孤独死の発見日数はどのくらい?発見の遅れによる弊害と早期発見するための方法
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- 特殊清掃

日本では高齢化や社会的孤立が進む中、「孤独死」は他人事ではなくなってきました。中でも一人暮らしの方が亡くなった後、発見までに数日から数週間、時には数か月がかかるケースも少なくありません。発見の遅れが、遺族や周囲への負担を大きくし、社会問題化しています。
そのため「もし自分が一人暮らしで倒れたら、誰が気づいてくれるのだろう」といった不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
また親や友人が一人暮らしをしている場合、「もしものときにすぐに気づいてあげられないかもしれない」と悩む方も少なくないでしょう。この問題は誰にとっても身近な問題と言えます。
孤独死発見日数を短縮するためには、見守りサービスやIoT技術を活用したセンサーの導入、近隣住民との関係などがポイントなります。具体的な方法を知ることで、少しでも安心して生活を送るヒントが得られるでしょう。
この記事では以下をメインに解説します。
孤独死した場合に発見されるまでの日数と発見が遅れた場合の弊害
孤独死の発見日数は状況によって変わるものの、平均すると2週間~1カ月です。発見が遅れると、死臭がする、害虫や害獣の発生、建物へのダメージなどさまざまな弊害が生じます。
孤独死が発見されてからの流れ
孤独死が発見された場合、遺体の処理や法的な手続きなどの対応が必要です。多くの場合、以下の流れで行われます。
1.警察への連絡
2.現場検証
3.身元確認
4.遺体の引き取り
5.死亡届提出
6.火葬・葬式
7.特殊清掃
8.遺品整理
時間も手間も多くかかるため、しっかり確認しておきましょう。
孤独死の発見を遅らせないためには
孤独死の発見を遅らせないためには行政のサービスを利用したり、近隣住民と交流したりするとよいでしょう。
また食事宅配サービスを利用することで、間接的に見守りをする方法も有効です。
この記事を読めば、孤独死に対する具体的な対策について深く理解できます。未来の安心を共に考えていきましょう。
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目次
孤独死の発見日数はどのくらい?

孤独死とは、主に一人暮らしの高齢者が自宅で亡くなり、しばらくの間発見されない状況をいいます。
発見までの日数は、状況によって大きく異なりますが、平均的には2週間から1か月程度とされています。
発見が早いケースでは数日以内に気づかれることもありますが、長い場合には数か月以上経過することも珍しくありません。
発見が遅れる主な原因は、故人の社会とのつながりの薄さや、自宅に来る家族や友人がいない点が挙げられます。
また近隣住民との関係も普段からあまりなく、孤立している方ほど発見が遅れやすい傾向です。
たとえば新聞や郵便物が溜まる、電気や水道の使用が止まるなど、外部から見える生活の異変に気づくことが発見のきっかけになるケースがあります。
孤独死の発見は、異臭や害虫の発生によって近隣住民が違和感を感じ、管理会社や警察に連絡するケースが一般的です。
しかし一軒家の場合、発見されずに長期間放置される場合も少なくありません。発見が遅れる原因には、近隣関係の希薄さや、一人暮らし世帯の増加といった社会問題が深く関わっています。
特に日本では少子高齢化が進んでおり、総務省の推計によると、2024年9月15日時点での65歳以上の高齢者人口は3625万人に達し、前年の推計と比べて2万人増加しました。
これにより、高齢者が総人口に占める割合(高齢化率)は29.3%となり、前年より0.2ポイント上昇しています。

引用:Gemmedジェムメド
そのため孤独死は今後もさらに増える可能性が高いと考えられており、発見の遅れを防ぐためには社会全体での見守り体制や孤立防止の取り組みがポイントです。
孤独死の発見が遅れる弊害

