日本刀の処分方法とは?警察への届出から買取まで詳しく解説します
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- 不用品回収

「親族の遺品から日本刀が出てきたけど、どう処分すればいいの?」「大切な日本刀だけど、もう家で保管する場所がない…」「日本刀を捨てたら違法になる?」
そんなふうにお悩みではありませんか?
日本刀は日本の伝統文化を象徴する貴重な品ですが、同時に法律で所持が厳しく管理されているため、処分方法に迷われる方も多いでしょう。
特に遺品整理の過程で見つかった日本刀は、故人の思い出が詰まった品であると同時に、適切な取り扱いが求められる特別なアイテムです。
この記事では、日本刀の適切な処分方法について、以下のような内容を中心に詳しく解説していきます。
・銃砲刀剣類登録証の有無による処分方法の違い
登録証があるかないかで、選べる処分方法が大きく変わることを説明します。
・本物の日本刀と模造刀それぞれの処分方法
それぞれの刀に合った適切な処分方法を具体的に紹介します。
・日本刀の価値と買取相場
大切な日本刀の価値を正しく知り、適切な判断ができるようサポートします。
・処分時の法的注意点と心構え
法律に違反せず、安全に処分するためのポイントを詳しく解説します。
故人の遺品として見つかった日本刀。その最期の旅路をどう見送るか、一緒に考えていきましょう。
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目次
日本刀の処分前に確認すべき2つの重要ポイント

遺品整理の中でも、特に繊細な対応が必要となるのが日本刀の処分です。
故人が大切にしていた日本刀との向き合い方に悩まれている方も多いでしょう。
日本刀は単なる物ではなく、歴史や思い出が宿る品物であると同時に、法律的にも特別な取り扱いが必要な品です。
まずは処分を考える前に、必ず確認しておくべき重要なポイントを見ていきましょう。
銃砲刀剣類登録証の有無で処分方法が異なる
日本刀を処分する際、最も重要なのが「銃砲刀剣類登録証」の有無です。この登録証は、その日本刀が文化的・歴史的価値を認められた証明書であり、登録証の有無によって処分方法が大きく異なります。
登録証がある日本刀は「美術品」として認められており、売買や譲渡が可能です。一方、登録証がない場合は、まず警察への届出が必要となり、その後の手続きも変わってきます。
故人の遺品整理をする際には、まず登録証を探してみましょう。通常は刀と一緒に保管されていることが多いですが、重要書類と一緒に別の場所に保管されていることもあります。
本物の日本刀か模造刀かで処分方法が異なる
もう一つ確認すべき重要なポイントは、その刀が本物の日本刀なのか、それとも鑑賞用の模造刀なのかという点です。見た目だけでは判断が難しいこともありますが、本物の日本刀と模造刀では処分方法が全く異なります。
本物の日本刀は銃砲刀剣類所持等取締法の対象となるため、適切な手続きが必要です。一方、模造刀(レプリカ)は法的規制が緩やかで、処分方法も比較的シンプルです。素材や作りの細かさ、重量感などから判断できる場合もありますが、自信がない場合は専門家に相談することをおすすめします。
模造刀は通常、普通ごみや粗大ごみとして各自治体のルールに従って処分できます。
自治体によってルールが異なる場合があるので、事前に確認してから処分しましょう。
故人が大切にしていた品だからこそ、適切な方法で処分することが、最後の供養にもつながります。次章からは、それぞれのケースにおける具体的な処分方法を解説していきます。
銃砲刀剣類登録証がある場合の日本刀の処分方法

