遺品整理のやり方！自分でやる手順と準備するものや注意点を解説！

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「大切な方の遺品整理をしなければいけないけど、どこから手をつければいいのかな？」「業者に依頼した方がいいのかな？それとも自分でできるのかな？」

そんなふうにお悩みではありませんか？

この記事では、遺品整理の具体的な進め方から、自分で行う際の注意点、業者への依頼方法まで、以下のような内容を中心に詳しく解説していきます。

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遺品整理のやり方

故人の大切な思い出が詰まった遺品の整理は、遺族の方にとって心理的にも体力的にも負担の大きな作業です。

一度にすべてを片付けようとせず、ご自身のペースで進めることが大切です。

遺品整理の方法は大きく分けて三通りあり、それぞれの状況に応じて選択することができます。

自分でやる

ご自身で遺品整理を行うことで、故人との思い出に向き合いながら、心の整理をすることができます。

段ボール箱やゴミ袋、軍手やマスクなどの基本的な道具を準備することで、整理作業をスムーズに進めることができます。

整理を始める前に、部屋の様子を写真に撮って記録しておくと、後々の確認にも役立ちます。

整理作業は必ず複数人で行い、重いものを持ち上げる際は絶対に無理をしないようにします。

遺品は「大切に保管するもの」「処分するもの」「判断を保留するもの」と、心の赴くままに仕分けていきましょう。

業者に依頼する

遺品の量が多い場合や、賃貸物件の解約期限が迫っている場合は、遺品整理業者への依頼を検討しましょう。

専門的な知識と経験を持つスタッフが、効率的に整理を進めてくれます。

遠方にお住まいで頻繁に通えない場合や、大型家具の処分が必要な場合も、業者への依頼が適しています。

なお業者を選ぶ際は、必ず複数社から見積もりを取得することをお勧めします。

見積もり時には、作業内容や料金体系について具体的な説明を求め、不明な点はその場で確認することが重要です。

特に事前の下見を無料で行ってくれる業者は、正確な見積もりが期待できるので、業者選びの際に参考にしましょう。

部分的に業者に依頼する

遺品整理業者に全ての作業を任せると、費用面が心配な方もいるでしょう。

その場合は、部分的に業者へ依頼する方法がおすすめです。

遺品整理業者で不用品処分と片付けだけできる業者もある

必要な作業だけを業者に依頼することで、コストを抑えながら効率的に整理を進めることができます。

たとえば、大型家具の搬出や特殊な廃棄物の処分だけを業者に任せ、思い出の品々の仕分けは自分で行うといった方法です。

庭や倉庫の整理、エアコンなどの家電製品の処分も、専門業者に依頼することで安全かつ確実に処理することができます。

業者に依頼する際は、事前に処分品目や作業範囲を明確にし、見積書に記載してもらうことが大切です。

遺品整理はいつから始めるのか

遺品整理の開始時期は、様々な状況によって変わってきます。

一般的には四十九日や一周忌など、親族が集まる機会に合わせて実施することが多いようです。

親族が一堂に会することで、形見分けや思い出の品の共有がスムーズに行えるためです。

しかし、遺族が遠方に住んでいる場合は、集まる機会を待つことが現実的でないこともあります。

そのような場合は、葬儀後すぐに整理を始めることも検討しましょう。

特に故人が賃貸物件にお住まいだった場合は、賃料の発生を考慮して、できるだけ早めに整理を始めることをお勧めします。

賃貸物件は部屋の明け渡しが完了するまで賃料が発生し続けるため、 遺品整理が遅れると予想以上の金銭的負担となることがあります。

また、相続に関連する重要な期限も考慮する必要があります。

このため、遺品整理は相続の判断に必要な書類や財産を確認できるよう、これらの期限に間に合うように進める必要があります。

遺品整理を自分でやるメリット・デメリット

遺品整理をご自身で行うメリットとデメリットをそれぞれ解説します。

「自分ですべきか、業者に任せるべきか」と悩んでいる方は、メリットとデメリットを比較し、後悔のない方法を選びましょう。

