ゴミ屋敷・汚部屋とアスペルガー症候群の関係とは?原因と対策を解説
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- ゴミ屋敷

自宅をゴミ屋敷化、もしくは汚部屋にしてしまう人は、アスペルガー症候群にかかっている方が多いといわれています。
その他セルフネグレクトや、さまざまな発達障害や精神疾患との関係性も示唆されており、その原因や対策を調査している方も多いでしょう。
そこで、この記事ではゴミ屋敷や汚部屋とアスペルガー症候群の関係性について徹底解説します。
・ゴミ屋敷や汚部屋と発達障害の関連性
ゴミ屋敷の原因の24.6%は精神疾患、8.7%は発達障害
・アスペルガー症候群の人が自宅をゴミ屋敷化させてしまう理由
物への執着や収集癖、コミュニケーションへの苦手意識などが起因
・ゴミ屋敷に関連しやすい発達障害の種類
自閉スペクトラム症、注意欠陥多動性障害、学習障害の人は自宅をゴミ屋敷化させやすい
・発達障害の人が片付けをするポイント
ルールや物の定位置を決めること、他者のサポートを得ることが有効
これらの項目について詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。
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目次
ゴミ屋敷・汚部屋はアスペルガー症候群などの発達障害が関係

ゴミ屋敷・汚部屋の住人の多くは、アスペルガー症候群などの発達障害が関係しているといわれています。
その根拠として、下記の2点について詳しく解説します。
- ゴミ屋敷の原因(2018年度日本都市センターの調査)
- ゴミ屋敷住人の多くはセルフネグレクトといわれている
ゴミ屋敷は近年の重要な社会問題として、日本都市センターや環境省などが調査を進めています。
ゴミ屋敷の原因(2018年度日本都市センターの調査)
2018年度におこなわれた日本都市センターの調査によると、ゴミ屋敷の原因は下記のように多岐にわたります。
身体能力の低下、身体障害、身体疾患(20.2%) 判断力の低下、認知症(21.8%) 統合失調症やうつ病などの精神障害、精神疾患(24.6%) 知的障害(8.5%) 発達障害(8.7%) 身体的・心理的虐待、ネグレクト(4.0%) ライフイベント(例 / 家族の死亡、失業)(12.9%) 経済的困窮(24.0%) 消費者被害・経済的虐待(0.4%) アルコール関連問題(4.0%) 本人の気兼ね、プライド(19.4%) 家族や地域からの孤立(25.4%) その他(19.4%) |
最も多かったのは「家族や地域からの孤立」で、社会とのつながりを失うことで片付けができなくなるケースが多いことがわかります。
次いで「精神障害・精神疾患」(24.6%)や「経済的困窮」(24.0%)が挙げられ、心の病や金銭的な問題がゴミ屋敷化を引き起こす要因となっています。
また、「発達障害」(8.7%)も一因とされ、アスペルガー症候群などの特性によって片付けが困難になることがあります。
このように、ゴミ屋敷は単なる「怠惰」の問題ではなく、さまざまな背景が関係しているのです。
ゴミ屋敷住人の多くはセルフネグレクトといわれている
ゴミ屋敷の住人の多くは、セルフネグレクトに陥っているとされています。
セルフネグレクトとは、自分の生活管理を放棄し、身の回りの清掃や食事の準備、健康管理をしなくなる状態のことです。
特に、精神疾患や発達障害、経済的困窮、社会的孤立が原因となりやすく、ゴミ屋敷の住人の中には、助けを求めることができないまま状況が悪化する人も少なくありません。
本人には片付ける意欲がないわけではなく、認知機能の低下や判断力の欠如によって、どこから手をつければよいかわからなくなってしまっているのです。
周囲の理解と適切な支援がなければ、問題は深刻化しやすく、早期の介入が求められます。
アスペルガーの人がなぜゴミ屋敷・汚部屋になるのか

