仏壇にある過去帳の処分の方法とは?供養と処分費用・注意点を解説
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- 不用品回収
過去帳は、先祖の命日や戒名を記した大切なものです。しかし、仏壇を整理する際や、引っ越し・家族構成の変化などの理由で、処分を考えることもあるでしょう。しかし、ただ捨てるのは抵抗がある方も多いはずです。過去帳は単なる紙ではなく、先祖を供養するための重要な仏具であるため、適切な方法で処分することが望まれます。
過去帳の処分方法には、寺院や神社でのお焚き上げや遺品整理業者への依頼・不用品回収業者を利用する方法などがあります。
それぞれの方法には、供養の有無や費用の違いがあるため、自分の状況に合った方法を選びましょう。また処分する際には、供養が必要かどうか、費用がどの程度かかるのかも事前に確認しておくと安心です。
この記事では、以下を詳しく紹介します。
過去帳の役割とは
過去帳を処分する前に知っておくこと
過去帳の正しい処分とは
過去帳の処分費用
本記事では、過去帳の処分方法について詳しく解説し、それぞれの費用相場や注意点を紹介します。自分に合った方法を選ぶ参考にしてください。
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目次
過去帳の役割とは

過去帳とは、故人の命日や戒名、俗名、没年などを記録した帳簿をいいます。一般的に仏壇やお寺で保管され、家系の供養のために代々受け継がれていく大切なものです。
主に浄土真宗をはじめとする宗派で使用され、位牌の代わりとして扱われるケースもあります。
過去帳には、単に故人の情報を記録するだけでなく 「家族の歴史を後世に伝え、供養を続ける」 といった重要な役割があります。
毎年の命日に過去帳を開き、先祖のことを思い出しながら手を合わせることも。また家族の絆を深めるきっかけにもなります。
さらに永代供養を申し込んだ場合、過去帳が位牌の代わりとして扱われるケースもあります。そのため位牌を作らずとも、故人の記録を残し、供養が可能です。
過去帳は単なる記録帳ではなく、 家族の歴史や供養の証として大切な意味を持ちます。次は代々受け継ぐことの意味について詳しく解説します。
代々受け継ぐことの意味
過去帳を代々受け継ぐには、 家族の歴史を守り、故人を供養し続けるといった大切な意味があります。
例えば仏教においては、故人が極楽浄土へ導かれるように、子孫が手を合わせて供養を続けるのが大切とされるケースも。
過去帳を受け継ぐ意味としては、以下が挙げられます。
- 先祖を忘れずに供養する…家族の命日を記録し、毎年手を合わせれば、故人への感謝を伝え続けられる。
- 家系のつながりを守る…過去帳には代々の先祖の名前が記録されるため、自分がどのような家系に属しているのかを知れる。
- 仏壇やお墓がなくても供養できる… 引っ越しや住宅事情により仏壇やお墓がない場合でも、過去帳さえあれば供養を続けられる。
近年では核家族化やライフスタイルの変化により、 位牌を持たずに過去帳のみで供養をする家庭も増えています。特に浄土真宗では、位牌を作らずに過去帳を用いるのが一般的です。
また過去帳を家族が受け継ぐげば、「家族の歴史を大切にする」といった意識が次世代へと伝わります。
そのため単なる記録の継承ではなく、 「先祖への感謝」や「供養の心」を未来へとつなぐ意味でも重要です。
過去帳を管理し大切に受け継いでいくのは、 故人を大切にし、家族の絆を深めることにつながるのです。
永代供養で過去帳は位牌の代わりになる
近年では、 永代供養 を選ぶ人が増えています。永代供養とは、後継者がいない場合や、お墓を維持することが難しい場合に、お寺や霊園が長期間にわたって供養を行ってくれる制度です。
永代供養の場合、 過去帳が位牌の代わりとして扱われます。 特に浄土真宗などで見られる考え方で、 過去帳に記された名前を読み上げ、故人を供養するといった形式を取るケースが多いためです。
永代供養における過去帳の役割には以下が挙げられます。
- 供養の証として残る…位牌の代わりに過去帳が残され、供養の記録として受け継がれる。
- 管理の手間が少ない… 位牌を自宅に置く必要がなく、仏壇がない家庭でも手を合わせられる。
- お寺での供養が可能… お寺によっては、過去帳に名前を記録し、定期的に読経してもらえる場合もある。
特に「家を継ぐ人がいない」「遠方に住んでいて位牌を管理できない」といった理由から、 過去帳を位牌の代わりにして供養をする方法が選ばれるケースが増えています。
永代供養を申し込む際には、お寺によって過去帳の取り扱いが異なるため、 事前に確認しておくと安心です。
過去帳の記入はいつするのか
