遺影の処分できる?処分タイミングや4つ処分方法・費用まで詳しく解説
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遺影は故人を偲ぶ大切な品ですが、時が経つにつれて「どのように処分すべきか」と悩む方が増えています。
「大切な遺影をただ捨てるのは気が引ける」「供養をお願いしたいが費用が心配」といった不安を抱えている方も多いのではないでしょうか?
遺影には故人への思いが詰まっているため、取り扱い方法は慎重に考えたいものです。しかし「正しい方法がわからない」「供養や処分にどれくらいの費用がかかるのか」といった疑問に直面する方も多いでしょう。
この記事では、「遺影 処分」というキーワードをもとに、供養や処分にかかる具体的な費用や方法についてわかりやすく解説します。お寺や神社での供養、葬儀社や遺品整理業者に依頼する場合の目安を明確にすることで、よりよい判断をするための手助けをします。
この記事では以下をメインに解説します。
遺影の具体的な処分方法
遺影をどう扱うかは、遺族によって異なります。処分を決めた場合でも、丁寧に扱いたいなら、以下の処分方法を検討しましょう。
・お寺や神社での供養
・葬儀社での処分
・遺品整理業者へ依頼する
・自分で自治体のゴミ回収で処分する
遺影処分の費用はいくらかかる
遺影を処分する際には、方法によってかかる費用が異なります。
・お寺や神社での供養…3,000円~10,000円
・お焚き上げ料…1,000円~5,000円/点
遺影を処分するベストなタイミング
遺影を処分するタイミングに迷ったときには節目や生活の変化に合わせて検討するのがよいでしょう。
・四十九日が過ぎた後
・遺品整理をする時
・引越しやリフォームのタイミング
この記事を読むことで、遺影の処分に関する悩みを解決する方法を見つけられます。ぜひ最後までお読みください。
目次
遺影は処分できる?基本的な考え方
遺影は故人を偲ぶための大切な品であり、遺族にとっても特別な意味を持ちます。しかし遺品整理の際に「遺影をどうすればいいのか」と悩む方は少なくありません。
処分すべきか、保管すべきかの判断は、遺族それぞれの事情や気持ちによるからです。もし遺影の処分に迷ったら、以下のポイントについて考えてみましょう。
- 遺影の意味と役割
- 四十九日まで飾る習慣がある
- お盆や法事で使う場合は保管も検討する
- 捨てられない気持ちがあるなら残す方法を工夫する
それぞれの対策について、詳しく見ていきましょう。
遺影の意味と役割
遺影は葬儀や法要の際に使用されるだけでなく、故人を偲び、思い出すための役割も果たします。遺影を見れば、故人との思い出がよみがえり、心の中でのつながりを感じるでしょう。
また遺族にとって故人の姿を記憶に留めておく方法の1つでもあります。そのため遺影を手放すことに抵抗を感じる人も多いでしょう。
しかし遺影は大きく目立つため、普段の生活で置き場に困ることもあります。遺影の持つ役割を理解しながら、扱い方を考えてみましょう。
四十九日まで飾る習慣がある
多くの家庭では、葬儀後から四十九日までの間、遺影を仏壇や祭壇に飾る習慣があります。理由は故人の魂が安らかに浄土に旅立つまでの期間として、供養の意味が込められているためです。
そのため四十九日を過ぎた後、遺影をどのように扱うかは家庭ごとに異なります。一部の家庭では、仏壇やリビングに引き続き飾り続けるケースもありますが、遺影をしまう家庭もあります。
「遺影をしまうと縁起が悪いのでは?」と感じるかもしれませんが、問題ありません。そもそも遺影は明治時代以降に誕生した「風習」であるため、宗教上の関連性はないためです。伝統を理解しつつ、自分たちにとってぴったりな方法を選ぶとよいでしょう。
お盆や法事で使う場合は保管も検討する
遺影は、お盆や法事などの場で使用されるケースがあります。節目ごとの行事は、故人を偲ぶ大切な機会であり、遺影を置いておくと家族や親族が故人とのつながりを感じやすくなるでしょう。
そのため今後も法要の予定がある場合には、遺影を保管するのがおすすめです。保管場所は、湿気や日光による劣化を防ぐため、風通しの良い場所や専用のケースに入れると良いでしょう。
もし遺影が古くなっている場合は、写真のデジタル化や複製も検討してくださいね。
捨てられない気持ちがあるなら残す方法を工夫する
遺影を処分するのに抵抗を感じる方も多いでしょう。もし処分が難しいと感じたら、以下のように形や保管方法を工夫するのがおすすめです。
- 小さなサイズに変更する
- デジタルデータ化する
- 写真だけを残す
- 思い出の写真・アルバムに一緒に保管する
遺影を手放すのではなく、新しい形で保存する方法を選べば、故人の思い出を大切にし続けられるでしょう。
小さなサイズに変更する
遺影のサイズが大きすぎる場合、小さな写真にリサイズすると保管しやすくなります。写真館や専門の業者に依頼し、故人の写真を小さな額縁に入れ替えてみましょう。
