく解説します。
見積もりが曖昧で説明が不足
悪質な業者の見積もりは非常に曖昧なことが多いです。たとえば「遺品整理一式〇〇円」のように、金額だけを記載した紙を出してくることもあります。
これでは、見積もりとは言えません。曖昧な見積もりでは、追加請求をされてしまう可能性があります。さらに、キャンセルをしようとしても法外なキャンセル料を請求されるなどのトラブルも。
見積もりが詳細であるか、明瞭であるかは悪質な業者か優良な業者かを見極める重要なポイントというわけです。
見積もりには、次の項目が書かれているのが一般的です。
- 支払い総額
- 基本作業費・仕分け日
- 出張費
- 人件費
- 車両費
- 材料費
- オプション費
- キャンセル料の有無と条件
- 追加料金の有無
- 会社情報
ポイントは、料金の内訳まできちんと書かれていて、どの作業にいくらかかっているかが明確であること。
また、キャンセル料の有無とキャンセル料がかかる条件、また追加料金の有無についてもしっかり明記されています。もし書かれていない場合は、確認して追記してもらうようにしましょう。
服装や対応が雑
優良な業者は、社員教育にも力を入れています。遺品整理に関する知識や技術だけでなく、ご遺族に寄り添う丁寧な対応を身に着けてから、現場に出るのが一般的です。
しかし悪質な業者の場合、だらしない服装や雑な対応が目立ちます。社名入りの制服がなく、名札もない私服、汚れている服、ぼさぼさの髪など清潔感がない傾向もみられます。
また、言葉遣いや対応が横柄で、質問にもきちんと答えてくれないなど雑な対応が目立つでしょう。メールや電話で、返信が遅い、受け答えが横柄であるなど気になる点が多いです。
少しでも「信頼できないかも」と感じるなら、依頼を控えるか、再度検討し直す方が良いでしょう。
現地の状態を確認しない
遺品整理の現場は、一つ一つ異なります。そのため、より正確な見積もりを出すには現地に足を運び、実際に現場の状態を確認する必要があります。
優良な業者は現場に足を運び、部屋の間取り、荷物の量、必要なオプションなどを確認したうえで見積もりを出し、追加料金が発生しないようにするのが一般的です。
しかし、悪質な業者は現地を確認せず、電話や口頭だけで見積もりを出すことがあります。現地を確認しないまま「〇〇円です」と簡単に伝えてくるでしょう。
しかし、そのような業者は当日、荷物を搬出してから、なにかと理由を付けて追加請求をしてきます。よく見られる理由が次の通りです。
- 荷物が想定より多かった
- 2階から荷物を降ろした
- 家電リサイクル料が必要
いずれの理由も、現地に足を運んで確認していれば分かることばかりです。現地の状態を確認しない業者は、依頼しないようにしましょう。
事業者情報の詳細が分からない
優良事業者は、運営会社名、固定電話番号、事業所の所在地などを明確にしています。一方、悪質な業者はこれらを隠す、あるいは明記していないことが多いです。
- 連絡先が携帯番号のみ
- 住所が書かれていない、または架空
- チラシに社名が書かれていない
特にこの3つには注意してください。連絡先が固定電話ではなく携帯電話番号のみの場合は、トラブルが発生すると電話番号を変えて逃げる可能性があります。
また、チラシやホームページに住所が書かれていても安心せず、Googleマップなどで確認してみてください。架空の住所の場合があります。
チラシに社名が載せられていない場合も要注意。故意に載せていないケースが多いでしょう。
これは、トラブルが発生した場合に連絡が取れないようにし、逃げるための手口です。事業者情報がはっきりしない業者へは依頼しないようにしましょう。
相場よりも大幅に安い金額を提示してくる
悪質な業者は、相場より極端に安い見積もりを提示してくることがあります。「安い」と思わせ契約させたあと、作業後に理由を付けて高額請求してきます。
少しでも費用を抑えたいという心理につけ込む手口で、トラブルも多く発生しているのが現状です。相場より安い見積もりを出してくる業者には注意しましょう。