孤独死の発見が遅れることには、さまざまな弊害があります。発見が遅れるほど以下のように遺体の状態が悪くなるうえ、周囲の環境にも深刻な影響を与えます。
- 死臭
- 黒いシミ
- 害虫・害獣
- 建物へのダメージ
また建物や住居に大きなダメージが残るケースも少なくありません。ここでは具体的な弊害について詳しく見ていきます。
死臭
孤独死の現場で最も目立つのが、死臭と呼ばれる強烈な腐敗臭です。死臭は亡くなった直後から体内の細菌が活動を始め、ガスが発生することで異臭が放たれます。
臭いは生ゴミや腐敗した肉の臭いに似ていますが、より強烈で、室内だけでなく隣接する部屋や廊下にまで広がるケースがあります。
死臭は遺体の腐敗が進むにつれてさらに強くなり、特に夏場の高温多湿な環境では腐敗が加速するため、数日で発生することも。
このため近隣住民が異臭に気づき、発見のきっかけになるケースが多いです。しかし発見が遅れるほど臭いが染み付きやすくなり、取り去るには専門的な清掃作業が必要となります。
特殊清掃と呼ばれる作業では、臭いの元を完全に取り除くために床や壁を剥がす作業もあり、費用も高額になります。
死臭は単なる異臭にとどまらず、近隣住民の生活にも大きなストレスを与えるため、孤独死の早期発見が大切です。
黒いシミ
孤独死の現場で次に見られるのが黒いシミです。これは亡くなった方の体液や血液が腐敗過程で流出し、床や畳、布団に染み込んだものをいいます。
これらのシミは非常に強い臭いを発し、長時間放置されると床材や壁にまで浸透してしまうため注意が必要です。
黒いシミは発見が遅れるほど広がりやすく、除去が困難となります。
例えば畳やカーペットの場合、表面を清掃しても内部にまで体液が浸透しているため、完全に除去するなら交換までしなければなりません。
また木製の床や壁も腐敗した体液が染み込むと、臭いが残りやすくなり、建物自体の価値が低下する原因にもなります。
放置すると、害虫の発生を招くリスクも高まります。黒いシミの特殊清掃作業には専門技術と高額な費用がかかるため、発見が遅れた場合は注意が必要です。
害虫・害獣
孤独死の現場では、腐敗した遺体から放たれる体液や臭いが原因で、害虫や害獣が発生しやすくなるため注意が必要です。
特にハエやウジ虫が大量に発生し、室内全体に広がるケースがほとんど。ハエは腐敗臭に引き寄せられて部屋の外にも飛び出し、近隣の生活にも悪影響を与えてしまいます。
さらに腐敗臭や体液に引き寄せられてネズミやゴキブリなどが集まるケースがあり、発見が遅れるほど被害が拡大。害虫・害獣は感染症の原因にもなるため、早めの対応が必須です。
一度害虫や害獣が発生すると、駆除作業には時間と費用がかかります。特殊清掃に加えて害虫駆除業者の手配が必要となるため、ある程度経済的な負担を覚悟しなければなりません。
建物へのダメージ
孤独死の発見が遅れると、住居自体に様々なダメージが起こります。腐敗した遺体から流れ出た体液は、床や壁だけでなく、建物の構造部分にまで浸透するケースがあるため注意しましょう。
例えば木材やコンクリートにまで体液が染み込むと、通常の清掃では除去できず、大規模なリフォームが必要となります。
さらに腐敗臭が建物全体に染み付くと、換気だけでは取り除けず、壁紙や床材の全面張り替えが必要です。
そのため孤独死が起きた部屋は賃貸物件の場合、「事故物件」として扱われることが多く、資産価値が大幅に下がってしまいます。

参考:楽待株式会社
建物へのダメージは物理的な修復が必要になるだけでなく、価値も含めて大きな影響を及ぼします。そのため孤独死を未然に防ぐ取り組みや早期発見の重要性が再認識されるべきでしょう。
孤独死が発見された後の流れ

