ゴミ屋敷の事例と片付け方法・費用を紹介！ゴミ屋敷になる理由と放置するデメリットも解説

• ゴミ屋敷

ゴミ屋敷は全国各地に増え続けており、既に社会問題といえる域に達しています。

誰しもが快適な住環境を望んでいるはずなのに、なぜゴミを溜めてしまうのか、そしてどのように問題解決すればいいのか、疑問に思ったり悩んだりしている方は多いでしょう。

そこで、この記事ではゴミ屋敷に関する下記の内容を徹底解説します。

なぜゴミ屋敷になるのか？理由と心理とは

快適な住環境を望むのが人として当然の心理であり、なぜゴミを溜め込んでしまうのか不思議に思う方は多いでしょう。

しかし、自宅をゴミ屋敷化してしまう人には、下記のようにさまざまな理由や心理があります。

• 孤独感が強い状態
• 認知症
• 精神疾患を抱えている
• 体力が衰えている
• 勿体ないという思いが強い
• 買い物依存症
• 収集癖がある
• 忙しすぎて片付けができない
• 片付けが苦手

孤独感が強い状態

自宅をゴミ屋敷にしてしまう方は、強い孤独感を抱えている可能性があります。

孤独感が強い人は、他者との交流が少なく、自己管理が難しくなることが多いです。

また、寂しさを紛らわせるために物を溜め込んだり、食べ物を買いすぎたりすることも多く、結果的にゴミ屋敷化が進んでしまいます。

さらに、外部との関係が希薄になると、ゴミを処分する必要性を感じにくくなり、部屋が散らかり続ける悪循環に陥ることもあります。

このように、孤独感が強まることで生活環境の管理が難しくなり、ゴミ屋敷化の一因となるのです。

認知症

認知症を発症すると、記憶力や判断力が低下し、日常生活の維持が難しくなり、結果的に自宅がゴミ屋敷化しやすくなります。

また、ゴミの処分方法を忘れてしまったり、捨てるべきものと必要なものの区別がつかなくなったりすることもあります。

さらに、ゴミを捨てること自体を怖がったり、他人に介入されるのを嫌がったりすることもあり、部屋がゴミで埋め尽くされる状況に陥りやすい状態です。

認知症が進行すると、自力での改善が難しくなるため、早めの対応や周囲のサポートが必要になります。

精神疾患を抱えている

うつ病や強迫性障害、統合失調症などの精神疾患を抱えていると、日常の管理が困難になり、ゴミを溜めてしまいやすくなります。

また、強迫性障害の一種である「ためこみ症」では、不要なものを捨てることに強い不安を感じるため、自宅をゴミ屋敷にしてしまいやすい状態です。

統合失調症の場合は、幻覚や妄想によりゴミを処分することを拒むケースもあります。

このように、精神疾患を抱えていると、本人の意思とは無関係にゴミ屋敷になってしまいやすくなります。

体力が衰えている

高齢になると、体力や筋力が衰え、片付けや掃除が難しくなります。

また、腰痛や関節痛などの身体的な不調があると、掃除をする気力がなくなり、結果としてゴミが溜まってしまいます。

さらに、体力が低下すると買い物の回数が減り、食品をまとめ買いすることが増えるため、賞味期限切れの食品が放置されるケースもあります。

体力の衰えが進むと、ゴミを捨てること自体が難しくなり、ゴミ屋敷化が加速してしまいます。

勿体ないという思いが強い

「まだ使える」「いつか必要になるかもしれない」という思いが強いと、物を捨てる決断ができずにゴミ屋敷化してしまいます。

使わないものでも「誰かにあげるかもしれない」「修理すれば使える」と考え、処分を先延ばしにするうちに物が増え続けてしまうのです。

また、食べ物に対しても「捨てるのはもったいない」と考え、賞味期限が切れても処分できないケースがあります。

このように、物を大切にする気持ちが強すぎると、結果的にゴミ屋敷を招いてしまうことがあるので知注意が必要です。

買い物依存症

買い物依存症の人は、必要以上に物を購入してしまい、その結果、部屋が物であふれてしまいます。

また、通販サイトやセール品に惹かれて次々と商品を買い足し、収納が追いつかなくなることもあります。

買った物を使うことよりも「買うこと」に満足感を覚えるため、物が未開封のまま積み重なり、ゴミ屋敷化する原因となります。

さらに、買い物依存症の人は、買い物をやめることに強い不安を感じるため、周囲の助言があっても改善が難しいのが特徴です。

収集癖がある

物を集めることが趣味になっている人は、必要以上に物を溜め込んでしまうことがあります。

特に、コレクター気質の人は「このアイテムは貴重だから捨てられない」「いつか価値が上がるかもしれない」と考え、物が増えていきやすいので注意が必要です。

さらに、家族や周囲の人が片付けを促しても「全部必要なものだから」と拒否し、改善が難しいのもこのタイプの特徴です。

忙しすぎて片付けができない

仕事や家事、育児などで日々の生活が忙しすぎると、片付けをする時間が確保できず、部屋が散らかってしまうことがあります。

特に、仕事で帰宅が遅くなる人や、ワンオペ育児をしている人は、片付けよりも休息を優先してしまうため、ゴミが溜まりやすくなるわけです。

さらに、忙しさによるストレスで衝動買いをしてしまい、余計に物が増えてしまいます。

こうした状況が続くと、気づいたときにはゴミ屋敷になってしまうことも少なくありません。

片付けが苦手

もともと片付けが苦手な人は、どこから手をつければいいのかわからず、片付けを後回しにしてしまいがちです。

また、「片付けようと思っても途中で挫折する」「一度片付けてもすぐに元に戻ってしまう」といった悩みを抱えることもあります。

さらに、物の定位置を決めるのが苦手なため、使ったものを適当に置きっぱなしにしてしまい、結果としてゴミ屋敷になってしまうこともあります。

片付けが苦手な人は、少しずつでも片付ける習慣を身につけることが大切です。

MAXレベルのゴミ屋敷の清掃事例と費用

この章では、極限までゴミを溜め込んだゴミ屋敷の事例を、清掃にかかった費用もまじえて紹介します。

• 天井までゴミが積みあがった部屋の事例
• ワンルームで生活ができなくなった部屋の事例
• 孤独死で亡くなった方のゴミ屋敷の事例
• 一軒家が丸ごとゴミ屋敷だった事例
• 玄関までゴミが溢れて通路も無かったゴミ屋敷の事例

