親の遺品が捨てられない方へ!亡くなった親の遺品整理・断捨離の方法を解説!
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- 遺品整理
「親の遺品を捨てられない」と悩んでしまう方は少なくありません。
故人を悼む気持ち、忘れたくないという思いが強く、親の遺品を捨てるのに躊躇ってしまうのは当然のことです。
また、遺品を捨ててしまうのは親の意志に反しているように思えてしまい、思い切った決断ができないというケースもあるでしょう。
しかし、親の遺品をいつまでもそのままにしておくのは、現実的ではありませんよね。
そこで、この記事では親の遺品を整理・断捨離する方法や手順を解説します。
自分の気持ちを整理するための考え方も併せて解説するので、ぜひ参考にしてください。
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目次
捨てられないと思っても親の遺品は処分をしよう
親の遺品を捨てることに躊躇ってしまうのは当然ですが、いつまでもそのままにしておくのは現実的ではありません。
故人のことを思う気持ちはそのままにしつつ、親の遺品を処分する決断をする日はいつか必ずきます。
ただ、何も全ての遺品を捨てる必要はありません。
- 形見として保管する
- 神社・お寺でお焚き上げしてもらう
- 寄付に出す
- リサイクルに出す
- 売却して現金化する
上記のように、親の遺品を整理する方法には複数の選択肢があります。
また、写真に撮ってスマートフォンやパソコンに画像として残しておくのも一つの手段です。
親の遺品を整理・断捨離する際の考え方や手順を具体的に解説するので、気持ちの整理をつけながら少しずつ行動に移しましょう。
親の遺品が捨てられない理由
親の遺品を捨てられずに悩んでいる方の多くには、下記のような背景があります。
- 悲しさで心の整理がついていない
- 「いつか使う」と考えて捨てられない
- 捨てることへの罪悪感があるから
- 片付けの時間の確保が難しい
- 遺品の量が多く分別も大変だから
- 捨てる・捨てないの判断が難しいから
親の遺品を捨てられない理由を客観的に把握することが、遺品整理に着手するための第一歩です。
悲しさで心の整理がついていない
親の遺品を捨てられない理由として最も多いのは、深く大きな悲しみに浸ってしまい、心の整理がついていないからです。
自身に無償の愛情を注いでくれた親を亡くしたときの悲しみは何事にも例えがたく、心の整理がつかないのも無理はありません。
数々の遺品から親との思い出が蘇り、「処分しなくては」という気持ちにブレーキがかかってしまいます。
「いつか使う」と考えて捨てられない
物を大切にする習慣や価値観がある方の場合は、「いつか使う」という発想から親の遺品を残している場合があります。
その習慣・価値観は親の教育によって形成されたもののため、なお一層「捨てられない」との思いが強まってしまうのでしょう。
しかし、「いつか使う」の「いつか」は、文字どおりいつになるのかわかりません。
そのまま残しておいても、状態が悪くなって物としての価値が薄れたり、清掃の手間がかかったりすることが懸念されます。
捨てることへの罪悪感があるから
親の遺品を捨てることに罪悪感を感じてしまい、思い切った決断をできずにいる方もいます。
勝手に捨ててしまうと、故人の意志に反しているかのように思えてしまうのでしょう。
しかし、遺言が残っていたり、生前に親からの指示があったりしない限りは、故人の意志を確認することはできません。
従って、親の遺品をどう処分するかについては、遺族が決断する必要があります。
片付けの時間の確保が難しい
「親の遺品を処分しなくては」という気持ちはあっても、そのための時間を確保できずに未着手となっている方も多いでしょう。
親と離れて暮らしていた場合は、まずは移動の時間がかかります。
膨大な量の遺品を整理するにはまとまった時間が必要なため、移動も含めると数日間の時間が必要となるケースもあるでしょう。
当然、時間を捻出するには仕事や子育てなどの事情も絡んできます。
片付けの時間を確保できないという理由から、遺品整理を進められない方も少なくありません。
遺品の量が多く分別も大変だから