孤独死が発見された場合、遺体の処理や住居の整理・法的な手続きなど、多くの対応が必要になり、以下の流れで進んでいきます。
- 警察への連絡
- 現場検証
- 身元確認
- 遺体の引き取り
- 死亡届提出
- 火葬・葬式
- 特殊清掃
- 遺品整理
ここでは孤独死が発見されてからの具体的な流れを詳しく説明します。
警察への連絡
孤独死が疑われる場合、まずは警察への連絡です。発見者が勝手に状況を判断せず、速やかに110番に通報しましょう。
理由は孤独死が「事件性がない自然死」なのか、「事故死や犯罪によるもの」なのかを判断するために必要だからです。警察は通報を受けて現場に駆けつけ、状況を確認します。
現場保存が必要なため、遺体や部屋のものには勝手に触れず、発見時の状況をできるだけ正確に伝えてください。
万が一放置してしまうと、死体遺棄の罪などで逮捕される恐れがあります。事件性がない場合でも、警察の関与は法律で定められているため、必ず連絡が必要です。
現場検証
警察が到着すると、現場検証が行われます。現場検証には、死因の特定や事件性の有無を調査するのが目的です。警察によって部屋の状況や遺体の状態、周囲に残されたものなどが詳細に確認されます。
また孤独死の場合、死後硬直や腐敗の進行度合いから死後どのくらいの時間が経過しているかも調査の対象となります。
事件性が疑われる場合には捜査が行われ、事件性がないと判断された場合には、遺族への連絡や次の手続きに進む流れとなるでしょう。
身元確認
現場検証と同時に行われるのが身元確認です。以下の情報をもとに、故人の特定が進められます。
- 遺体の所持品
- 住民票
- 家族や知人の証言
遺体の損傷がひどく顔認証が困難な場合には、指紋やDNA鑑定・歯型の照合などが用いられるケースもあるため積極的に協力しましょう。
身元が判明すると、警察は情報をもとに家族や近親者へ連絡を取ります。もし遺族が見つからない場合、行政によって対応が進むのが一般的です。もし孤立した人の場合、身元確認や遺族の捜索に時間がかかるケースもあります。
遺体の引き取り
身元が確認され、遺族が特定された場合には、遺族が遺体の引き取りを行います。遺族が引き取りを拒否する場合や、遺族が見つからない場合には、自治体が遺体を管理するケースがほとんどです。
自治体が関与する場合、火葬や埋葬は公費で行われますが、その費用は遺産の中から充てられる可能性があります。遺体の引き取りには、専門業者が手配され、火葬場や葬儀場への移送も行われます。
死亡届提出
遺族または関係者は、故人の死亡を報告するために死亡届を役所に提出しなければなりません。死亡届は、医師による死亡診断書や検視官の検案書とともに提出します。
提出期限は死亡の事実を知った日から7日以内と法律で定められているため、必ず守ってくださいね。
死亡届を提出すると、火葬許可証が発行され、火葬や埋葬が可能となります。手続きは遺族が行うのが一般的ですが、専門の代行サービスを利用してもよいでしょう。
火葬・葬式
死亡届が提出されると、次に火葬や葬式の手配が進められます。火葬は法律で義務付けられており、葬儀業者が対応を行うため任せて問題ありません。
葬式の形式や規模は遺族の意向や故人の希望によって異なるため、遺書やエンディングノートがある場合は確認しておきましょう。
孤独死の場合、遺族がいないケースもあるため、簡易的な火葬や葬儀が自治体の手配で行われることも。遺族が葬式を行う場合には、火葬の後に納骨や供養が行われます。
特殊清掃
遺体が発見された住居では、腐敗した体液や死臭が部屋に残るため、特殊清掃が必要です。専門業者による清掃作業で、以下の作業が行われます。
- 床や壁の交換
- 臭いの除去
- 害虫の駆除
孤独死の発見が遅れるほど清掃の難易度が高まり、費用負担も増える恐れがあるため注意しましょう。
特殊清掃では、防護服を着用しての作業や、消臭・消毒作業が中心となり、遺族や管理会社が費用を負担するのが一般的です。
遺品整理
特殊清掃が完了した後、故人が残したものを整理する遺品整理を行います。遺品には思い出の品だけでなく、貴重品や財産が含まれているため、慎重に仕分けを行いましょう。1つ1つ確認しながら、遺族が必要なものを引き取り、不用品を処分していきます。
遺族が遠方に住んでいる場合や時間が取れない場合は、遺品整理業者に依頼してもよいでしょう。故人が遺言を残している場合には、内容に従って財産を分配する手続きも進められます。
孤独死の発見を遅らせないためには?