天井までゴミが積みあがった部屋の事例

ゴミ屋敷清掃業者「BLUE CREAN」の作業事例では、1Kの部屋で、天井近くまでゴミ袋やペットボトルが積み上がったケースがあります。​

作業は5名でおこなわれ、初日と2日目で大半のゴミを撤去し、3日目に残りの搬出と床の簡易清掃を実施。​

清掃にかかった費用は、720,000円です。

仮に害虫の発生が見られた場合は、害虫駆除や除菌をおこなう必要があり、費用はさらに高額になります。

ワンルームで生活ができなくなった部屋の事例

ゴミ屋敷清掃業者「BLUE CREAN」の作業事例では、ワンルームの部屋がゴミで埋まり、生活ができない状態になったケースもあります。

この部屋では、ゴミ袋や不用品が積み上がり、床もほとんど見えない状況でした。

部屋全体に広がったゴミは、コンビニの袋や空き缶、ペットボトルが中心。

作業は5名でおこなわれ、約2日間の作業でゴミの撤去が完了し、その後、床の清掃して徹底的な原状回復を目指します。

作業中には臭いも強く、害虫の発生も確認されましたが、専門業者によって消臭・除菌がおこなわれました。

最終的に部屋はきれいに清潔な状態にリセットされ、費用は731,000円でした。

孤独死で亡くなった方のゴミ屋敷の事例

ゴミ屋敷清掃業者「BLUE CREAN」の孤独死が発生したゴミ屋敷の清掃事例では、発見が遅れたため、部屋は非常に不衛生な状態になっていました。

ゴミや不用品が散乱し、強い臭いが立ち込めていました。

加えて、床や家具の徹底的な除菌もおこなわれ、臭気を完全に取り除くことができました。

また、遺品整理も同時に進められ、家主の親族への配慮も大切にされました。

作業は3日間かかり、費用は910,000円でした。

こうした清掃は衛生面はもちろん、家族への配慮が求められるため、専門的なサービスを受けるのが有効です。

一軒家が丸ごとゴミ屋敷だった事例

不用品回収業者「お助けうさぎ」の事例では、一軒家が丸ごとゴミ屋敷だった事例が紹介されています。

依頼主は家主のお子様で、親の死去をきっかけに実家の売却を決意。

しかし、数年ぶりに帰省したら思い出の実家がゴミ屋敷化しており、すぐに専門業者に片付けを依頼したそうです。

ゴミの量こそ多かったものの、ゴミ屋敷の症状としては軽度な方で、費用は40万円ほどで済んだようです。

この数ヶ月後には無事に実家を売却できたそうで、依頼主も心の荷が下りたことでしょう。

玄関までゴミが溢れて通路も無かったゴミ屋敷の事例

続いて、ゴミ屋敷清掃業者「ゴミ屋敷バスター七福神」の清掃事例です。

東京都江東区のアパートで発生したこのゴミ屋敷のケースでは、玄関までゴミが溢れ、部屋の中の通路もほとんど確保されていない状態でした。

ゴミの量は2トントラック3台分にも及び、片付け作業は10名以上でおこなわれました。

膨大な量のゴミの片付けは、経験豊富なスタッフによる作業で、わずか約3時間で搬出完了。

費用は990,000円と、1Kの部屋の片付けとしてはかなり高額になっています。

ゴミ屋敷の片付け費用相場

