死体清掃(特殊清掃)とは?孤独死現場の清掃の流れと業者費用について解説
投稿日:
更新日:
- 特殊清掃
孤独死や事故死の現場では、想像を超える汚染や臭気が発生し、遺族だけでは対処が難しい状況に陥りやすくなります。
特に腐敗臭や体液・血液の跡は深刻で、誤った方法で触れると感染リスクにつながる可能性もあります。
そのため死体清掃は専門業者による対応が必須です。体液・血液の除去、腐敗臭の完全消臭、害虫駆除、感染症対策は、一般の掃除では不可能であり、特殊な技術と専用機材が必要になります。適切な手順を踏めば、部屋は安全な状態へと戻せるでしょう。
この記事では、死体清掃の作業内容・費用相場・業者の選び方を分かりやすく解説します。
読めば、突然の孤独死や事故死にどう向き合うべきかが明確になり、後悔しない判断ができるようになりますよ。
遠方からでも大歓迎!
遺品整理、生前整理ならお任せください。
すぐに駆けつけます!
- 365日年中無休で対応
- 最短30分で駆けつけ見積もり
- 鍵預かり、遠方対応可能
- ご見積もり後のキャンセル無料
目次
死体清掃(特殊清掃)とは?必要になるのはどんな時?

特殊清掃とは通常の清掃では対応できない状態になった部屋を、専門技術によって原状に近い状態へ戻す作業です。
遺体の発見が遅れた現場では、体液や血液・腐敗臭・害虫が広がり、一般の清掃ではどうにもならない深刻な状態となります。ここでは特殊清掃が必要になる具体的な場面・作業内容・費用の負担ルールなどを見ていきましょう。
孤独死・事故死で遺体の発見が遅れた現場
孤独死や事故死では、遺体の発見まで数日〜数週間かかるケースが珍しくありません。人は死亡後すぐに腐敗が始まり、体液(腐敗液)が床材へ染み込み、強烈な腐敗臭が部屋全体に広がります。
遺体が直接床に接していた場合、フローリング・畳・コンクリートまで浸透するため、通常の掃除では絶対に除去できません。
特殊清掃業者が必要となる主な理由は、次のような状況が現場で起きるためです。
- 腐敗臭(死臭)が強烈に充満し、近隣にも漏れる
- 体液が床材・コンクリートまで浸透する
- 害虫(ハエ・ウジ虫)が大量発生する
- 血液・汚染物が壁や家具まで広がる
- 室温や季節によって腐敗が加速する
- オゾン脱臭や薬剤散布が必須レベルの汚染となる
また孤独死の現場で実際に必要となる特殊作業の例は以下の通りです。
| 作業内容 | 説明 |
|---|---|
| 汚染物の撤去 | 体液が染み込んだ畳・布団・家具などを撤去 |
| 害虫駆除 | ハエ・ウジ虫の駆除、薬剤散布 |
| 消臭処置 | 腐敗臭に対してオゾン脱臭機や専用薬剤を使用 |
| 清掃・除菌 | 血液・体液の除去、床材の洗浄・殺菌 |
| 解体作業 | 必要に応じて床材や壁を剥がす原状回復作業 |
孤独死の現場では、腐敗が進むスピードが一般の方が想像するより極めて速い点が重要です。
例えば夏場は死亡から24時間ほどで腐敗が始まり、2〜3日ほど経つと体液が流れ出し、部屋全体に強い臭気が広がります。
汚染は、見える部分だけ拭き取っても解決しません。床材の裏側やコンクリート層まで体液が浸透するため、表面を綺麗にしても臭いは再発するため注意が必要です。
害虫の発生も深刻で、腐敗臭に誘われてハエが寄りつき、短期間で大量繁殖します。ウジ虫が床下や壁の隙間へ入り込むと、一般の清掃では到底手に負えません。
精神的ショックも大きく、遺族や関係者が自力で片付けようとすると、身体的にも心理的にも深刻なダメージを負うおそれがあります。
また汚染物を適切に処理しないと、建物全体に臭気が広がって近隣トラブルに発展したり、賃貸物件の場合は大家や管理会社から原状回復義務を問われるかもしれません。