収納スペースを取らず、手軽に保管できます。また小さな写真であれば、仏壇や本棚の一角に飾ってもよいでしょう。
デジタルデータ化する
遺影をデジタルデータ化するのもおすすめの方法です。写真をスキャンしてデータ化すれば、パソコンやクラウドに保存でき、場所を取らずにいつでも見返せますよ。
さらに複数のデバイスに保存しておけば、災害時などにもサッと持ち出せるでしょう。またデータ化した遺影を印刷すれば、必要なときに再び現物として利用も可能です。
写真だけを残す
遺影に使用された写真を取り出して、額縁や装飾品を処分してしまう方法です。特に遺影として使われていた写真が故人の自然な姿を写したものであれば、思い出の写真として別の形で保管し直せます。遺影としての形式感が薄まるため、気持ちの負担も軽くなるでしょう。
思い出の写真・アルバムに一緒に保管する
遺影を、故人との思い出が詰まった写真やアルバムに一緒に保管するのも良いでしょう。一冊のアルバムにまとめることで、故人の人生を振り返る大切な記録としても役立ちます。
アルバムに収納する際には、写真が劣化しないようにシートなどで保護しましょう。アルバムにまとめれば、遺影が堅苦しい物でなく、日常的に手に取れる記録として活用できます。
遺影の具体的な処分方法は4つ
遺影をどう扱うかは、遺族によって異なります。処分を決めた場合でも、丁寧に扱いたいなら、以下の処分方法を検討しましょう。
- お寺や神社での供養
- 葬儀社での処分
- 遺品整理業者へ依頼する
- 自分で自治体のゴミ回収で処分する
遺影は故人を象徴するものでもあるため、感謝の気持ちを込めた処分が重要です。ここでは、具体的な4つの方法について詳しく解説します。
お寺や神社での供養
遺影を処分する際に、よく選ばれるのがお寺や神社で供養をしてもらう方法です。遺影は故人の魂が宿ると考えられるため、直接捨てるのではなく、供養を通じて丁寧に送り出したいといった思いから選ばれます。
お寺の場合、故人が信仰していた宗派や菩提寺に相談すると、遺影をお焚き上げして供養してくれるでしょう。一方、神社では神道の儀式に則った形でお焚き上げを行うこともあります。
供養の際にはお布施や初穂料を用意する必要があるため、事前に確認しておくとスムーズです。
葬儀社での処分
葬儀を担当した葬儀社に遺影の処分を依頼する方法も一般的です。多くの葬儀社では、遺影や仏具などを引き取って供養の手配をしてくれるサービスを行っています。
葬儀社は遺品の取り扱いに慣れているため、安心して任せられるのが大きなメリットといえるでしょう。
葬儀社に依頼する場合、供養を含めた費用が必要な場合がありますが、専門的な対応が期待できます。
また遺影以外の遺品の処分についても相談できるため、複数の品物をまとめて依頼してもよいでしょう。手間を減らしつつ、丁寧に処分したい人に向いています。
遺品整理業者へ依頼する
遺品整理業者に遺影の処分を依頼するのもおすすめです。遺品整理業者は、遺族に代わって遺品の仕分けや処分を専門に行うプロといえます。供養の手配までサポートしてくれる業者も多いため、相談してみるとよいでしょう。
遺品整理業者に依頼する際には、業者の評判やサービス内容を事前に確認するとトラブルを避けられます。
特に遺影や仏具を供養して処分するオプションがあるかどうかを調べておくと安心です。また遺品整理全体を依頼する場合、遺影の処分も含めて一括で依頼できるため、スムーズに整理が進みます。
自分で自治体のゴミ回収で処分する
遺影を自分で処分する場合、自治体のゴミ回収を利用する方法もあります。ただし遺影をそのままゴミとして出すのではなく、他の家庭ごみと分けて袋に包み、「ありがとう」など感謝の言葉をかけましょう。
処分の際は自治体の規則に従い、不燃ゴミや資源ゴミとして出す必要があります。写真部分と額縁を分解して、それぞれの方法で分別するのが一般的です。
手間がかからない一方で、気持ちの抵抗を感じる場合もあります。十分に納得した上で行いましょう。
遺影処分の費用はいくらかかる
遺影を処分する際には、方法によってかかる費用が異なります。特にお寺や神社での供養、葬儀社への依頼、遺品整理業者を利用する場合、それぞれの費用の目安を把握しておくことが大切です。
ここでは遺影処分にかかる具体的な料金について詳しく解説します。
処分方法 | 費用の目安 | 備考 |
---|---|---|
お寺や神社での供養 | 3,000円~10,000円 | お布施・初穂料として支払う。金額は地域や寺院・神社による。 |
お焚き上げ料 | 1,000円~5,000円/点 | 遺影1点ごとに追加費用がかかる場合あり。 |
お寺や神社での供養料金
お寺や神社で遺影を供養してもらう場合、一般的に供養料として「お布施」や「初穂料」を納めます。
その金額は地域や寺院・神社の規模によって異なりますが、目安として3,000円~10,000円程度が一般的です。