メリット

自分で遺品整理を行うことで、故人の遺品一つ一つに触れ、じっくりと向き合うことができます。

物を手に取るたびに思い出が蘇り、涙が出ることもあるでしょう。

しかし、この過程は故人との大切な対話の時間となり、心の整理にもつながります。

遺品に込められた故人の思いや生き方に触れることで、これまでとは違う角度から故人を理解し、新たな感謝の気持ちが芽生えることもあります。

また、必要なものと不要なものを自分の目で確かめながら判断できることも大きな利点です。

業者に任せると割り切れない気持ちが残ることもありますが、自分で整理することで、故人の想いを大切にしながら、納得のいく判断ができます。

デメリット

遺品の量によっては、整理に予想以上の時間がかかることがあります。

これは特に一人暮らしの故人の場合や、長年住み続けた家の整理で起こりやすい問題です。

時間がかかりすぎることで、賃貸物件の解約期限や相続手続きの期限に間に合わなくなるリスクがあります。

また、葬儀後は様々な手続きが重なります。

役所での死亡届関連の手続きや、年金、保険の手続き、銀行での名義変更など、想像以上に時間を取られることになります。

こうした手続きと平行して遺品整理を進めることは、精神的にも体力的にも大きな負担となるでしょう。

さらに遺品の中には、どのように処分すべきか判断に迷うものも多く出てきます。

たとえば、形見分けをする際の配分方法や、仏壇、位牌などの取り扱い方には、地域による考え方の違いもあります。

さらに、家具や家電製品など、大きな物の処分には手間がかかります。

市区町村によってゴミの分別方法や収集日が異なり、粗大ゴミの予約も必要です。

一人では持ち運びができない重い物も多いため、複数の人手を確保する必要があります。

遺品整理を自分で始める前の確認

遺品整理を自分で始める前の確認事項について説明します。

税理士・弁護士・遺品整理業者に相談をする

遺品整理を始める前に、専門家への相談を検討しましょう。

特に不動産や株式、預貯金など、財産に関する判断が必要な場合は、税理士や弁護士に相談することで、後々のトラブルを防ぐことができます。

整理相続税の対象となる可能性がある場合は、必ず税理士に相談することをお勧めします。

また、遺品整理業者に相談することで、整理の手順や注意点について、実践的なアドバイスを得ることができます。

親族、相続人に知らせておく

遺品整理の開始時期や方法について、親族や相続人と事前に話し合っておくことが重要です。

特に形見分けの希望がある場合は、整理を始める前に確認しておくことで、大切なものを誤って処分してしまうことを防げます。

また、整理の費用負担についても、あらかじめ話し合っておくと良いでしょう。

遺品整理をする際の服装と道具を用意する

遺品整理の作業は想像以上に体力を使うので、動きやすく、汚れても良い服装を準備しましょう。

長袖、長ズボンを着用し、手首や足首は閉じた服装が望ましく、さらに埃っぽい環境での作業となるため、マスクは必須です。

特に古い家屋の場合は、防塵マスクを使用することをお勧めします。

カビや害虫のリスクもあるため、ゴム手袋も必ず着用してください。

道具の準備も重要です。

段ボール箱や丈夫なゴミ袋は多めに用意し、遺品を分類する際に使用する付箋やマーカー、メモ帳、掃除道具一式も揃えておきましょう。

また、遺品の記録を残すためのカメラやスマートフォンも有効活用できます。

特に重要な書類や貴重品を見つけた際は、発見時の状態を写真に残しておくと、後々の確認に役立ちます。

捨ててはいけないものは事前に保管しておく

遺品の中には、大切に保管しなければならないものがたくさんあります。

戸籍や住民票などの公的書類、医療費の領収書なども保管が必要です。

確定申告や相続手続きの際に使用する可能性があるためです。

また、故人の携帯電話やパソコンなどのデジタル機器も、重要な情報が残っている可能性があるため、慎重に扱う必要があります。

人手を集める

遺品整理は一人では困難な作業です。

重い家具の移動や、大量の荷物の仕分けなど、複数人での作業が必要な場面が多くあります。