アスペルガー症候群と診断された人は、なぜ自宅をゴミ屋敷・汚部屋にしてしまうのでしょうか?
その理由として、下記の4点が考えられます。
- 物への執着心がありゴミを捨てられない
- コレクションをしてしまう
- 片付けや掃除・ゴミ捨ての対人コミュニケーションに課題
- パターン以外の新しい行動を起こすことができない
それぞれのポイントを解説します。
物への執着心がありゴミを捨てられない
アスペルガー症候群の人は、特定の物に強い執着を持つ傾向があります。
そのため、一般的には不要とされる物でも「まだ使える」「思い出がある」と考え、捨てることができません。
さらに、「もったいない」という感情が強く働き、ゴミを処分することに強い抵抗を感じることもあります。
この結果、自宅に物が溜まり続け、ゴミ屋敷化してしまうケースが少なくありません。
コレクションをしてしまう
アスペルガー症候群の人は、特定の物を集める「コレクション癖」を持つことがあります。
集めた物が整理されていれば問題ありませんが、過剰に増えすぎると生活空間を圧迫してしまうのは当然です。
また、集めた物を手放すことに強い不安を感じるため、整理整頓が難しくなる傾向があります。
コレクション癖と物への執着が相まって、ますますゴミ屋敷化が進んでしまうわけです。
片付けや掃除・ゴミ捨ての対人コミュニケーションに課題
ゴミ捨てには、自治体のルールに従った分別や、近隣住民との関わりが必要です。
しかし、アスペルガー症候群の人は対人コミュニケーションが苦手なことが多く、ルールを確認することや、ゴミ捨て場でのちょっとしたやり取りにストレスを感じることがあります。
たとえば「ゴミ捨て場で隣人と出くわしてしまったら面倒だ」といった思いから、ゴミを捨てにいくのを躊躇してしまうわけです。
その結果、大量のゴミを部屋に溜め込んでしまい、生活スペースを圧迫してしまいます。
パターン以外の新しい行動を起こすことができない
アスペルガー症候群の人は、決まったルーチンを好み、新しい行動をするのが苦手な傾向があります。
例えば、「掃除をする」「片付ける」といった行動が普段の習慣に組み込まれていない場合、それを新たに始めることができません。
また、一度散らかると「どこから手をつければいいかわからない」と感じ、そのまま放置してしまうこともあります。
こうした特性も、ゴミ屋敷化につながる要因の一つです。
アスペルガー症候群に近い発達障害とゴミ屋敷の関連性

発達障害の中には、アスペルガー症候群と似たような症状を持つものも多くあります。
その中でも、ゴミ屋敷との関連性が示唆されている代表的なものは下記の3つです。
- 自閉スペクトラム症(ASD)
- 注意欠陥多動性障害(ADHD)
- 学習障害(LD)
それぞれの主な症状や特徴、ゴミ屋敷との関連性を解説します。
自閉スペクトラム症(ASD)
アスペルガー症候群を含む自閉スペクトラム症(ASD)の人は、こだわりが強く、柔軟な対応が苦手な傾向があります。
一度決めた片付けのルールを変更できず、適切な習慣が身についていないと整理整頓が難しくなるのが特徴です。
また、感覚過敏によってホコリやゴミの臭いに耐えられず、掃除を避けてしまうことも少なくありません。
その結果、物がたまり続け、ゴミ屋敷化してしまうケースが見られます。
注意欠陥多動性障害(ADHD)
アスペルガー症候群の人がADHDの特性を併せ持つ場合、注意散漫や衝動性、計画の苦手さがゴミ屋敷化に影響を及ぼします。
片付けを始めても途中で別のことに気を取られ、中断してしまうことが多く、物が溜まっていきやすくなるのが特徴です。
また、片付けの優先順位をつけることが難しく、どこから手をつければよいかわからずに放置してしまうケースもあります。
このような特性が重なることで、ゴミ屋敷化しやすくなります。
学習障害(LD)
学習障害(LD)の特性があると、視覚的・言語的な情報の処理が苦手なため、片付けの手順を理解しにくいことがあります。
物の分類や優先順位をつけるのが難しく、必要なものと不要なものの判断ができずに放置してしまうことも少なくありません。
また、整理整頓のルールを覚えるのが困難な場合、片付け方がわからずゴミをため込んでしまいます。
その結果、ゴミ屋敷化が進行しやすくなるため、周囲のサポートが必要です。
発達障害の人が苦手な片付けをするには