この章では、4つのケースにおけるゴミ屋敷の片付け費用相場を紹介します。

• ワンルーム（1k）のアパートで膝から腰くらいのゴミ
• ワンルーム（1k）のアパートで天井までのゴミ
• 一軒家で膝から腰くらいのゴミ
• 一軒家で天井までのゴミ

ワンルーム（1k）のアパートで膝から腰くらいのゴミ

物件タイプ	ゴミの高さ	費用相場	所要時間
ワンルーム（1k）	膝から腰	30,000円～70,000円	約4～6時間

ワンルーム（1k）のアパートで膝から腰程度までゴミが積もっている場合、片付け費用は比較的安価に抑えられます。

費用は、約30,000円から70,000円程度が一般的です。

作業内容にはゴミの搬出、清掃、消臭などが含まれ、簡易的な清掃作業がメインとなります。

ワンルーム（1k）のアパートで天井までのゴミ

物件タイプ	ゴミの高さ	費用相場	所要時間
ワンルーム（1k）	天井まで	80,000円～150,000円	2～3日

ワンルーム（1k）のアパートが天井近くまでゴミで埋まっている場合、ゴミの量が非常に多く、作業には複数名の作業員と長時間が必要です。

このような場合、費用は80,000円から150,000円程度になります。

清掃はゴミの撤去から始まり、徹底的な消臭や除菌作業もおこなわれるため、費用は高額です。

時間も2～3日かかる場合があり、かなりの手間がかかります。

また、不用品の中に粗大ゴミや家電リサイクル法の対象品が多く含まれている場合は、処分費用がさらに高額になるケースもあります。

一軒家で膝から腰くらいのゴミ

物件タイプ	ゴミの高さ	費用相場	所要時間
一軒家	膝から腰	100,000円～250,000円	1～2日

一軒家のゴミ屋敷で膝から腰くらいの高さまでゴミが積もっている場合、ゴミの量はかなり多く、作業も広範囲にわたります。

費用は100,000円～250,000円程度が相場で、作業には3～5名程度の作業員と数日かかることが一般的です。

ゴミの撤去後、床や家具の清掃、消臭が含まれるため、時間と手間がかかります。

一軒家で天井までのゴミ

物件タイプ	ゴミの高さ	費用相場	所要時間
一軒家	天井まで	300,000円～700,000円	3～7日

一軒家が天井までゴミで埋まっている場合、片付けには非常に多くの時間と人員が必要です。

この場合、費用は300,000円～700,000円程度で、作業期間は1週間ほどかかることもあります。

家の中だけでなく、倉庫や庭にまでゴミや不要品がある場合は、費用がさらに高額になるでしょう。

特に、場合によっては害虫駆除や殺菌の必要もあり、多くの時間・費用がかかることになります。

ゴミ屋敷になる人の特徴

自宅をゴミ屋敷化してしまう人の多くは、下記の特徴のいずれか、もしくは複数を持っています。

• 孤独で寂しさを感じている人
• 他人との関わりを求めない
• 他人への被害や迷惑を考えずに行動する
• 自分に自信がない人
• いい人であろうとする人
• 親が片付けられない人
• 心の病気を抱えている人