孤独死は、特に高齢化が進む現代社会において深刻な問題です。一人暮らしの高齢者や社会的に孤立した人々が増加する中、早期に発見し、以下のような迅速に対応する仕組みが求められています。
- 自治体による見守り
- 民間の訪問サービスの活用
- 見守りカメラを設置する
- 食事宅配サービスを利用する
- 近隣住民と交流する
- 通所型の地域活動を行う
ここでは孤独死の発見を遅らせないの対策について解説します。
自治体による見守り
自治体は地域住民の安全を守る役割も担っています。多くの自治体では、一人暮らしの高齢者を対象に定期的な安否確認を行う取り組みを進めています。
たとえば地域の民生委員や福祉員が高齢者宅を訪問し、生活状況を確認する活動や、見守り活動をふるさと納税に取り入れる自治体も。
また見守りサービスを受けたい世帯を事前に登録してもらい、緊急時には自治体職員が直接対応する仕組みも導入されています。自治体の見守り体制は、地域全体の防災や福祉にも寄与し、孤立を防ぐ大切な手段です。
民間の訪問サービスの活用
民間企業が提供する訪問サービスも増えており、具体的には以下のサービスが挙げられます。
- 家事代行
- ヘルパー派遣
- 配食サービス
様々なサービスを通じて高齢者の日常をサポートするものがあります。サービスの担当者が定期定期に利用者と接するため、生活状況の変化を早期に察知可能。
また訪問サービスは希望に応じた柔軟な対応をしてくれるため、家族が遠方に住んでいる場合にも安心です。
見守りカメラを設置する
最新の技術を活用した見守りカメラは、孤独死防止に役立つ便利なツールです。室内や玄関にカメラを設置するだけで、高齢者の生活状況をリアルタイムで確認できます。
また動作センサーや異常を検知するシステムと連携させれば、一定期間動きがない場合に家族や管理者に通知が届く仕組みも。
ただしプライバシーの問題があるため、設置の際には本人や家族の同意を得た上で行いましょう。
食事宅配サービスを利用する
食事宅配サービスは、高齢者に食事を届けるだけでなく、孤独死防止も期待できます。配達スタッフが食事を届ける際に直接利用者と顔を合わせるため、安否確認ができるためです。
また配達スタッフが異変を察知した場合、迅速に家族や医療機関へ連絡も可能。見守りを行いながら、栄養バランスのとれた食事も届けられる、一石二鳥のサービスです。
近隣住民と交流する
地域のつながりを強化することは、孤独死の発見を遅らせないために大切です。近隣住民との日頃の挨拶や交流があるだけで、異変に気づきやすくなるでしょう。
また地域で開催される清掃活動や防災訓練などのイベントへの参加によって人間関係が深まり、孤立を防げますよ。近隣同士で助け合う意識も、孤独死を避けるために大切です。
通所型の地域活動を行う
地域で提供されるデイサービスや趣味のサークル、学習教室などへの参加によって、日常的に人と接する機会を作ってみましょう。
社会的な孤立を防ぐだけでなく、身体や精神の健康維持にもつながります。また定期的に通所することで、周囲の人々が異常に気づくチャンスも増ええるといったメリットも。
活動内容は自治体や地域団体によって異なるため、自分に合ったものを探してみてくださいね。
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