アスペルガー症候群やADHDの人が定期的に片付けをおこない、ゴミ屋敷・汚部屋問題を改善するには、下記の対策を取るのが有効です。
- ゴミ捨てのルールを決める
- 物をしまう定位置を決める
- 周囲のサポートを求める
- できない自分を責めない
- 不用品回収・片付け業者を活用する
できるだけ簡単に考えること、周囲のサポートを頼ることが重要なポイントです。
ゴミ捨てのルールを決める
発達障害の人にとって、ゴミを捨てる行為は「どのタイミングで」「どのように」おこなえばよいのかが曖昧だと実行しにくくなります。
そこで、曜日ごとに捨てるゴミの種類を確認し、「燃えるゴミは○曜日」「ペットボトルは○曜日」といったルールを明確に決めておくとよいでしょう。
もっと細かく決める場合は「朝8時に捨てる」「前日の夜、歯磨きをした後にゴミを出す」といった具合に、時間やタイミングまで決めるのが有効です。
また、「ゴミ袋がいっぱいになったら捨てる」などの基準を作ることで、無意識にゴミを溜め込むことを防ぐことができます。
物をしまう定位置を決める
片付けが苦手な人は、物の置き場所を決めずにしまうと、どこに何があるのかわからなくなり、散らかる原因になります。
そのため、収納場所を決め、「鍵は玄関」「リモコンはテーブルの上」といったように、視覚的にわかりやすくすると管理しやすくなります。
また、ラベルを貼るなどの工夫をすることで、片付けの習慣が身につきやすくなるでしょう。
同時に、「使ったらすぐに元の場所に戻す」のルールも決められるとより効果的です。
周囲のサポートを求める
一人で片付けようとすると、どこから手をつけてよいのかわからず、途中で挫折してしまうこともあります。
家族や友人に協力を頼み、一緒に片付けを進めることで、負担を軽減できるでしょう。
また、支援団体や自治体の相談窓口を利用すると、専門的なアドバイスやサポートを受けることも可能です。
無理をせず、周囲の力を借りることが、発達障害の人が住環境を整えるための鍵となります。
できない自分を責めない
発達障害の特性によって片付けが苦手なのは、決して怠けているわけではありません。
無理に完璧を目指すと、プレッシャーになり、かえって片付けが進まなくなることもあります。
「少しずつ片付ける」「できた部分を自分で認める」といった意識を持つことが大切です。
焦ったり自分を責めたりせずに、無理のないペースで取り組みましょう。
不用品回収・片付け業者を活用する
自分だけでは片付けが難しい場合、不用品回収や片付け業者を利用するのも一つの方法です。
特に、長期間放置されたゴミが多い場合や、大量の荷物がある場合は、専門業者に依頼することで効率的に片付けが進みます。
業者によっては、発達障害の人向けにサポートを提供しているところもあるため、相談してみるのもよいでしょう。
ただし、中には後から高額な追加料金を請求したり、回収した不用品を不法投棄したりする悪質な業者も存在します。
悪質な業者の被害に遭わないよう、「一般廃棄物処理業」の認可を得ている業者を選んだうえで、多くの実績を持つ優良業者を選ぶことが大切です。
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アスペルガー症候群を含む発達障害の人がゴミ屋敷や汚部屋になりやすい背景には、物への執着や片付けの苦手さ、コミュニケーションの課題など、さまざまな要因があります。
特に、自閉スペクトラム症(ASD)、注意欠陥多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)などの特性が関係し、片付けの計画を立てたり、継続して実行したりが難しくなることが多いです。
しかし、適切な対策を講じることで、片付けを習慣化することは可能です。
ゴミ捨てのルールを明確にし、物の定位置を決めることで、整理整頓をしやすくなります。
また、家族や支援者のサポートを受けることや、不用品回収業者の利用も有効な手段です。
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