理由から、孤独死現場では、特殊清掃を入れないと解決しないなどの状態になりやすく、専門業者の介入が不可欠です。
作業には特殊な薬剤・防護装備・脱臭機が必要で、プロでなければ安全も衛生も確保できません。そのため発見が遅れた場合は、速やかに特殊清掃業者へ相談しましょう。
通常の清掃では除去できない
孤独死や事故死の現場では、見た目以上に深刻な汚染が生じています。腐敗液・血液・臭気は、表面だけでなく床材や壁の内部まで浸透し、一般的な掃除用具や市販の洗剤では完全に取り除けません。
特殊清掃が必要になる最大の理由は、汚染が内部まで広がっているためです。表面だけ清潔に見えても、内部に汚染が残っている限り臭いは再発し、害虫が再び発生する可能性は否定できません。
通常の清掃が通用しない理由には次のような特徴があります。
- 体液や腐敗液が床材の裏面やコンクリートまで染み込む
- 血液が固着し、一般的な洗剤では完全に分解できない
- 腐敗臭は「臭いの元」が残る限り消えず、再発しやすい
- 汚染物(布団・家具)を処分する際の法的ルールがある
- 害虫が壁や床下にも移動しており、表面の清掃では不十分
- 通常の消臭剤では腐敗臭を“上書き”するだけで根本解決にならない
また一般清掃と特殊清掃の違いは以下を参考にしてください。
| 項目 | 一般清掃 | 特殊清掃 |
|---|---|---|
| 使用する洗剤 | 市販の洗剤、家庭用漂白剤 | 体液・血液を分解する専用薬剤 |
| 装備 | 手袋・マスク程度 | 防護服・防毒マスク・二重手袋 |
| 対応できる汚染範囲 | 表面汚れ中心 | 床下・壁裏・排水口まで除去 |
| 臭い対策 | 消臭剤で一時的に抑える | オゾン脱臭・薬剤で根本除去 |
| 害虫対策 | 殺虫剤を散布 | 駆除+繁殖源の除去 |
| 処分物の扱い | 通常ゴミ扱い | 感染性の可能性があるため専門処分 |
腐敗現場では、汚染の状態が表面的な清掃だけで完結するケースはほとんどありません。腐敗が進むと体液が床に浸透し、フローリングの継ぎ目や畳の層・クッションフロアの下地・コンクリートの隙間にまで入り込みます。
一般家庭にある洗剤や掃除道具では、浸透した汚染物を取り除くことはできません。見える部分を拭いて綺麗にしても、内部に汚れが残っているため、時間が経つと臭いが再び室内に漂い始めます。
特に腐敗臭は非常に強烈で、消臭剤を振りかけても消えません。市販の芳香剤や消臭スプレーでは一時的に臭いを覆い隠しているだけで、根本原因は消えていないのです。
腐敗臭はタンパク質の分解によって発生するため、専門薬剤で分解しない限り完全消臭は不可能です。
現場ではオゾン脱臭機を数時間〜数十時間稼働させ、壁や床に残る分子レベルの臭気を分解していくのです。
また腐敗現場では害虫の繁殖が深刻化しているケースが多く、ハエやウジ虫が床下・壁裏・排気ダクトなど隠れた場所に入り込みます。
市販の殺虫剤を散布しても完全に駆除することは難しく、プロは薬剤散布と併せて繁殖源の除去する方法が一般的。汚染物が残っている限り害虫は再発するため、汚染源の特定と撤去が大切です。
さらに体液や腐敗液は、感染リスクを伴う場合もあります。一般ゴミとして捨てることは適切ではなく、専門処理が必要です。
防護服や防毒マスクなしで作業すると、健康被害に繋がる危険性も否定できません。そのため孤独死や事故死の現場では、通常の清掃では絶対に不可能であり、専門の特殊清掃業者を呼ぶことが唯一の方法です。
特殊清掃をしないと起こるリスクと二次被害
特殊清掃を行わずに放置すると、現場は時間とともに汚染が広がり、建物全体に深刻な影響が出ます。孤独死や事故死の現場では、体液・腐敗臭・害虫の発生が急速に進むため、「少し時間を置いてから清掃しよう」といった判断は大きなリスクを招くでしょう。