孤独で寂しさを感じている人

自宅をゴミ屋敷化してしまう人の中には、強い孤独感を抱えている人が多くいます。

また、寂しさを紛らわすために物を集めたり、衝動買いをしたりすることが習慣化し、気づかないうちに部屋が物であふれてしまうのがよくあるケースです。

さらに、人と会う機会が少ないと「部屋を綺麗にする必要がない」と考え、片付けを後回しにしがちです。

こうした状況が続くことで、部屋が荒れ、結果としてゴミ屋敷化してしまいます。

孤独感を解消し、人と適度に交流することで、片付けへの意欲を取り戻すことができるかもしれません。

他人との関わりを求めない

他人と関わることを極端に避ける人も、家がゴミ屋敷になりやすい傾向があります。

誰かが訪問する予定があれば掃除をしようという気持ちになりますが、他人との交流を避けていると、その機会がなくなり、部屋が荒れ放題になってしまいます。

さらに、人との関わりを避ける理由が過去のトラウマや対人恐怖症にある場合、片付けどころではなくなり、ゴミがどんどん溜まってしまうこともあります。

他人との関係を見直し、少しでも交流を持つことで、生活環境の改善につながるかもしれません。

他人への被害や迷惑を考えずに行動する

ゴミ屋敷の問題が深刻化する背景には、他人への影響を考えない性格の人が関与している場合があります。

たとえば、ゴミを長期間放置することで悪臭が発生し、害虫が発生するなどのトラブルが近隣に影響を及ぼします。

しかし、こうした問題に無関心な人は、自分の家の状態が周囲にどのような影響を与えているかを意識しません。

また、過去に人間関係でトラブルを経験し、他人に対して無関心になった結果、ゴミ屋敷化が進行するケースもあります。

他人の立場を意識することが、ゴミ屋敷化を防ぐ第一歩となるでしょう。

自分に自信がない人

自信がない人は、生活全般に対して無気力になりがちで、片付けを後回しにしてしまう傾向があります。

また、自分に自信がない人は、他人と比較して劣等感を抱えやすく、ストレス解消のために物を過剰に買い込んでしまうこともあります。

さらに、「片付けをしなければならない」と思っていても、「どうせうまくできない」と考えてしまい、行動に移せないケースも多いです。

自信を持つためには、小さな成功体験を積み重ねることが重要であり、まずは簡単な片付けから始めるのが良いでしょう。

いい人であろうとする人

「いい人でありたい」と強く思う人も、自宅をゴミ屋敷化させやすい傾向があります。

また、このタイプの人は、他人からの頼みごとを断れず、不要なものをもらい続けてしまうことがあります。

例えば、「もったいないから捨てないで」と言われたり、「これ、使うかもしれないから取っておいて」と頼まれると、本来は必要ないものでも捨てられません。

人からの期待に過剰に応えようとしたり、自分をよく見せようと振る舞ったりした結果、自身の生活が犠牲になる可能性もあるので注意が必要です。

親が片付けられない人

子どもの頃から片付けの習慣が身についていないと、大人になっても整理整頓が苦手になりやすいです。

特に、親が片付けられない性格だった場合、子はその影響を受けてしまいます。

また、親自身が物を捨てることに抵抗を持っていた場合、子どもも「物を捨てるのはもったいない」と感じ、物をため込む癖がついてしまいます。

とはいえ、片付けのスキルは後天的に身につけることも可能です。

友人と接したり、社会人生活を送ったりする中で、大人になってから整理整頓の習慣を身に着ける方も多くいます。

心の病気を抱えている人

うつ病や強迫性障害、認知症などの心の病気を抱えている人は、家がゴミ屋敷になりやすい傾向があります。

また、強迫性障害の一種である「ためこみ症」の場合、物を捨てることに強い不安を感じ、不要なものを過剰に溜め込んでしまいます。

さらに、高齢者の認知症によって片付ける能力が低下し、ゴミを適切に処分できなくなるケースもあります。

心の病気が原因でゴミ屋敷化が進行している場合は、専門家のサポートを受けることが必須です。

適切な治療や支援を受けることで、生活環境を改善できる可能性があります。

ゴミ屋敷の清掃はどこに依頼するべきか

ゴミ屋敷の片付け・清掃をおこなうには、下記の3つの選択肢があります。