遺品の量が多いと、まずその分別から始めなくてはなりません。
その膨大な作業量を想像しただけで気持ちが滅入ってしまい、遺品整理を進められない方も多いはずです。
他の遺族と協力してできればまだいいのですが、一人でやらざるを得ない状況にある方もいるでしょう。
時間が必要なのはもちろんですが、その作業の大変さから目を背けたくなるのも無理はありません。
捨てる・捨てないの判断が難しいから
遺品整理を始める決断をしても、捨てる・捨てないの判断が難しく、作業がを進められないケースもあります。
例えば、骨董品や美術品、玩具類やブランド品など、その趣味/趣向がない人からすると価値がわからない遺品も数多くあるはずです。
それらの物品の中には、財産として判断されるものもあるかもしれません。
親の遺品を「よくわからないから」という理由で捨ててしまうのは、リスクが高すぎるのが実情です。
捨てられない遺品を処分をしやすくする8つのコツ
この章では、親の遺品を処分しやすくするコツとして、考え方・方法を計8つお伝えします。
- 悩んだら保留!無理に捨てなくてもいい
- 形見分け
- 供養をして処分する
- 支援団体・NPOに寄付をしてリユース
- 一人で抱え込まず家族・親族に相談する
- デジタル保管も活用する
- 遺品を残すことを故人が望んでいるか考えてみる
- 遺品整理業者に相談する
親の遺品を捨てられずに悩んでいる現状から前進するためのヒントとして、ぜひ参考にしてください。
悩んだら保留!無理に捨てなくてもいい
親の品を捨てられずに悩んでいるのなら、無理に捨てる必要はありません。
ひとまず保留という形をとって、時間が解決してくれるのを待ちましょう。
捨てるのは忍びない遺品も多くあるかと思いますが、中には「これは取っておいたところでどうしようもないだろう」と思えるようなものもあるはずです。
まずはゴミ出しに近い感覚で、明らかな不用品だけでも片付けることをおすすめします。
形見分け
親の遺品のいくつかは、親族で形見分けするのが一般的です。
形見として大切に保管しておけば、いつでも故人のことを思い返すことができます。
形見分けした親族にも故人の思いを受け渡すことができ、故人も喜んでくれるはずです。
供養をして処分する
親が大切にしていた物や仏具などは、寺・神社で供養してから処分しましょう。
寺・神社では古来から伝わるお焚き上げという宗教儀式で、遺品を供養してくれます。
宗教的な手順を踏んでの処分となるため、故人への罪悪感を感じずに済むはずです。
支援団体・NPOに寄付をしてリユース
親の遺品を捨てるのに抵抗があるなら、支店団体やNPOに寄付するのも一つの手段です。
寄付という形で処分すれば、その品物を必要としている人の元へ届けられます。
罪悪感を感じる必要もなく、物の価値を活かせるため意味のある処分方法です。
物を供養するには、お焚き上げだけが手段ではありません。
リユースに回して別の人に使ってもらうことも、供養の一種だと考えていいでしょう。
一人で抱え込まず家族・親族に相談する
親の遺品を捨てられず、どうしたらいいのか悩んでいる場合は、家族・親族に相談してみましょう。
一人で抱え込んでいても、自身が辛くなるだけです。
家族・親族の意見を聞いたり後押しをしてもらったりすることで、親の遺品を処分する決断ができるかもしれません。
そもそも、親の遺品を一人で片付けるのは相当な労力がかかります。
そういう意味では、相談をしながら協力を依頼した方がいいでしょう。
また、どの選択肢を選ぶにしろ、自分一人で決断して作業を進めてしまうと、家族・親族との間でトラブルに発展する可能性があります。
どんな結論にせよ、家族・親族への報告はマストです。
デジタル保管も活用する
親の遺品の処分方法の一つとして、デジタル保管して現物を捨てるのもおすすめです。
スマートフォンやパソコンに画像として残しておけば、思いたったときにいつでも見返せます。
古いビデオテープをDVDとしてデジタル化してくれる業者や、アルバムの写真をデジタル化してくれる業者などもあるので、利用を検討してみましょう。
遺品を残すことを故人が望んでいるか考えてみる
遺品を捨てられずに悩んでいる方は、故人の気持ちを考えてみましょう。
使わないものを捨てずに残しておくことを、はたして故人は望んでいるでしょうか?