お布施は明確な料金が定められているわけではなく、あくまで「感謝の気持ちを形にしたもの」とされています。
そのため供養を依頼する際には、直接お寺や神社に相談し、目安を尋ねるとよいでしょう。また供養と共にお焚き上げをしてもらう場合、別途費用がかかる可能性もあります。
お焚き上げ料として、遺影1点あたり1,000円~5,000円程度を求められるケースが一般的です。
葬儀社に依頼する場合の料金
葬儀社に遺影の処分を依頼する場合、供養と処分をセットで行うプランが一般的です。費用は葬儀社やサービス内容によって異なりますが、遺影1点あたり5,000円~15,000円が目安でしょう。
葬儀社は、遺品の取り扱いや供養に関する知識と経験を持っているため、安心して依頼できる点がメリットです。
また葬儀後のアフターサービスとして供養や処分を割引価格で提供している葬儀社もあります。
ただし遺影だけでなく、遺品全体の供養や処分を依頼する場合は、さらに費用が増える可能性があります。
依頼する際は遺影の処分にかかる料金を含めた総額を事前に確認し、明確な見積もりをもらいましょう。特に追加料金が発生する可能性についても確認しておくと、安心して依頼できます。
遺品整理業者への依頼費用
遺品整理業者に遺影の処分を依頼する場合、費用はサービス内容や業者によって大きく異なります。遺影のみを供養・処分する場合の料金は、5,000円~10,000円程度が目安です。
ただし遺品全体の整理を依頼する場合には、全体の作業費用に含まれため、遺影の処分にかかる金額が込みとされるケースもあります。
一般的に遺品整理業者の利用する際には、以下のサービスが含まれる場合があります。
- 遺影や仏具の供養手配
- 遺品の仕分けや分別
- 不用品の回収
料金は、作業人数や作業時間、遺品の量などによって異なり、総額で数万円~数十万円になるケースも。遺影のみを処分する場合には、事前に供養の有無や料金内訳について確認すると良いでしょう。
遺影を処分するベストなタイミング
遺影を処分するタイミングは遺族それぞれの事情や感情によりますが、以下のような迷ったときには節目や生活の変化に合わせて検討するのがよいでしょう。
- 四十九日が過ぎた後
- 遺品整理をする時
- 引越しやリフォームのタイミング
ここでは、一般的に遺影を処分するのに適しているとされる3つのタイミングについて解説します。
四十九日が過ぎた後
遺影を処分する一つの区切りとしてよいのが四十九日が過ぎた後です。日本の仏教では、四十九日をもって故人の魂が成仏すると考えられています。
そのため多くの家庭では四十九日までの間、遺影を仏壇や祭壇に飾り、故人を供養する習慣があります。
四十九日を過ぎた後は、遺影をどのように扱うかを家族で話し合いましょう。
引き続き飾り続けるのも良いですし、供養やデジタル保存を選ぶのも問題ありません。また処分を検討するのも、気持ちの整理をつけやすくなるメリットがあります。
遺品整理をする時
遺品整理のタイミングも遺影を処分するよい機会といえます。遺品整理は故人の持ち物を整理し、必要なものを残して手放すものを選ぶ作業です。
作業の中で遺影についても家族で話し合い、処分を決めると作業もスムーズに進むでしょう。
遺品整理の際には、遺影だけでなく写真アルバムや他の記念品が出てくるケースも少なくありません。まとめて整理しつつ、遺影の扱い方を決めるのがおすすめです。
専門の遺品整理業者に依頼する場合には、供養を含む遺影の処分について相談してもよいでしょう。
引越しやリフォームのタイミング
引越しやリフォームなど生活環境が変わるタイミングも、遺影を処分するきっかけになります。
これらの機会は荷物を見直す絶好のチャンスであり、遺影を含む故人の遺品を改めてどう扱うか考えるとよいでしょう。
特に引越し先やリフォーム後のスペースに遺影を飾る場所が確保できない場合、処分を選ぶ方も多いです。
ただし急いで決断すると後悔する可能性もあるため、必要に応じて専門業者や家族の意見を聞きながら慎重に進めましょう。
遺品整理業者には悪質な業者がいるので依頼するときは注意を
遺品整理業者は遺族の負担を軽減してくれる心強い存在ですが、中には悪質な業者も存在します。
悪質な業者に依頼してしまうと、高額な請求をされたり、大切な遺品が適切に扱われない可能性もあります。
そのため業者選びは慎重に行いましょう。悪質業者を避けるなら、以下の点に注意してくださいね。
- 業者の口コミや評判を確認する
- 複数の業者に依頼する
- 追加費用を要求する業者に注意
悪質な業者を避けるためには、まず業者の口コミや評判を確認しましょう。依頼前には見積もりを取る際には複数の業者に依頼し、料金やサービス内容を比較してくださいね。
不明瞭な請求や追加費用を要求する業者には特に注意が必要です。契約前にはしっかりと内容を確認し、納得した上で依頼すると安心でしょう。
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