過去帳には、 故人の命日・戒名(法名)・俗名・没年などを記入します。しかし 具体的にどのタイミングで記入すればよいのか迷う人も少なくありません。
多くの家庭では、故人が亡くなった後、 四十九日法要の際に過去帳へ記入するのが一般的です。
理由は四十九日をもって故人が仏様の元へ行くとされるため。また初盆(新盆)や初彼岸を迎える前に、過去帳に名前を記入し、供養の準備を整えるケースもあります。
過去帳を処分する前に知っておくこと

過去帳は、家族や先祖の命日・戒名などを記録し、供養のために代々受け継がれてきた大切なものです。しかし仏壇を処分する際や、後継者がいない場合などに、 「過去帳をどうすればいいのか」 迷う方も多いでしょう。
結論から言うと、 過去帳は必ずしも処分する必要はありません。 しかし処分を検討する前に、 「過去帳を捨てることで何が失われるのか」 を理解しておいて損はありません。
ここでは過去帳を処分する前に知っておくべきポイントを解説します。
過去の記録が消えてしまう
過去帳は、 家族の歴史を記録した大切な資料 です。一度処分してしまうと、 先祖の名前や命日、戒名などの情報が完全に失われてしまう恐れがあります。
過去帳を処分してしまうと、 家族の歴史や供養の習慣が途絶えてしまう可能性もあるため、本当に捨てるべきか慎重に考えましょう。
もし過去帳をそのまま保管するのが難しい場合は、 デジタル化して保存する方法もあります。
例えば、スマートフォンで写真を撮ったり、パソコンにデータとして残しておくことで、記録だけは後世に伝わるでしょう。
家族・親族が後で必要とする場合もある
過去帳を 今は不要だと感じても、将来的に必要になる可能性があります。特に年忌法要やお墓の管理をするとき「故人の命日や戒名が分からない」 という状況になると、困ることも少なくありません。
過去帳が後で役立つ場面は以下の通りです。
- 法要の際に必要…年忌法要(1周忌、3回忌など)を行うとき、故人の命日や戒名を確認するために使う。
- お墓の管理時…墓石に彫られている戒名が過去帳と一致しているかを確認することがある。
- 家族が供養を引き継ぐ時…次世代が供養を始めようとした際、過去帳があればスムーズに供養を続けられる。
また将来的に家族や親族が 「過去帳を残しておけばよかった」 と後悔する可能性もあります。 処分する前に親族と相談し、本当に不要なのかを慎重に判断しましょう。
もし自分が管理できなくなった場合 は、親族や信頼できる人に預ける、または寺院に引き取ってもらう方法もあります。
処分をする必要性も特にない
過去帳は、仏壇や位牌と違い、 必ず処分しなければならないものではありません。 実際に、 仏壇や位牌を処分した後でも、過去帳だけは残しておく人も多いです。
過去帳を処分しなくてもいい理由は以下が挙げられます。
- 場所を取らない…過去帳はコンパクトなサイズなので、仏壇がなくなっても簡単に保管できる。
- 供養の習慣を守れる…仏壇がなくても、過去帳を開いて手を合わせることで、供養を続けられる。
- 後から後悔しないため… 一度捨てると元には戻せないため、将来的に必要になる可能性を考えて残しておくのが無難。
特に浄土真宗では位牌の代わりに過去帳を使用するのが一般的です。そのため仏壇を手放しても、 過去帳を手元に残しておけば、毎年の命日や法要の際に供養を続けられます。
また過去帳はお寺に預けることも可能 です。寺院によっては、過去帳を永代供養の一環として管理してくれる場合もあるため、処分を考える前に 近くのお寺に相談してみるのも良いでしょう。
過去帳の正しい処分とは

過去帳とは、故人の戒名や没年月日を記録し、家系の供養のために使う仏具です。長年使ってきた過去帳を新しいものに替える場合や、遺品整理の際に処分を検討するかもしれません。
しかし過去帳には故人の名前が書かれているため、処分方法に注意しましょう。主な処分方法は以下の通りです。
- お焚き上げで供養する
- 自治体の回収処分でも問題はない
- 遺品整理・不用品回収業者に引き取りしてもらう
ここでは過去帳を正しく処分する方法について解説します。
お焚き上げで供養する
過去帳は故人の名前が記された重要なものなので、ゴミとして処分するのは避けましょう。多くの家庭では、お焚き上げを利用して過去帳を処分し、供養する方法が一般的です。お焚き上げとは、神社やお寺でお経をあげながら供養のために物を燃やす儀式をいいます。
お焚き上げは、多くの寺院や神社で受け付けているものの、事前に確認しておくと安心でしょう。特に菩提寺がある場合は、住職に相談するとスムーズに進められます。
またお焚き上げを行う際には、お布施や謝礼が必要となることが多いため、料金についても確認すると安心です。