悪質な業者かどうか見抜くには、まずは遺品整理の相場を知っておくことが大切。相場は以下の通りです。
| 間取り | 価格 |
|---|---|
| 1R・1K | 30,000円~80,000円 |
| 1DK・1LDK | 50,000円~200,000円 |
| 2DK・2LDK | 90,000円~300,000円 |
| 3DK・3LDK | 150,000円~500,000円 |
| 4LDK以上 | 220,000円~850,000円 |
ただし、遺品整理の費用は荷物の量や内容、道路状況や搬出導線などによって異なります。金額だけで判断するのではなく、なぜこの値段になるのかを見てみましょう。
そのためには作業内容など、内訳が明確に書かれた見積書が不可欠。見積もりの確認は悪質な業者を見抜くための有効な手段です。
口コミや評判が悪い業者
業者のホームページやGoogleレビュー、その他口コミサイトにおいて、業者の口コミを見ることができます。これらは、業者の実情を把握するために役立つので、必ず確認しましょう。
口コミなどで評判の悪い業者には注意が必要です。悪い評価ばかりの業者は避ける方が良いでしょう。
反対に、短い期間でよい評判(★5つばかり)などの業者にも注意してください。サクラが書き込んでいる可能性が考えられます。
口コミには、実際に業者を利用した方の正直な感想が書かれています。内容までしっかり読みこむと、どんなサービスがあるのか、どういう対応をしてくれるかが分かります。
具体的にどのようなトラブルがあったのかが分かることも。実際に利用した方が体験したリアルなトラブルは、業者選びに大いに参考になるでしょう。
必要な認可・資格を保有していない
遺品整理業を営むために確実に必要な認可・資格は、「一般廃棄物収集運搬業許可」です。これは、家庭から出た不用品を回収するために必要な許認可で、業務を営む市区町村の許可が必要です。
ただし、事業所自体が許可を持っていなくても、許可を持つ業者と提携や委託をしていれば問題ありません。
遺品の買取や販売を行っている業者なら、「古物商許可」が必要です。許可がないまま買取はできません。
これらの認可・資格を持たないまま営業している遺品整理業者は違法です。不法投棄などのトラブルに巻き込まれる可能性があるため、依頼前に必ず確認してください。
悪質遺品整理業者とのトラブルの相談先

どんなに気を付けていても、悪質な遺品整理業者に出会ってしまう可能性はあります。もし、そのような業者に依頼してしまい、トラブルになってしまったとき、どうすればよいのでしょうか。
もし、トラブルが発生した場合は、次の団体や機関に相談してみてください。
- 消費者センター
- 弁護士
- 警察
- 遺品整理業の業界団体
それぞれ詳しく見てみましょう。
消費者センターへの相談方法
消費者センターとは、都道府県や市町村などが設置・運営する機関で、地域住民にとって最も身近な相談窓口です。
専門の相談員が商品やサービスなど、消費生活全般に関するお問い合わせや苦情を受け付けており、公正な立場で対応してくれます。
遺品整理業者とのトラブルが発生した場合の相談も、消費者センターで受け付けています。
困ったことが起こったら、消費者ホットライン、局番なしの「188」まで電話してください。最寄りの消費者センターの窓口を紹介してくれます。
相談窓口に繋がったら、氏名、住所、電話番号、性別、年齢、職業を聞かれます。円滑な相談処理に必要なので、可能な範囲で答えてください。
ただしIP電話など、一部の電話からは繋がらないため注意してください。また、電話会社のサービスによって異なりますが、原則として通話料金が発生します。
土日祝日など、消費者センターがお休みのときや最寄りの相談窓口に繋がらないときは、独立行政法人 国民生活センターが対応します。
国民生活センターは国が運営する機関で、消費者センターと同じように消費全般の相談や苦情の対応をしています。
弁護士に相談すべきケース
遺品整理業者とトラブルが発生し、弁護士に相談すべきケースには、次のようなものがあります。