銃砲刀剣類登録証が見つかった場合、その日本刀は正式に登録された美術品として扱われます。この場合、いくつかの処分方法があります。故人の思いや日本刀の価値に合わせて、最適な方法を選びましょう。
警察署で処分する
もし日本刀を手元に置いておきたくない場合は、最寄りの警察署に持ち込んで処分を依頼することができます。この場合、必ず銃砲刀剣類登録証と身分証明書を持参してください。警察署では、登録証の返納手続きを行い、日本刀を適切に処分してくれます。
警察に持ち込む際には、事前に電話で確認し、刀は布などで包み、人目につかないよう注意して持ち運びましょう。思い出の品を手放すのは寂しいものですが、適切な方法で区切りをつけることも、故人への敬意を表する一つの形かもしれません。
なお、警察署員に引取も依頼できます!持ち運ぶのが危険、怖いと思う方は引き取りに来てもらいましょう!
遺品整理業者・不用品回収業者に処分を依頼する
遺品整理を業者に依頼する場合、日本刀の処分も含めて対応してくれる業者があります。専門知識を持った業者なら、適切な手続きで処分してくれるので安心です。依頼する際には、必ず銃砲刀剣類登録証があることを伝え、処分方法について相談しましょう。
遺品整理の過程で様々な感情が湧いてくることもあります。業者に依頼することで、自分自身の心の負担を軽減しながら、適切な処分ができるというメリットもあるでしょう。
美術館などへ寄贈する
歴史的価値や芸術的価値が高い日本刀の場合、美術館や博物館への寄贈も検討しましょう。故人の大切にしていた日本刀が永く展示され、多くの人に鑑賞されることで、新たな形で命を吹き込むことになります。
寄贈を考える場合は、事前に寄贈先の施設に問い合わせ、受け入れ可能かどうかを確認しましょう。施設によっては審査があり、すべての日本刀が受け入れられるわけではありませんが、価値の高い日本刀であれば、喜んで受け入れてくれるケースもあります。
故人の名前と共に展示されることで、思い出を後世に残すという選択肢になります。
買取業者への売却する
日本刀には高い価値があることも多いので、専門の買取業者に売却することも検討してください。
刀剣専門の買取業者は、日本刀の価値を適正に評価し、適切な価格で買い取ってくれます。
ただし業者によっては刀剣の価値よりも安い価格で買取を打診する「買い叩き」をする業者がいます。そのため、口コミなども調べて信頼できる業者を選ぶことが大切です。
また売却を考える場合は、複数の業者から見積もりを取り、比較することをおすすめします。なるべく高く買取してくれる業者を選ぶことで、高額で売却できるでしょう。
銃砲刀剣類登録証があれば、その分価値も高くなります。売却によって得たお金を、故人の供養や思い出の形に変えるのも、一つの方法かもしれません。
銃砲刀剣類登録証がない場合の対処法

遺品の日本刀に登録証が見つからない場合、すぐに処分することはできません。しかし、適切な手続きを踏むことで合法的に処分する道が開けます。登録証がない場合の対処法を詳しく見ていきましょう。
警察に「登録」の有無を確認
登録証が見つからない場合でも、その日本刀がすでに登録されている可能性があります。
まずは最寄りの警察署に問い合わせ、登録の有無を確認しましょう。この際、日本刀についての情報(いつ、どのように手に入れたのかなど)をできるだけ詳しく伝えることが大切です。
警察では刀の特徴や銘などから登録情報を検索することができます。もし登録が確認できれば、登録証の再発行を依頼できる場合もあります。
刀剣類発見届出済証を取得する
登録されていないことが確認された場合、まずは「刀剣類発見届出済証」を取得する必要があります。これは日本刀を合法的に所持するための最初のステップです。警察署に日本刀を持参し、発見届を提出します。
この際、日本刀の入手経緯を詳しく説明できるよう準備しておくと良いでしょう。故人がいつどのように入手したのか、わかる範囲で情報を整理しておきましょう。警察での手続きを通じて、一つ一つ丁寧に対応することが、故人の遺品を適切に扱うことにつながります。
銃砲刀剣類の登録をする
発見届出済証を取得した後、日本刀が美術的価値を持つと判断された場合は、「銃砲刀剣類登録証」の取得手続きを進めることができます。この登録には審査があり、文化的・歴史的価値が認められた場合のみ登録が可能です。
なお審査の流れですが、一時的に警察が刀剣を預かりその間に教育委員会による審査が実施されます。
審査は年に数回おこなわれており、この審査会で価値が認められれば登録証を取得できます。
登録の申請は都道府県の教育委員会文化財保護課で行いますが、手続きには時間がかかることもあります。
しかし、登録が完了すれば、先に述べたような様々な処分方法が選べるようになります。大切な遺品だからこそ、焦らず正しい手続きを踏むことが重要です。
日本刀の買取相場

日本刀の買取価格は、刀の種類や状態、作者、時代などによって大きく異なります。一般的な買取相場の目安をご紹介します。
無銘(作者不明)の日本刀であっても、状態が良ければ数万円以上の値段で買取られることがあります。有名な刀工(刀鍛冶)の作品や歴史的価値の高い刀であれば、数十万円から数百万円、さらには数千万円以上の価値がつくこともあります。
例えば重要文化財の「三日月宗近(みかづきむねちか)」は、現在豊田家で所蔵されており、推定価値は数億円以上といわれています。
また、2019年には「江戸時代の新々刀「源清麿」作」の刀が、1,200万円で落札されました。
特に重要なのは日本刀の状態です。錆びや傷が少なく、反りや刃が美しく保たれているほど高値で買取られます。また、拵え(つば、柄、鞘などの装飾部分)が揃っていることも価値を高める要素となります。
買取を検討する際は、一社だけでなく複数の専門業者に査定を依頼し、比較することをおすすめします。故人が大切にしていた日本刀だからこそ、適正な評価を受けることが大切です。
模造刀の処分方法