また賃貸物件では大家・管理会社・近隣住民とのトラブルにも繋がりやすく、遺族や関係者に金銭的負担が増加する可能性もあります。
特殊清掃は、汚れを綺麗にするためではなく、健康被害・建物の損傷・社会的トラブルを防ぐ作業です。そのため対応が遅れるほど被害範囲が広がり、後で大きな費用と労力が必要になるケースも少なくありません。
特殊清掃を怠ると起こり得る主な二次被害には以下が挙げられます。
- 近隣住民へ腐敗臭が漏れ、クレーム・トラブルになる
- 害虫が建物内に拡大し、他の部屋にも侵入する
- 体液が床下・壁内へ広がり、建材の損傷が進行する
- 臭気が建物に染み込み、原状回復費用が高額化する
- 感染性物質が残り、健康被害のリスクとなる
- 賃貸物件では「事故物件」として評価が下がる
- 遺品や部屋の価値が著しく損なわれる
特殊清掃を行わずに現場を放置すると、遺族や関係者が予想していない二次的なトラブルが次々と発生します。
まず深刻なのが腐敗臭です。孤独死の現場では、窓やドアが閉まっていても臭いが外へ漏れ出す恐れが。
アパート・マンションの共用廊下に広がれば、他住民から管理会社へ苦情が入り、遺族へクレームが行くケースも。臭いは数日〜数ヶ月残りやすく、完全除去が遅れるほど建材やコンクリートに染み込み、原状回復の範囲が広がります。
また害虫の問題も重大です。腐敗臭に誘われたハエが室内に大量発生し、短期間でウジ虫へと繁殖します。
うじ虫は壁の隙間や床下に広がるため、通常の殺虫剤では対処できず、建物全体への影響が出る場合も。
もし害虫が他の住戸へ移動すれば、周囲の住民にまで被害が及び、賠償問題に発展する可能性も否定できません。
さらに、汚染物を放置すると感染症リスクもあるため注意しましょう。体液や血液には細菌が繁殖しやすく、専門知識のない人が触れると健康被害を受ける恐れがあります。
賃貸物件であれば、原状回復義務により遺族や保証人に多額の費用請求が来るケースもあり、対応が遅れるほど負担額は増大します。
加えて、一度孤独死が発生した部屋は事故物件扱いとなり、今後の入居募集に影響も。原状回復が不十分だと臭いが残り、内見者が退去する原因になるため、大家としても厳しい状況が続きます。
様々なトラブルを避けるためにも、特殊清掃を迅速に行うことは必須であり、遺族や関係者だけでなく周囲の住民や建物全体を守る行動につながります。
自分で死体清掃をしてはいけない3つの理由
孤独死・事故死の現場を見ると、自分で掃除できないかな?と思うかもしれません。しかし死体清掃(特殊清掃)を自力で行うことは大変危険なため避けましょう。
腐敗液・体液・血液には細菌が繁殖しやすく、害虫が大量発生した現場では感染症のリスクも高まります。また強烈な腐敗臭やショッキングな光景により、大きな精神的ダメージを受ける可能性もあるでしょう。また以下の理由もあります。
- 感染症や健康被害のリスクが極めて高い
- 精神的ダメージが想像以上に大きい
- 完全な消臭・除菌は専門技術がないと不可能
特殊清掃は掃除ではなく、汚染物の除去・除菌・消臭・害虫駆除・場合によっては解体作業まで含む高度な専門作業です。以下では、なぜ自分で行ってはいけないのか、その理由を3つ解説します。
感染症や健康被害のリスクが極めて高い
孤独死の現場では、体液や腐敗液に細菌やウイルスが繁殖しており、素手や簡易マスクで触れるのは極めて危険です。
汚染物を誤って踏む・触る・吸い込めばで感染する可能性もあります。一般家庭では対応できないレベルの汚染が広がっているため、防護服や防毒マスク・専用の薬剤が必須です。
腐敗が進んだ遺体からは体液や血液が流れ出し、これらの汚染物には細菌が大量に繁殖しています。特に夏場は温度が高く、短期間で細菌が急増するでしょう。