信頼できる親族や友人に協力を依頼し、作業日程を早めに調整することをお勧めします。

特に大型の家具や家電製品の搬出には、最低でも2〜3人の人手が必要です。

また、人手を集める際は、作業時間や休憩のタイミングもあらかじめ決めておきましょう。

心身ともに負担の大きい作業となるため、無理のない範囲で計画を立てることが大切です。

お昼休みなどの休憩時間も十分に確保し、水分補給もこまめに行うよう心がけましょう。

遺品整理を自分で行う4つのステップ

遺品整理を自分で行う際のステップを4段階に分けて解説します。

スケジュールを決める

遺品整理は想像以上に時間のかかる作業です。

部屋の広さや遺品の量に応じて、具体的な作業計画を立てましょう。

まずは全体の作業を把握するため、部屋を見渡して写真を撮っておくと良いでしょう。

6畳一間の整理でも、最低でも2〜3日は必要になります。

一度にすべてを片付けようとせず、余裕を持ったスケジュールを組むことが大切です。

次に作業の順番についてですが、台所や水回りは傷みやすく、臭いの原因にもなるため、優先的に整理することをお勧めします。

冷蔵庫の中身や生ものは特に早めに処分しましょう。

また、寝室やリビングなど、故人が日常的に使用していた場所には、重要な書類が保管されている可能性が高いため、丁寧に確認する時間を確保します。

必要なものと不要なものを分類する

遺品整理の一番重要な作業は、必要なものと不要なものを分類する作業です。

貴重品や思い出の品などの形見品

アルバムや手紙、位牌、印鑑、通帳などの貴重品は、最初に見つけ次第、専用の箱に保管します。

特にアルバムや写真は、一度処分してしまうと二度と戻らない大切な思い出です。

写真の裏に記載された日付やメモなども、故人との大切な記録となります。

デジタルカメラのデータや、パソコン内の写真データなども、可能な限りバックアップを取っておいて保存しておきましょう。

資産的価値があるもの

骨董品や美術品、宝飾品など、資産的価値があるものは、専門家に鑑定を依頼することをお勧めします。

一見価値がないように見えるものでも、実は高額で取引されるものもあるからです。

特に古い掛け軸や茶道具、着物などは、専門家に相談してから処分を検討しましょう。

また、切手コレクションや古い貨幣なども、専門店で価値を確認することをお勧めします。

リユース・リサイクルが可能なもの

使用可能な家電製品や家具は、リサイクルショップに買い取りを依頼することができます。

特に冷蔵庫やテレビ、洗濯機などの大型家電は、状態が良ければ買い取ってもらえる可能性があります。

ただし、製造から年数が経っている場合や、傷や汚れがある場合は、買い取りが難しいことがあり売れないかもしれません。

その場合は、家電リサイクル法に基づいた適切な処分が必要です。

着物や帯なども、状態が良ければリサイクルが可能です。

特に高級な着物は、専門店での買い取りを検討しましょう。

また、書籍や CDなども、まとめて古本屋やリサイクルショップに持ち込めば現金化できます。

廃棄するもの

傷みが激しいものや、使用に適さないものは廃棄します。

衣類や布団、カーテンなどの布製品は、自治体の規則に従って分別し、燃えるゴミとして処分しましょう。

また、薬や化粧品などは、衛生面を考慮して処分が必要です。

未使用や使用途中の医療品は、かかりつけの薬局に相談すると、適切な処分方法を教えてもらえますので、勝手に捨てることのないようにしましょう。

不用品を処理する

仕分けの結果不用品と判断したものをどう処理すべきか解説します。

分別して自治体のゴミ回収で捨てる

自治体によってゴミの分別方法や収集日が異なりますので、事前に市区町村のゴミ収集カレンダーを確認し、分別方法に従って処分しましょう。

特に粗大ゴミは、収集日や収集場所が限られており、事前予約が必要な場合もあります。

また、一度に出せる量にも制限があるため、計画的な処分が必要です。

家電4品目や廃棄物扱いのものは個別に処分していく

エアコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機の家電4品目は、家電リサイクル法により、専門の業者による処分が義務付けられています。