• 民間のゴミ屋敷片付け・清掃業者に依頼する
• 自治体・市役所に相談をする
• 依頼せずに自力でやる

民間のゴミ屋敷片付け・清掃業者に依頼する

ゴミ屋敷の片付けを最も効率的に進める方法は、民間の専門業者に依頼することです。

ゴミ屋敷の清掃に特化した業者は、分別や不用品の処分、ハウスクリーニングまで一括で対応してくれるため、短期間で部屋を綺麗にすることができます。

また、大量のゴミがある場合や、害虫・悪臭の発生がひどい場合も、専門的な知識を持つスタッフが適切に処理してくれるので安心です。

手間をかけずに確実に片付けたい場合は、複数社から相見積もりを取って比較したうえで、信頼できる清掃業者に依頼しましょう。

自治体・市役所に相談をする

ゴミ屋敷の清掃に困った場合、まずは自治体や市役所に相談するのも一つの方法です。

多くの自治体では、ゴミ屋敷問題に対応するための相談窓口を設けており、適切なアドバイスや支援を受けることができます。

たとえば、一部の自治体では清掃業者の紹介や、ゴミの収集支援をおこなっていることがあります。

ただし、自治体の支援には限りがあるため、大量のゴミの撤去や清掃まで対応してもらうのは難しいことが多いです。

まずは相談して、どのような支援が受けられるのか確認するとよいでしょう。

依頼せずに自力でやる

ゴミ屋敷の片付けは、第三者に依頼せずに自力で行うことも可能ですが、かなりの労力と時間が必要になります。

そのため、精神的・肉体的な負担が大きくなります。

また、大量のゴミを処分するには自治体のルールに従う必要があり、不用品回収業者を利用する場合も別途費用がかかります。

自力で片付ける場合は、計画的に少しずつ進めることが大切です。

無理をせず、必要に応じて友人や家族の協力を得たり、一部を清掃業者に任せたりなど、柔軟に対応することをおすすめします。

お金がないので自力でゴミ屋敷を片付ける方法

金銭的な事情から、ゴミ屋敷の片付けを自力でおこなわざるをえない方もいるでしょう。

その場合は、下記の手順で進めていきます。

• 人手とスケジュールを確保する
• ゴミ屋敷清掃の道具を準備する
• 自治体のゴミ出しスケジュールを確認して処分

人手とスケジュールを確保する

ゴミ屋敷を自力で片付けるには、十分な人手とスケジュールを確保することが大切です。

一人で作業を進めると時間がかかり、途中で挫折してしまうこともあります。

また、事前に作業のスケジュールを決めることで、計画的に進めることができます。

たとえば、「1日目はリビングのゴミを袋に詰める」「2日目はキッチンの片付け」など、エリアごとに作業を分けるのが有効です。

無理のない範囲で少しずつ進めながら、快適な住環境を取り戻しましょう。

ゴミ屋敷清掃の道具を準備する

片付けを始める前に、必要な道具を準備しておくと作業がスムーズに進みます。

まず、大量のゴミを処分するためのゴミ袋や段ボールを用意しましょう。

また、ホコリやカビが発生している可能性が高いため、マスクや手袋、ゴーグルなどの防護用品も必須です。

さらに、ゴミを分別しやすくするために、ビニールひもやガムテープを用意すると便利です。

片付け途中で道具が足りなくなると作業が中断してしまうため、事前にリストを作成して揃えておくことをおすすめします。

自治体のゴミ出しスケジュールを確認して処分

ゴミ屋敷の片付けでは、大量のゴミを適切に処分することが大切です。

まずは自治体のゴミ出しルールを確認し、燃えるゴミ・燃えないゴミ・粗大ゴミの回収日を把握しましょう。

また、一度に大量のゴミを出すと回収してもらえない場合があるため、数回に分けて出すのがポイントです。

リサイクルショップやフリマアプリを活用して、使えるものを売却するのも費用削減につながります。

計画的にゴミを処分し、効率よく片付けを進めましょう。

ゴミ屋敷清掃を依頼できる業者の種類

ゴミ屋敷の清掃を短期間で効率的に進めるなら、民間の清掃業者に依頼するのが有効です。

業者には下記の4種類があるため、自分に必要なサービスを提供してくれる業者を選びましょう。

• 片付けのみを依頼できる業者
• 不用品回収だけを依頼できる業者
• ハウスクリーニングのみ依頼できる業者
• ゴミ屋敷清掃・ゴミ回収・クリーニングを全て可能な専門業者