最近では、郵送でお焚き上げを受け付けるサービスを提供している寺院や専門業者もあるため相談してみましょう。
遠方に住んでいる場合や、近くに寺院がない場合は、サービスを利用するのもおすすめです。
浄土真宗
浄土真宗では、お焚き上げの習慣がないため、他の宗派とは異なる処分方法を選びましょう。理由は、浄土真宗の教えにおいて、物に霊が宿るという考え方がないためです。そのため過去帳を特別に供養する必要はなく、家庭で処分しても問題ないとされています。
そのため過去帳を普通の紙ゴミとして捨てても問題ありません。ただし故人の名前が書かれているため、個人情報の観点からもシュレッダーにかける、または紙を細かく破るなどの工夫が必要です。気になる場合は、菩提寺の住職に相談するとよいでしょう。
また過去帳を仏壇の引き出しなどに保管し続けてもよいでしょう。新しい過去帳に移し替えた場合でも、古いものを無理に処分せず、大切に保管しておく家庭もあります。自分の信仰や家族の希望に沿った方法を選びましょう。
浄土真宗以外の宗派
浄土真宗以外の宗派では、お焚き上げを通じて過去帳を供養する方法が一般的です。特に、以下の宗派では、物にも魂が宿るという考え方があります。
- 天台宗
- 真言宗
- 曹洞宗
- 臨済宗
- 日蓮宗
そのため単純に捨てるのではなく、お焚き上げをして供養する方法が望ましいとされています。
お焚き上げを行う際は、まず菩提寺や近くの寺院に相談するのがよいでしょう。多くの寺院では、過去帳のほかにも位牌や遺影などの処分を受け付けています。特に年末やお盆の時期には、お焚き上げの行事を行う寺院も多いため、依頼してみるのもおすすめです。
また近くにお焚き上げを受け付けている寺院がない場合は、郵送での供養を行うサービスを利用するのもよいでしょう。
インターネットで「過去帳 お焚き上げ」などと検索すると、対応している寺院や専門業者が見つかります。
自治体の回収処分でも問題はない
過去帳の処分方法として、自治体のゴミ回収を利用する方法もあります。特に浄土真宗の考え方に基づく場合や、宗教的なこだわりがない場合は、紙ゴミとして処分しても問題ありません。
ただし過去帳には故人の名前や戒名などの個人情報が記載されているため、そのまま捨てるのは避けた方がよいでしょう。
シュレッダーにかけるほか、紙を細かく破る・墨で塗りつぶすなど、個人情報が流出しないようにする工夫が大切です。
また一部の自治体では、お札やお守りなどと同じように、お焚き上げや供養のための回収ボックスを設置しているケースもあります。市役所や清掃センターのホームページを確認し、自分に合った処分方法を選びましょう。
遺品整理・不用品回収業者に引き取りしてもらう
過去帳を含めた遺品整理をする場合、不用品回収業者に依頼する方法もあります。特に遺品整理を専門に行っている業者では、仏壇や位牌、遺影などと一緒に過去帳の処分を依頼できるケースが多いです。
また遺品整理業者の中には、お焚き上げ供養を行うサービスを提供している会社もあります。専門の業者に依頼すれば、過去帳を供養した上で処分してくれるため、安心して任せられるでしょう。ただし業者によって対応が異なるため、事前に供養の有無を確認するのが大切です。
過去帳の処分は、宗派や信仰によって方法が異なります。お焚き上げをするのか、自治体の回収を利用するのか・専門業者に依頼するのか、自分の状況に合った方法を選んだうえで処分しましょう。
過去帳の処分費用

過去帳は故人の戒名や命日を記した大切なものですが、代替わりや遺品整理の際に処分を検討するケーケースがあります。
しかしその際に気になるのが処分にかかる費用です。処分費用は業者や方法によって異なりますが、おおよそ以下の通りです。
依頼先 | 費用相場 | 備考 |
---|---|---|
寺院でお焚き上げ | 3,000円~10,000円 | お焚き上げのみの場合の費用 |
10,000円~30,000円 | 法要を伴う場合の供養料 | |
5,000円~10,000円 | 「お気持ち(お布施)」として納める場合の目安 | |
郵送でお焚き上げ | 3,000円~8,000円 | 供養料と処分費用を含むが、別途送料がかかる場合あり |
神社でお焚き上げ | 2,000円~5,000円 | 受付していない神社もあるため事前に確認が必要 |
遺品整理業者 | 10,000円~50,000円 | 仏壇・位牌・遺影などとまとめて供養する場合 |
30,000円~100,000円 | 仏壇・仏具も一緒に供養する場合 | |
5,000円~15,000円 | 過去帳単体での供養依頼の場合 | |
不用品回収業者 | 1,000円~3,000円 | 一般的に供養は行われず、紙類として処分される |