一般のマスクで防げるものではなく、専用のフィルター付き防毒マスクが必要です。汚染物が空気中に舞い上がると、それを吸い込むだけで健康被害に繋がる可能性があります。
また腐敗臭には揮発性化合物が含まれ、頭痛・吐き気・めまいを引き起こすケースもあります。
さらに害虫の問題は深刻で、腐敗現場ではハエが大量発生し、すぐにウジ虫へと繁殖します。ハエは病原菌を運ぶ可能性があるため、誤った処理方法では感染リスクが高まります。
体液や血液が付着した布団や家具は感染性廃棄物に相当することがあり、一般家庭のゴミとして捨てるのはNGです。処分方法を誤ると法令違反になる危険性もあります。
そのため孤独死現場を素人が清掃するのは非常に危険であり、健康被害を防ぐためにも専門業者への依頼は必須といえるでしょう。
精神的ダメージが想像以上に大きい
孤独死・事故死現場を目の当たりにすると、多くの人が強い精神的ショックを受けます。遺族であればなおさら、現場に残る臭い・光景・痕跡が心に深い傷を残し、その後の生活にも影響を及ぼす可能性があります。
心の負担が大きくなる理由は以下の通りです。
- 腐敗した現場の光景が強烈なトラウマになる
- 遺族が自ら清掃すると心理的負担が長期間続く
- 臭いや汚れが“生々しい記憶”として残りやすい
- 後悔・罪悪感などの強い感情が引き起こされる
- 精神的負担により作業が進まず、結果として被害が拡大する
特殊清掃現場では、腐敗臭・害虫・体液の痕跡など、一般人にとって耐え難い光景が広がっています。
遺族がその現場を見てしまうと、ショックのあまり涙が止まらなくなったり、罪悪感や後悔の気持ちが一気に押し寄せるケースも。
状況によっては後々までフラッシュバックとして記憶が蘇り、日常生活に支障が出ることも珍しくありません。
心理学的にも、遺族が故人の痕跡に直接触れる二次的トラウマは深刻な心理ダメージを与えると言われています。
反対に、専門業者が対応することで遺族が現場を直視する必要がなくなり、心の負担を最小限に抑えられるでしょう。
遺族のメンタルヘルスを守る点でも、特殊清掃をプロへの依頼は極めて重要であり、自力で清掃するべきではありません。
完全な消臭・除菌は専門技術がないと不可能
特殊清掃の最も難しい部分が消臭と除菌です。腐敗臭は非常に強烈で、一般の消臭剤では絶対に消えません。
臭いの元となる汚染物を除去し、オゾン脱臭機などの専用機材を使って分子レベルで消臭する必要があります。
消臭・除菌が素人にできない理由は以下の通りです。
- 腐敗臭は市販の消臭剤では消えない
- 床や壁の内部まで体液が浸透しているため表面掃除では不十分
- オゾン脱臭機などの専門機器が必須
- 汚染源を見極めて解体するスキルが必要
- 誤った方法で清掃すると臭いが再発し、被害が拡大する
腐敗臭は非常に複雑な成分で構成されており、揮発性の有機化合物(VOC)が空気中に広がって発生します。
市販の消臭剤は臭いを一時的に上書きするもので、根本原因を分解する力はありません。特殊清掃では、まず汚染物の特定を行い、体液が染み込んだ床材や畳・壁紙を撤去したうえで除菌・消臭作業を行います。
また汚染物が表面に見えない場合も多く、カビのように内部で繁殖し続けるため、経験豊富な業者でなければ汚染範囲を判断できないでしょう。
オゾン脱臭機はプロ用の強力な装置で、使用方法を誤ると人体にも危険を及ぼすため、一般人が扱えるものではありません。
床下や壁の内部に臭いが広がっている場合は、必要に応じて部分的に解体し、内部まで除菌処理を施します。
専門業者は適切な防護装備と薬剤を使用し、現場の状況に合わせた最適な作業手順を熟知しています。素人の清掃では絶対に到達できない徹底的な原状回復を実現できるため、特殊清掃はプロでなければ不可能といえるでしょう。
死体清掃の費用は誰が負担する?