- 不当な高額請求や追加請求
- 貴重品の紛失・盗難
- 許可なく処分された
- 家財や建物の破損
いずれの場合も、遺品整理業者との話し合いが進まないときには、弁護士など専門家の力を借りるとよいでしょう。
相談前には、見積書や契約書、作業の様子が分かる動画や写真、メールなどやり取りの記録などを準備しておくとスムーズです。
警察に相談できる場合
遺品整理業者とのトラブルで警察に相談するケースは、脅迫など身の危険を感じるような場合や、窃盗、器物破損などがあった場合です。
このような脅迫行為があった場合は、絶対にその場で支払いやサインをしないでください。また、録画や録音をすることも有効な手段です。
遺品整理業者とトラブルになり、身の危険を感じるような場合は迷わず警察に相談しましょう。たとえば、次のようなときが挙げられます。
- 家から帰らない
- 脅迫される、怒鳴られる
「契約しないと(支払わないと)帰らない」や怒鳴るなど威圧的な態度で居座る、「タダですむと思うな」や「ゴミを放置して帰るぞ」などの脅迫行為があった場合は、直ちに警察(110番)に連絡してください。
「違約金をその場で払え」や、「もうキャンセルできない」と有無を言わせない態度で恐怖心を与えることも脅迫にあたります。
また、緊急性はないものの、脅迫などがある場合は、警察相談ダイヤル(#9110)に連絡しましょう。
そのほか、貴重品の窃盗や故意による破損(器物破損)などがある場合も、相談してください。
遺品整理業の業界団体への相談
遺品整理業者とのトラブルは、遺品整理業の業界団体に相談することも可能です。一般社団法人 遺品整理士認定協会が運営する「遺品整理不正防止情報センター」でも、トラブルや苦情を受け付けています。
見積もりと請求額が違う、遺品を不法投棄されたなどのトラブル、見積もりの内容が不明瞭、遺品をゴミのように扱うなどの苦情なども受け付けています。
受け付けた相談は各エリアの消費生活センターや行政に連絡をし、法規制を犯しているような場合には警察への通報も検討します。
遺品整理のトラブルについてよくある質問

ここからは、遺品整理のトラブルについてよくある質問におこたえします。
遺品整理で業者に賠償請求できますか?
はい、賠償請求は可能です。悪質な業者でなくても、トラブルが起こらないとは限りません。起こりうるトラブルには、主に次のようなものがあります。
- 遺品を処分してしまう
- 家屋や家財の破損
- 紛失や盗難
残しておいてほしいと伝えていた遺品や、金銭的に価値がある遺品、あるいは重要書類など、誤って処分してしまう可能性があります。
また、家財等の運搬中に家屋や家財そのものを傷つけてしまったり、失くしてしまったりすることも。悪質な業者だった場合、盗難の事例もあり、注意したいところです。
このような場合、業者に賠償請求ができますが、賠償請求を進めるためにはポイントがあります。
まずは証拠を残すこと。破損した場所やモノの写真、残してほしかったモノのリストを用意してください。
続いて、契約書や見積書を確認し、業者が「損害賠償保険」に加入しているか確認しましょう。
多くの優良業者は、万が一のトラブルに備え、損害賠償保険に加入しています。損害賠償保険に加入している場合は、賠償もスムーズに行えます。
見積もりや契約の段階で加入の有無や条件を確認し、もし加入していない場合は契約を控えるなどするのがおすすめです。
もし話し合いで解決しないような場合は、お住まいの地域の消費者センターや国民生活センターに相談するか、弁護士などの専門家に相談しましょう。
- 消費者センター・国民生活センター…料金トラブルやクーリングオフの対応
- 警察…詐欺や不法投棄、脅迫などの犯罪行為がある場合
- 弁護士…法的咳問題が絡む場合。契約解除など
悪質な業者の場合、逃げ切られてしまう可能性がゼロではありません。万が一に備え、損害賠償保険に加入している信頼できる業者に依頼するようにしましょう。
遺品整理でクーリングオフはできるのか?