片付けのみを依頼できる業者

ゴミ屋敷の片付け作業を専門におこなう業者は、ゴミの分別や整理整頓を手伝ってくれるのが特徴です。

部屋の状態を改善するために、必要なものと不要なものを仕分けし、収納方法のアドバイスをしてくれる場合もあります。

特に、「ゴミの処分は自分でおこないたいが、片付け作業を手伝ってほしい」という人に適したサービスです。

料金は作業時間や部屋の広さによって異なるため、事前の見積もりを確認することが大切です。

不用品回収だけを依頼できる業者

ゴミ屋敷の片付けで発生した大量の不用品を処分したい場合は、不用品回収業者に依頼するのが便利です。

この業者は、家具や家電、衣類などの不用品を回収し、リサイクルや適切な処分をおこなってくれます。

ただし、業者が提供するサービスは不用品の回収のみで、事前にゴミの仕分けや袋詰めを自身でおこなう必要があります。

また、業者によっては高額な回収費用を請求する悪質なケースもあるため、事前に相場を確認し、複数の業者から見積もりを取ることが大切です。

ハウスクリーニングのみ依頼できる業者

ゴミを片付けた後、部屋の汚れや臭いを徹底的に掃除したい場合は、ハウスクリーニング専門の業者に依頼するのが効果的です。

ハウスクリーニング業者は、床や壁、天井の清掃をはじめ、キッチンや浴室などの水回りの除菌・消臭などをおこなってくれます。

ゴミ屋敷の状態がひどい場合は、悪臭やカビ、害虫の発生が問題になることが多くあります。

そのため、快適な環境を取り戻すには、専門的な清掃技術を持つ業者への依頼が必須です。

ただし、ゴミの撤去はおこなわない業者も多いため、事前にサービス内容を確認し、必要に応じて片付けや不用品回収の業者と併用すると良いでしょう。

ゴミ屋敷清掃・ゴミ回収・クローニングを全て可能な専門業者

効率的にゴミ屋敷を片付けるなら、ゴミの撤去からハウスクリーニングまで全て対応できる専門業者に依頼するのがベストです。

さらに、害虫駆除や消臭処理なども含めて対応する業者もあり、徹底的に部屋をきれいにすることができます。

ただし、サービスが多岐にわたるため費用が高くなる傾向があるため、複数の業者の見積もりを比較し、適正価格で依頼できる業者を選ぶことが大切です。

ゴミ屋敷清掃の優良業者の選び方

ゴミ屋敷の清掃業者の中には、後から高額な料金を請求したり、不法投棄をおこなったりする悪質な業者も存在するのが実情です。

そのようなトラブルに巻き込まれないよう、優良業者を見極めるポイントを押さえておきましょう。

• 許可・資格を取得しているか
• ホームページで事例を公開しているか
• ゴミ屋敷清掃・片付けの作業事例が豊富かどうか
• ネットの口コミや評判が高いか
• 追加料金がない見積もりを提示してくれるかどうか