処分の際は、家電販売店やリサイクル業者に依頼し、リサイクル料金と収集運搬料金が必要です。

また、パソコンは個人情報が含まれている可能性があるため、データを完全に消去してから処分する必要があります。

その場合はメーカーによるリサイクルプログラムを利用するのが安全です。

電池や蛍光灯、水銀体温計なども、有害物質を含むため、一般ゴミとして処分することはできません。

自治体のルールを確認したうえで自治体の有害ゴミ収集日に出すか、専門の処理施設に持ち込む必要があります。

不用品回収業者に依頼する

大量の不用品がある場合や、自力での運び出しが困難な場合は、不用品回収業者への依頼も検討しましょう。

ただし、無許可の回収業者による不適切な処分は違法となります。

必ず自治体に登録された正規の業者を選びましょう。見積もりは複数の業者から取得し、料金体系や処分方法について詳しく確認することが重要です。

残った遺品を分配する

遺品の分配は、できるだけ関係者が集まれる日を選んで行います。

形見分けの際は、故人との思い出話に花を咲かせながら、和やかな雰囲気で進めることが理想的です。

ただし、特定の遺品について複数の希望者がいる場合は、話し合いで解決することが大切です。

必要に応じて、くじ引きなど公平な方法で決めることも検討しましょう。

分配が終わった後は、どの遺品が誰に渡ったのかを記録として残しておくと良いでしょう。

後々の確認が必要になった際に役立ちます。

また、すぐには持ち帰れない大きな家具などは、保管場所や運搬方法について具体的な段取りを決めてから分配を確定させましょう。

遺品整理を自分で行う際のありがちなトラブル

遺品整理を自分で行う場合によく起きるトラブルを事前に理解し、先回りして対策を立てておきましょう。

不用品が想像以上に多くて途中で断念した

遺品の量は、実際に整理を始めてみると想像以上に多いことがよくあります。

押し入れの奥や、家具の引き出しの中から、次々と物が出てくることも珍しくありません。

特に長年住み慣れた家の場合、物が大量に溜まっていることが多く、整理の途中で心が折れてしまうことがあります。

このような事態を防ぐためには、作業を細かく区切って進めることが大切です。

一つの部屋を、さらに「クローゼット」「本棚」「机周り」などの小さなエリアに分け、一つずつ確実に片付けていきましょう。

また、途中で投げ出さないよう、定期的に休憩を取り、無理のないペースを心がけることも重要です。

近隣からクレームが入ってしまった

大量のゴミを一度に出すことで、近隣住民から苦情が寄せられることがあります。

また、粗大ゴミの搬出時に大きな音が出たり、作業車両が道路を塞いだりすることで、トラブルになることもあります。

特に集合住宅の場合は、管理会社や管理組合にも作業予定を連絡し、エレベーターの使用時間や駐車場の利用について確認しておくことが重要です。

大型の家具を搬出する際は、エレベーターや廊下、階段などの養生も必要になることがありますので、管理組合等に相談しておきましょう。

ゴミ収集日に合わせて片付けるのが難しい

自治体のゴミ収集は、種類によって収集日が異なります。

また、一度に出せる量にも制限があるため、計画的な処分が必要です。

特に燃えないゴミや粗大ゴミは、収集日が月に数回しかない場合も多く、作業スケジュールの調整が難しくなります。

中には収集予約が取りにくい地域もあり、希望の日時に処分できないこともあるため、必要に応じて不用品回収業者を利用するなどの対策を取りましょう。

形見分けの品などを誤って処分してしまった

遺品整理を急いでいると、大切な思い出の品を誤って処分してしまうことがあります。

特にアルバムや手紙、位牌などは、一度処分してしまうと取り返しがつきません。

整理の初期段階で、故人や家族にとって思い出深いものを確認し、保管用の箱に入れて別保管することが重要です。

遺品を処分する前に、家族で確認する時間を設けることも有効です。

写真を見ながら故人との思い出を語り合うことで、その品の持つ意味や価値に気付くこともあります。

整理の途中で迷った場合は、いったん保留にして、落ち着いてから判断することをお勧めします。

電気・水道が使えないので片付けが進まない

長期不在の家の場合、電気や水道が止められていることがあります。

日中であっても室内は暗く、掃除や水洗いができないため、作業効率が大幅に低下します。

特に冬場は日が短く、照明がないと作業時間が制限されてしまうため、なかなか整理が進みません。

また、懐中電灯や作業用ライト、ウェットティッシュなどの代替手段も用意しておくと安心です。

相続の知識が少ないため処分の判断に迷ってしまう

相続に関係する書類や物品の判断は、専門的な知識が必要です。

通帳や証書、不動産関連の書類、税金の領収書など、一見不要に見えても相続手続きに必要なものが含まれていることがあります。

また、骨董品や美術品、宝飾品などの価値判断も難しく、安易に処分して後悔することも少なくありません。

このような判断に迷う場合は、税理士や弁護士などの専門家に相談することをお勧めします。

相続に必要な書類のチェックリストを作成してもらい、それに基づいて整理を進めることで、重要書類の見落としを防ぐことができます。

遺品整理を自分で行えない場合の対応策

遠方に住んでいるなどの事情で、遺品整理を自分で行えない場合もあるでしょう。

そのような方は、以下2つの方法で遺品整理を行えます。

遺品整理業者に依頼する

体力的な負担や時間的な制約により自分での整理が難しい場合は、遺品整理業者への依頼を検討しましょう。

遺品整理業者を選ぶ際は、必ず複数の業者から見積もりを取得することが重要です。

見積もりの際は、作業内容や料金体系について具体的な説明を求め、追加料金が発生する条件なども確認しましょう。

また、業者の対応の丁寧さや、故人や遺族への配慮も重要な選定基準となります。不安な点は率直に相談し、信頼できる業者を選ぶようにしましょう。

部分的に遺品整理業者や不用品回収業者に依頼する

すべての作業を業者に任せるのではなく、必要な部分だけを依頼することも可能です。

たとえば、大型家具の搬出や特殊な廃棄物の処分だけを業者に依頼し、思い出の品の仕分けは自分で行うといった方法です。

この方法であれば、費用を抑えながら、故人との思い出に向き合う時間も確保することができます。

部分的な依頼の場合も、作業範囲と料金を明確にすることが大切です。

特に複数の業者に依頼する場合は、作業の重複や漏れがないよう、スケジュールの調整も必要になります。

また、遺品の中には、遺族が確認するまで処分を保留にしてほしいものもあるでしょう。

そうした要望は事前に業者に伝え、作業指示書などの形で残しておくことをお勧めします。

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