クーリングオフとは、一定の期間であれば一度結んだ契約を条件なく取り消せる制度です。遺品整理においてもクーリングオフは適用されますが、条件があります。
クーリングオフが適用される取引には、次のようなものがあります。
- 訪問販売…キャッチセールスやアポイントメントセールスを含む
- 電話勧誘販売…電話で商品やサービスの購入をすすめるもの
- 特定継続的役務提供…エステ、語学教室、結婚相手紹介サービスなど
- 訪問購入…業者が消費者の自宅などを訪ねて、商品の買取を行うもの
- 連鎖販売取引…個人を販売員として勧誘、その個人に販売員の勧誘をさせる
- 業務提供誘引販売取引…仕事を提供するという理由で金銭的負担を強いる
訪問販売、電話勧誘販売、特定継続役務提供、訪問購入は、契約日を含み8日間、連鎖販売取引、業務提供誘引販売取引は契約日を含み20日間であればクーリングオフが可能です。
遺品整理は主に訪問販売および訪問購入にあたり、契約日を含み8日間のクーリングオフが可能です。
条件が合えば、作業が終わったあとや支払い後であってもクーリングオフが可能なケースがあります。
ただし、自ら店舗や営業所に足を運んで契約した場合は対象外です。また、通信販売にあたる場合も適用されません。
クーリングオフを検討しているけど対象かどうか分からないというときは、消費者センターか国民生活センターに相談しましょう。
相談窓口が分からないときは、消費者ホットライン(局番なし188)に電話してください。最寄りの消費者センターにつないでくれます。
消費者センターや国民生活センターは、消費者と事業者で発生したトラブルなどの相談を受け付けている機関で、相談料は無料です。
もし、クーリングオフに該当しなかった場合でも対処法などをアドバイスしてくれるため、困ったときは相談してみるとよいでしょう。
見積もりと実際の料金が違う場合どうすればいいですか?
見積もりと実際に請求された金額が違う場合は、追加作業があったかどうかを確認したうえで、納得ができない場合はすぐに支払わず保留してください。
料金が異なる原因として考えられるのは、次の点が挙げられます。
- 遺品整理の量が増えた
- 周辺の状況
- オプションが追加された
最初の見積もりの段階で把握していた量より遺品の量が多かったり、あとから追加したりした場合は料金が異なります。
エレベーターがない2階以上の部屋や、周辺に駐車場がない場合などは、運搬の負担が大きくなるため費用に加算されることも。
エアコンの取り外しやハウスクリーニングなどのオプションをあとから追加した場合も料金が異なります。
このように、最初の見積もりの段階より作業が増えたり、周辺の状況が確認できていなかったりした場合は、追加料金になりがちです。
見積もり時と作業時の荷物の量が異ならないように、駐車場やエレベーターの有無、依頼したいオプションなどについても事前にきちんと話しておくと、見積もりと請求額が大きく異なるようなトラブルは起こりにくいでしょう。
ただし、優良業者は依頼者の許可なく作業を追加することはありません。追加で作業が必要な場合は必ず依頼者に確認し、時には見積もりをし直します。
大切なことは、請求額が見積もりより大きく上回ったりした場合はそのまますぐ支払わず、なぜ高くなったのか、どのような作業をしたのかを確認することです。
請求額に納得ができない場合は、消費者センターや国民生活センターに相談しましょう。
もし、見積もりよりも請求額が安くなっていた場合は、買取できる貴金属や家具、家電などの買取額が作業費用から相殺されているケースが多いです。内訳を確認してみてください。
作業後に貴重品がないことに気づいた場合は?