許可・資格を取得しているか

ゴミ屋敷の清掃を依頼する際は、業者が適切な許可や資格を持っているかを確認するのが必須です。

一般廃棄物の収集・運搬には自治体の許可が必要であり、無許可の業者に依頼すると不法投棄などのトラブルに巻き込まれるリスクがあります。

また、遺品整理士やハウスクリーニング技能士などの資格を持つスタッフが在籍している業者は、専門的な知識と技術を持っているため、安心して任せられます。

業者の公式サイトや名刺に「産業廃棄物収集運搬許可」や「一般廃棄物収集運搬許可」といった記載があるかを確認し、信頼できる業者を選びましょう。

ホームページで事例を公開しているか

信頼できる業者は、自社のホームページで過去の作業事例を積極的に公開しています。

ビフォー・アフターの写真や、作業の流れを詳しく説明している業者であれば、実績が豊富である可能性が高いです。

逆に、作業実績を一切公開していない業者は、経験が浅い可能性もあるため注意が必要です。

事例を掲載しているかどうかをチェックし、安心して依頼できる業者を選びましょう。

ゴミ屋敷清掃・片付けの作業事例が豊富かどうか

ゴミ屋敷清掃の経験が豊富な業者は、さまざまなケースに対応できるため、効率よく作業を進めてくれます。

業者のホームページやSNSで作業事例を確認し、自分の状況と似たケースに対応した経験があるかどうかをチェックしましょう。

また、具体的な作業内容が詳細に説明されている業者の方が、信頼性が高いと判断できます。

ネットの口コミや評判が高いか

優良なゴミ屋敷清掃業者を選ぶ際は、ネットの口コミや評判を確認することが大切です。

Googleレビューや比較サイト、SNSなどで実際に利用した人の意見をチェックし、作業の丁寧さやスタッフの対応、料金の透明性などを確認しましょう。

ただし、極端に高評価ばかりの業者や、口コミが少ない業者には注意が必要です。

悪い口コミがあった場合は、その内容が一時的なトラブルなのか、繰り返し発生している問題なのかを見極めましょう。

追加料金がない見積もりを提示してくれるかどうか

ゴミ屋敷清掃の業者を選ぶ際は、追加料金の有無を事前に確認し、明確な見積もりを提示してくれる業者を選びましょう。

一部の悪質な業者は、最初に安い料金を提示し、作業後に「追加費用が発生した」と高額な請求をおこなうケースがあります。

また、「出張費込み」「処分費込み」など、料金に含まれる内容を明確にしている業者を選ぶと安心です。

契約前にしっかりと確認し、トラブルを防ぎましょう。

ゴミ屋敷を放置するデメリット

自分の家、もしくは家族の家がゴミ屋敷状態にある方の中には、「誰にも迷惑かけていないから」とそのまま放置している方も少なくありません。

しかし、ゴミ屋敷を長期間放置すると、下記のデメリットを被る可能性があります。

• 条例違反で処分される
• 害虫・害獣が大量に発生する
• 住人の健康が損なわれる
• 近隣にまで悪臭が届く
• 火災の危険がある

条例違反で処分される

ゴミ屋敷を放置すると、自治体の条例に違反し、最悪の場合、強制的に処分される可能性があります。

いくつかの自治体では、ゴミ屋敷に関する条例を制定しており、周囲に悪影響を及ぼす場合、行政が指導や改善命令を出します。

この場合、片付けの費用は住人が負担することになり、高額な請求が発生することもあるため注意が必要です。

条例違反でトラブルにならないためにも、早めにゴミ屋敷を改善することが大切です。

害虫・害獣が大量に発生する

ゴミ屋敷を放置すると、ゴキブリやハエ、ネズミなどの害虫・害獣が大量に発生します。

特にネズミは電気コードをかじる習性があり、火災の原因になることもあるので早めの対策が必要です。

また、害虫や害獣が増えると、周囲の住宅にも影響を及ぼし、近隣トラブルの原因になります。

害虫・害獣が発生してしまうと、駆除にも時間と費用がかかるため、早めに対処することが大切です。

住人の健康が損なわれる

ゴミ屋敷に住み続けると、健康被害が深刻化する可能性があります。

まず、ホコリやカビ、ダニが大量に発生し、アレルギーや喘息の原因になります。

また、害虫・害獣が媒介する病原菌に感染するリスクも高まります。

ゴミ屋敷は、ただの生活空間の乱れではなく、健康を脅かす要因になり得るため、できるだけ早く改善することが大切です。

近隣にまで悪臭が届く

ゴミ屋敷を放置すると、室内だけでなく近隣にも悪臭が広がります。

悪臭がひどくなると、苦情が寄せられ、自治体から指導を受けることもあります。

また、悪臭が原因で害虫が発生しやすくなり、周囲の住宅にも影響を及ぼす可能性があります。

近隣住民との良好な関係を維持するためにも、ゴミ屋敷を放置せず、早めに片付けることが大切です。

火災の危険がある

ゴミ屋敷は火災のリスクが非常に高い環境です。ゴミが積み重なった状態では、電気コードがショートしたり、コンセント周りにホコリが溜まって発火したりする危険性があります。