20,000円~100,000円 | 家全体の不用品とまとめて処分する場合 | |
出張回収サービス | 10,000円~30,000円 | 遺品整理業者・不用品回収業者が対応、出張費が別途かかる場合あり |
ここでは、過去帳を処分する際の費用について、お焚き上げ供養をする場合と、遺品整理・不用品回収業者に依頼する場合に分けて詳しく解説します。
お焚き上げで供養する費用
過去帳をお焚き上げで処分する場合、寺院や専門業者に依頼するのが一般的です。お焚き上げの費用は、依頼する場所や供養の内容によって異なりますが、一般的な相場は以下の通りです。
- 寺院でお焚き上げを依頼する場合…3,000円~10,000円程度
- 郵送でお焚き上げを依頼する場合…3,000円~8,000円程度
- 神社でお焚き上げを依頼する場合…2,000円~5,000円程度
菩提寺や近くの寺院に過去帳のお焚き上げを依頼する場合、3,000円~10,000円程度の費用がかかるケースが多いです。
寺院によっては、お焚き上げの際に法要を行うこともあり、その場合は10,000円~30,000円程度の供養料が必要となる可能性があります。
寺院によっては、お焚き上げの費用が定められておらず、「お気持ち(お布施)」として納める場合も。
この場合は一般的な相場として、5,000円~10,000円程度を包むことが多いですが、地域や寺院によって異なるため事前に相談するとよいでしょう。
郵送でお焚き上げを依頼する場合
最近では、過去帳を郵送してお焚き上げ供養ができるサービスも増えています。こ近くにお焚き上げを受け付けてくれる寺院がない場合や、忙しくて持ち込めない場合に便利な方法でしょう。
郵送によるお焚き上げ供養の費用は、業者によって異なりますが、3,000円~8,000円程度が相場です。
費用には供養料と処分費用が含まれるケースが多いですが、別途送料がかかる場合もあるため、依頼前に確認をおすすめします。
神社でお焚き上げを依頼する場合
神社でも、お焚き上げを受け付けているところがあります。特に年末年始には古いお札やお守りとともに、お焚き上げ供養を行う神社も増えてきました。
費用の相場は2,000円~5,000円程度ですが、神社によっては受付をしていない場合もあるため、事前に問い合わせが必要です。
遺品整理・不用品回収業者に依頼する費用
過去帳を遺品整理や不用品回収業者に依頼して処分する場合、依頼内容や業者によって費用が異なります。
特に過去帳単体での処分と、他の遺品と一緒に整理する場合では料金が変わるため、それぞれのケースについて見ていきましょう。
遺品整理業者に依頼する場合
遺品整理業者に依頼すると、過去帳を含めた仏壇・位牌・遺影などの供養をまとめて行ってもらえるケースが多いです。
遺品整理業者の供養サービスの費用は、一般的に10,000円~50,000円程度が相場です。特に仏壇や仏具も一緒に供養する場合は、30,000円~100,000円程度の費用がかかる可能性も。
遺品整理業者の多くは、お焚き上げ供養を行う寺院と提携しているため、供養証明書を発行してもらうと安心です。
過去帳単体での処分を依頼する場合は、供養費用として5,000円~15,000円程度が相場ですが、業者によって対応が異なるため、事前に確認してみましょう。
不用品回収業者に依頼する場合
一般的な不用品回収業者に過去帳の処分を依頼する場合、通常の紙類として回収されるケースが多いため、供養は行われません。
そのため宗教的な配慮が必要な場合は、不用品回収業者ではなく、遺品整理業者やお焚き上げ専門業者に依頼する方がよいでしょう。
不用品回収業者の回収費用は、過去帳のみであれば1,000円~3,000円程度ですが、他の不用品と一緒に処分するケースが一般的です。
そのため家全体の不用品をまとめて処分する場合の費用相場は20,000円~100,000円程度となります。
出張回収サービスを利用する場合
一部の遺品整理業者や不用品回収業者では、出張回収サービスを提供しています。張回収サービスは、家まで訪問し、過去帳やその他の遺品を回収・供養するサービスです。費用は業者や地域によりますが、10,000円~30,000円程度が相場とされます。
出張回収サービスは、特に高齢の方や、遠方に住んでいるために自分で処分が難しい場合に便利です。ただし出張費が別途かかることがあるため、事前に見積もりを依頼するのがよいでしょう。
過去帳の処分に関するよくある質問

過去帳は故人の戒名や命日を記録する大切なものですが、処分する際に「正しい方法がわからない」「適当に処分するとバチが当たるのでは?」と不安を感じる方も多いでしょう。ここでは過去帳の処分に関するよくある質問にお答えします。
お焚き上げしないとバチが当たる?