遺品整理の作業後に、あるはずの貴重品がなくなったことに気づいた場合は、まず勘違いではないか、別の場所に移してはいないか今一度確認しましょう。
貴重品がない理由には、次の3つが考えられます。
- 業者が持って行った
- 親族や友人が持って行った
- 故人が別の場所に移していた
勘違いや行き違い、確認ミスなどで業者が持ち帰ったり処分してしまったりしている可能性が考えられます。悪質な業者だった場合、故意に持ち去っている可能性も。
遺品整理を親族や友人に手伝ってもらっていた場合、親族や友人が「形見分け」のつもりで持って行ってしまっているケースもあります。
また、故人が生前に別の場所に移してしまって見つからないということも。いずれもよく確認してみる必要があります。
再度確認しても見つからない場合は、担当した遺品整理業者に連絡し、紛失した品があることを伝え、事業所で確認してもらいましょう。
もし、盗難の可能性が高いと判断したら、警察に相談してください。悪質なトラブルな場合は、消費者センターや国民生活センターにも相談してアドバイスをもらいましょう。
このようなトラブルを防ぐためにも、貴重品はあらかじめ分けておく、遺品をリスト化しておくなどのほか、作業当日はしっかり立ち会うことをおすすめします。
親族が納得しない場合はどうすればいいですか?
遺品整理は原則として相続人全員で確認しながら行う方がよいですが、全員そろって作業することは難しいことの方が多いでしょう。
たとえば故人と同居していた家族が勝手に遺品整理を進め、ほかの相続人の許可を得ないまま処分や売却をしてしまうケースがあります。
そのような遺品のなかには親族の思い出の品や、故人が「形見分け」する約束をしていたものがあることも。
親族が納得してくれない場合は、一旦作業を止めてください。そのまま進めると、さらに大きなトラブルに発展する恐れがあります。
作業を止めたら、全員で話し合いの場を設けましょう。親族だけで話がまとまらない場合は、弁護士や遺品整理士などの第三者をはさみ、客観的な意見をもらうことも大切です。
遺品整理の適正価格はどのくらいですか?
多くの場合、遺品整理の価格は間取りで決まります。相場は次の通りです。
| 間取り | 価格 |
|---|---|
| 1R・1K | 30,000円~80,000円 |
| 1DK・1LDK | 50,000円~200,000円 |
| 2DK・2LDK | 90,000円~300,000円 |
| 3DK・3LDK | 150,000円~500,000円 |
| 4LDK以上 | 220,000円~850,000円 |
間取りだけでなく、荷物の量や荷物を運ぶための導線、周辺の状況、オプションの有無などによっても価格は変動します。
適正価格を知るには、2社~3社から見積もりを取って比較することが重要です。価格だけを比較するのではなく、作業内容や損害保険の有無、追加料金の有無なども確認しましょう。
遺品整理ならしあわせの遺品整理にお任せください

遺品整理によるトラブルは、親族・相続人、遺品整理業者、大家・管理会社との間で起こりがちです。また、場合によっては近隣からの苦情に繋がることもあります。
遺品整理は故人を偲ぶ大切な作業です。心穏やかに、思い出を大切にしながら進めるためにも、トラブルは避けたいですよね。そのためには、信頼できる業者に依頼するのがおすすめです。
「しあわせの遺品整理」は、遺品整理士が在籍しており、仕分け、整理整頓、遺品の処分やお焚き上げなどすべての作業を責任を持って担当します。
また、当社は古物商許可を持っているため、遺品の買取にも対応しています。まだ使える品は高額で買取します。買取額は遺品整理費用と相殺も可能なので費用を抑えることも可能です。
近隣への配慮も忘れず、静かで丁寧な作業を心がけており、依頼者だけでなく近隣の方も安心できるような環境づくりをしています。
遺品整理におけるトラブルを避けたいなら、ぜひ「しあわせの遺品整理」にご相談ください。
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