さらに、ゴミが可燃性のものである場合、火がつくと一気に燃え広がり、大規模な火災につながる恐れがあります。

また、消火活動が難しくなるため、火事になった際に被害が拡大しやすいのも特徴です。

火災を防ぐためにも、ゴミ屋敷を放置せず、早急に片付けを進めましょう。

ゴミ屋敷についてよくある質問・疑問

最後に、ゴミ屋敷に関するよくある質問・疑問と、その解答を紹介します。

• ゴミ屋敷と汚部屋の違いは？
• 女性がゴミ屋敷になりやすいって本当？
• ゴミ屋敷は子供にどんな影響がある？
• ゴミ屋敷でも引っ越しできる？
• ゴミ屋敷は警察に逮捕されますか？

ゴミ屋敷と汚部屋の違いは？

ゴミ屋敷と汚部屋はどちらも部屋が散らかっている状態を指しますが、程度や特徴に違いがあります。

汚部屋は主に室内が整理されておらず、物が散らばっていたり、ホコリや汚れが溜まっていたりする状態のことを指します。

一方、ゴミ屋敷はゴミが大量に積み重なり、部屋の中だけでなく玄関や庭、ベランダにまでゴミがあふれている状態を指す言葉です。

汚部屋の段階で対策を取り、ゴミ屋敷化を防ぐことが大切です。

女性がゴミ屋敷になりやすいって本当？

ゴミ屋敷は男女問わず発生しますが、特に女性が一人暮らしをしている場合、ゴミを溜め込んでしまいやすいといわれています。

女性は買い物依存症に陥りやすい傾向があり、不必要なものを買い込んでしまう方も少なくありません。

購入したものを整理整頓できず、結果としてゴミ屋敷状態になってしまうわけです。

また、精神的なストレスや仕事の忙しさから掃除を後回しにしてしまい、気付いた時には手がつけられなくなっているケースもあります。

ゴミ屋敷は子供にどんな影響がある？

ゴミ屋敷で育つ子供には、健康面・精神面の両方で大きな影響が及びます。

まず、ゴミが積み重なることでカビやダニ、害虫が発生しやすく、アレルギーや呼吸器疾患を引き起こすリスクが高まります。

また、悪臭や汚れた環境が日常化することで、衛生観念が身に付きにくくなり、大人になってからも片付けが苦手になるでしょう。

子供の健全な成長のためにも、早急にゴミ屋敷を改善することが大切です。

ゴミ屋敷でも引っ越しできる？

ゴミを残したまま退去するのは違法行為になるため、必ず片付けてから退去手続きを行う必要があります。

また、溜まったゴミによって負った床や壁のダメージが原因で、退去時に高額な原状回復費用を請求される可能性があることも把握しておきましょう。

自力での片付けが難しい場合は、ゴミ屋敷清掃の専門業者に依頼し、適切に処理してから引っ越しを進めるのが賢明です。

ゴミ屋敷は警察に逮捕されますか？

ゴミ屋敷が直接の理由で、警察に逮捕されることはありません。

ただし、ゴミが原因で悪臭や害虫が発生し、近隣住民から苦情が出た場合、自治体が指導や改善命令を出すことがあります。

これに従わず、悪化し続けると、行政代執行が行われ、強制的にゴミを撤去されるケースもあります。

また、ゴミの不法投棄や放置によって道路を塞いだり、火災の原因になったりすると、法律違反として罰則を受ける可能性があります。

ゴミ屋敷を放置せず、早めに片付けることが大切です。

ゴミ屋敷の片付け・不用品処分ならしあわせの遺品整理へ

ゴミ屋敷は、単なる片付けの問題ではなく、健康被害や近隣トラブル、さらには火災のリスクなど、多くの深刻な影響をもたらします。

ゴミ屋敷を解決するには、自力で片付ける方法と、専門業者に依頼する方法があります。

費用を抑えたい場合は計画的にゴミを処分し、必要な道具を揃えて少しずつ整理することが大切です。

また、業者を利用する際は、許可や資格、口コミ、料金体系をしっかり確認し、信頼できる業者を選びましょう。

実績が豊富で、安心して依頼できる正規業者をお探しなら、「しあわせの遺品整理」にお任せください。

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物品の仕分けや不用品処分はもちろん、不用品の買取・特殊清掃・ハウスクリーニングなど、ゴミ屋敷の片付けに関するあらゆるサービスをワンストップで提供します。

依頼者様の気持ちに寄り添うことを第一に考え、不安・負担を軽減しながら、住まい環境の整備をサポートします。

ゴミ屋敷問題や不用品処分に関する疑問や不安があれば、年間37967件の相談実績がある当社にお気軽にご相談ください。

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