「過去帳をお焚き上げしないとバチが当たるのでは?」と心配する方もいますが、宗教的な観点から考えると、必ずしもお焚き上げが必要とは限りません。
特に浄土真宗では、「物に魂が宿る」という考え方がないため、過去帳をお焚き上げしなくても問題はないとされています。
ただし、天台宗や真言宗・曹洞宗・臨済宗・日蓮宗などの宗派では、物にも魂が宿るという考え方があるため、過去帳をお焚き上げすることで故人の供養になるとされています。そのため菩提寺の考え方に従うのが安心です。
また信仰の有無にかかわらず「気持ちの問題」としてお焚き上げを選ぶ方もいます。特に長年大切にしてきた過去帳を単なるゴミとして捨てるのに抵抗がある場合、お焚き上げを通じて丁寧に供養することで心の整理がつくという効果もあります。
もしお焚き上げをせずに処分する場合でも、故人の名前が書かれているため、個人情報保護の観点からもしっかりとした方法で処分が大切です。
シュレッダーにかける、細かく破る、墨で塗りつぶすなどの方法を取り、安心して処分しましょう。
仏壇も一緒に処分をする?
過去帳を処分する際に、仏壇も一緒に処分すべきか悩む方は多いです。しかし仏壇の状態や家庭の事情によって異なります。
仏壇をそのまま残す場合
過去帳だけを新しくする場合や、引き続きお仏壇を守っていく場合は、仏壇を処分する必要はありません。新しい過去帳に記載内容を移し替え、古いものは適切な方法で処分すれば問題ありません。
仏壇も処分する場合
遺品整理や住環境の変化によって仏壇を手放す場合は、仏壇と一緒に過去帳を処分するケースもあります。仏壇の処分方法としては、以下の方法があります。
- 菩提寺に相談して供養してもらう
- 仏壇処分専門の業者に依頼する
- 遺品整理業者を利用する
仏壇の処分には数万円~十数万円の費用がかかることが多いため、事前に見積もりを取るのがよいでしょう。
仏壇を処分して過去帳を保管しても良い?
仏壇を処分しても、過去帳を手元に残すのは可能です。特に仏壇を持つスペースがない場合や、供養の形を変えたい場合には、過去帳だけを大切に保管する方法もあります。
また仏壇がない場合でも、過去帳を桐箱や布に包んで保管することで、故人を偲べます。供養の意識を持ち続けたい場合は、小さな祭壇を作る、写真と一緒に保管するなどの方法もあるでしょう。
ただし宗派によって考え方が異なるため、仏壇を処分する際には菩提寺に相談し、どのように過去帳を扱うべきか確認すると安心です。
過去帳の書き損じた場合は処分すべき?
過去帳に名前や戒名を記入する際、書き損じてしまう可能性もあります。その場合、必ずしも処分する必要はありませんが、気になる場合は以下の方法を試してください。
修正して使用する場合
書き損じた部分が軽微であれば、修正してそのまま使用しても問題ありません。修正方法としては、筆ペンや修正液で訂正する、または新しいページに正しく書き直すといった方法があります。
処分する場合
書き損じた過去帳を処分する場合は、以下の方法が考えられます。
- お焚き上げで供養する
- 寺院で供養してもらう
- シュレッダーや細断処理をして捨てる(浄土真宗などの場合)
書き損じに関して細かなルールはありません。自分の好きな方法を選んでOKです。
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