本物の日本刀ではなく、鑑賞用の模造刀である場合、処分方法はより簡単です。模造刀は銃砲刀剣類所持等取締法の対象外となるため、特別な手続きなしで処分できます。
自治体での処分ができる
模造刀は、基本的に自治体の粗大ごみとして処分することができます。ただし、自治体によってルールが異なるため、事前に確認が必要です。
多くの場合、刃の部分をテープなどで包むなど、安全対策を施した上で出すように指示されることがあります。
故人にとって思い入れのある品であっても、保管する場所がない場合や、家族が希望しない場合は、このような形で区切りをつけることも一つの選択です。
遺品整理業者・不用品回収業者に依頼する
模造刀も含めた遺品整理全体を業者に依頼する方法もあります。特に多くの遺品を整理する必要がある場合は、心理的な負担を軽減するためにも、専門家の力を借りるのも一つの方法です。
業者に依頼する際は、模造刀であることを明確に伝え、どのように処分されるのかを確認しておくと安心です。故人の思い出の品として、丁寧に扱ってほしい旨を伝えておくことも大切でしょう。
買取で処分する
模造刀でも、状態が良く、デザイン性が高いものは買取の対象となることがあります。特に有名な刀の精巧なレプリカなどは、コレクターからの需要もあります。
不要になった模造刀でも、まずは買取業者に査定を依頼してみる価値はあるでしょう。
ただし、模造刀の買取価格は本物の日本刀に比べると大幅に低くなります。数千円から数万円程度が一般的な相場です。
価格よりも、大切にしてくれる新しい持ち主に渡ることを優先して考えるのも良いかもしれません。
日本刀を処分する時の注意点

日本刀を処分する際には、いくつか心得ておくべき注意点があります。法律面だけでなく、安全面や価値を保つための注意点を押さえておきましょう。
持ち歩きはしないこと
登録証があっても、正当な理由なく日本刀を持ち歩くことは「銃砲刀剣類所持等取締法(銃刀法)」で禁止されています。警察署への持ち込みや買取店への持ち込みなど、移動が必要な場合は、刀袋などに入れて人目につかないようにし、直接の目的地へ向かいましょう。
【銃刀法第22条:刀剣類の携帯の禁止】
正当な理由によらないで、刀剣類を携帯してはならない。
違反すると、「2年以下の懲役または30万円以下の罰金」が課せられる可能性も。
また、持ち運ぶ際は登録証を必ず携帯し、万が一職務質問を受けた場合にはすぐに提示できるようにしておくことも大切です。故人の遺品だからこそ、トラブルなく対応できるように事前に準備を万端にしておいてください。
自治体のゴミ回収で不用意に捨てない
本物の日本刀を通常のゴミや粗大ごみとして出すことは絶対にやめましょう。これは法律違反になるだけでなく、ゴミ収集作業員にケガをさせる危険性もあります。また、歴史的・文化的価値のあるものが失われてしまうことにもなりかねません。
また、模造刀であっても、不用意に捨てることは避け、自治体のルールに従って適切に処分することが重要です。故人の品を最後まで丁寧に扱うことが、最後のお別れの形とも言えるでしょう。
買取に出すならキレイな状態を保つ
日本刀を買取に出す場合は、状態を良く保つことが高価買取のポイントです。ただし、素人による不適切な手入れは逆に価値を下げることがあるため注意が必要です。
基本的には、触れる機会を最小限にし、湿気の少ない場所で保管することが大切です。
特に、錆び止めオイルを塗ったり、磨いたりといった手入れは専門知識がないと逆効果になることもあります。買取までの間、できるだけ元の状態を維持することを心がけましょう。
どうしてもお手入れしたい場合は、刀剣の専門店に依頼するのが良いでしょう。
日本刀の処分ならしあわせの遺品整理にお任せください

遺品整理の中でも、日本刀の処分は法律的な知識と適切な対応が必要な繊細な作業です。大切な方の遺品だからこそ、心を込めて丁寧に対応したいものです。
「しあわせの遺品整理」にでは、日本刀を含む遺品整理の専門知識を持ったスタッフが、親身になってサポートいたします。銃砲刀剣類登録証の有無に関わらず、適切な処分方法をご提案し、必要な手続きもお手伝いします。
また、日本刀に限らず、故人の思いが詰まった品々を丁寧に扱い、ご遺族の気持ちに寄り添った整理をモットーとしています。「どうしたらいいかわからない」「心理的に整理が進まない」など、どんな小さな悩みでもご相談ください。
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