長い年月を共に過ごしてきた親の考え方や価値観は、ある程度理解できるはずです。
「この場合、親は自分に何と言うだろうか」と考えてみると、自然に答えを導き出せるかもしれません。
自身にお子さんがいる場合は、自分が死んだときに遺品をどうしてほしいかを想像してみるのもいいでしょう。
基本的に、親は子どもが健やかで安全な生活を送ることを望むものです。
子どもが生活を犠牲にしたり、思い悩んだりしてまで、自分の遺品を残すことを望む親はいないでしょう。
遺品整理業者に相談する
遺品を処分する決心がついたら、遺品整理業者に相談してみましょう。
遺品整理業者は、遺品の分別・整理・処分を担い、業者によっては買取もおこなってくれます。
依頼者の気持ちに寄り添いながら、適切な処分方法を提案してくれるはずです。
親の遺品の整理を一人、もしくは少人数でやるのは大変な作業です。
遺品整理のプロである専門業者なら、全ての作業を迅速におこなってくれます。
親の遺品を処分する5ステップ
最後に、親の遺品を処分する際の具体的な工程を5つのステップに分けて解説します。
- 形見分けするものを決める
- 仕分けして残すものの基準を決める
- 保管・売る・保留・処分の4つに仕分けする
- 保留のものを相談しながら仕分けする
- 不用品を処分・供養する
この順番どおりに作業を進めていけば、親の遺品の大部分を整理・処分できます。
1.形見分けするものを決める
まずは、遺族や相続人の間で話し合いをし、形見分けするものを決めていきます。
選定基準に決まりごとはありませんが、故人が普段から愛用していたもの・身に付けていたものを中心にするといいでしょう。
保管・管理のしやすさという点から考えると、例えば腕時計のように小さなものを形見として保管することをおすすめします。
2.仕分けして残すものの基準を決める
次に、他の遺品の仕分けを進めていきましょう。
作業に入る前に、捨てたり売却したりせずに残すものの基準を決めておくと、仕分け作業が円滑に進みます。
- 他で代替えできないもの(写真など)
- 同じものを買いなおせないもの
- 利権関係の書類
上記の項目を基準に残すものを決めていけば、遺品の大部分は片付けられるはずです。
もちろん「買いなおしはできないけど、捨てるのは辛い」という物品も出てくるでしょう。
その場合は、無理に決断する必要はありません。
3.保管・売る・保留・処分の4つに仕分けする
残すものの基準を決めたら、下記の4つの項目に沿って遺品を仕分けしていきます。
仕分け項目 | 概要 |
---|---|
保管 | ・形見として保管するもの ・②の段階で残すものの基準に該当するもの |
売る | 遺品の中で現金化できそうなもの(貴金属・宝石・ブランド品・古着・スポーツ用品・書籍など) |
保留 | ・②の基準は満たしていないが、処分したくはないもの ・売れるかどうかわからないもの |
処分 | ・不用品や消耗品 ・買取に出しても現金化できそうにないもの |
このほかにも、場合によっては「寄付する」「ジモティなどで譲渡先を探す」などの選択肢も出てきます。
もしくは、「現金化はせずに、全て寄付・譲渡・処分に回す」との選択肢もあるでしょう。
この仕分け作業は膨大な時間がかかることが想定され、場合によっては数回に分けて作業を進める必要があります。
4.保留のものを相談しながら仕分けする
仕分けの段階で保留に回したものをどうするか、もう一度遺族の間で相談してみましょう。
その他の遺品を仕分けできた段階でなら、一度保留に回したものも売る・処分するなどの選択ができるかもしれません。
もちろん、どうしても決断できないものは、またの機会まで保留しても問題ありません。
また、買取に出しても現金化できそうにないものに関しては、買取業者の無料見積りを依頼することをおすすめします。
5.不用品を処分・供養する
仕分けの段階で売却・処分に振り分けた遺品を、それぞれ適した方法で手放していきます。
売りに出す場合は、下記の選択肢があるので参考にしてください。
売却方法 | 概要 |
---|---|
メルカリ・オークションサイト | ・自身が設定した価格で売却できる可能性がある ・出品/梱包/発送/購入希望者とのやりとりなどの手間がかかる |
リサイクルショップ | ・さまざまなジャンルの商品を買い取ってくれる ・買取価格は安めな傾向がある ・値段がつかない物品も無料で引き取ってくれる |
各ジャンルの専門買取業者 | ・そのジャンルに精通したスタッフから査定してもらえる ・出張買取や宅配買取なら、自宅から出ずに遺品を売却できる ・ジャンルごとに複数の業者に依頼するため、手続きの手間がかかる |
遺品専門買取業者 | ・遺品の整理/仕分けから買取までおこなってくれる ・遺品整理に関する不安や疑問を解消できる ・依頼するのに費用が発生する |
買取業者を利用する際は、「買取おすすめ比較の窓口」を参考にしてください。
また、売らずに処分する場合は、「リサイクルショップに引き取ってもらう」「リサイクル業者に依頼する」「遺品整理業者に依頼する」などの方法があります。
遺品の量によってはかなりの手間がかかるため、適切な方法を選んでください。
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「遺品を捨てられない」という気持ちが生じるのは当然のことであり、保管するスペースがあるのなら決断を急ぐ必要はありません。
ただ、いつまでもそのままにしておくのは現実的ではないため、遅かれ早かれいつかは遺品の整理を進めなくてはなりません。
最後の章で解説したように、遺品整理には膨大な手間と時間がかかります。
自分一人や少人数の遺族だけでは作業が困難な場合は、「しあわせの遺品整理」にお任せください。
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