特殊清掃(死体清掃)の費用負担の原則的なルールは法律と賃貸契約の内容に基づいて決まります。
孤独死・事故死が発生した場合、費用負担を巡るトラブルが起こりやすいため、最初に正しい知識を理解しておきましょう。
特殊清掃は単なる清掃ではなく、必要に応じた解体作業・原状回復を伴うため、費用は数万円〜数十万円になるケースがあります。特殊清掃費用の負担に関する基本ルールは以下の通りです。
- 基本的には相続人が負担するのが原則
- 相続人がいない場合は保証人に請求されることが多い
- 賃貸の場合、契約内容によっては大家が負担するケースもある
- 相続放棄しても費用負担がゼロとは限らない
- “原状回復費用”と“特殊清掃費用”は区別して考える必要がある
また費用の種類と内容は以下の通りです。
| 費用区分 | 内容 | 負担者の一般例 |
|---|---|---|
| 特殊清掃費用 | 汚染物の撤去、除菌、消臭、害虫駆除など | 相続人・保証人 |
| 原状回復費用 | 床材の張替え、壁紙交換、解体作業など | 原則:入居者側(相続人) |
| 遺品整理費用 | 遺品の仕分け・搬出 | 相続人 |
| 残置物処分費 | 家具・布団などの処分 | 相続人 |
| 家賃(死亡後の日割りも含む) | 契約終了までの家賃 | 相続人または保証人 |
特殊清掃の費用が誰に請求されるのかは、主に相続関係と賃貸契約の内容によって決まります。
まず大前提として、住んでいた人が亡くなった場合、その人が生前に負っていた契約上の「債務」は相続人に引き継がれる点を覚えておきましょう。
債務には、特殊清掃費用・原状回復費用・家賃の未払いなどが含まれます。そのため最初の負担者は相続人となるのが原則です。
しかし相続人がいない、または所在不明の場合、次に負担対象となるのが連帯保証人です。賃貸契約に保証人を立てている場合、契約上の義務として、家賃だけでなく原状回復に関わる費用まで求められるケースがあります。
内容は契約書に明記されていることが多く、保証人が断ることは基本的にできません。
一方、大家や管理会社が負担するケースも例外的に存在します。例えば長期間空室だった影響で建物設備に問題が生じていた場合や、特殊清掃の必要性が建物側の問題に起因する場合には、大家側が一部負担するケースも。
ただしレアケースであり、通常は遺族・保証人側の負担です。
また相続放棄をした場合でも、遺品整理までは遺族が行う必要があるなど、費用がゼロになるわけではありません。相続放棄後の遺品処理は大家が求めるケースがあり、残置物撤去費などが発生する可能性もあります。特殊清掃や原状回復は、相続財産に対する債務と見なされるため、状況によっては完全に免除されない可能性も覚えておきましょう。
費用負担は非常に複雑に見えますが、基本的なルールを理解しておけば、後のトラブル回避に繋がります。
賃貸物件:相続人 → 保証人 → 大家の順
孤独死や事故死が発生した賃貸物件では、特殊清掃費用や原状回復費用、残置物撤去費用などの「誰が払うか問題」が必ず発生します。
賃貸契約では、契約者が原状回復に関する責任を負っているため、死亡後はその義務を相続人が引き継ぐ形に。賃貸物件の場合の費用負担は、法律と契約書に基づいては以下の優先順位があります。
- 相続人が最優先で負担する(法律上の原則)
- 相続人がいない/拒否した場合は保証人へ
- それでも負担者不在の場合、最終的に大家(オーナー)へ
- 原状回復費用と特殊清掃費用は別項目で請求される
- “事故物件化”による家賃下落リスクは大家の負担
賃貸契約において、重要なポイントは契約者の債務は相続人が引き継ぐといった相続の基本ルールです。
死亡した入居者が負っていた家賃や原状回復費用は、契約上の義務であり、相続した人がその負担を引き継ぎます。したがって、特殊清掃や原状回復に必要な費用は、まず相続人が支払う形になるでしょう。
相続人が複数いる場合は、相続割合に応じて負担分が分けられるケースもありますが、話し合いで一任されるケースも少なくありません。
次に優先されるのが保証人です。賃貸契約における連帯保証人は、相続人と同じレベルの義務を負う場合があり、家賃・原状回復費用・特殊清掃費用まで請求されるケースがあります。
さらに相続人も保証人もいない、または支払いを拒否した場合、大家が負担します。しかし、あくまで例外であり、一般的には遺族や保証人が負担するケースが圧倒的に多いのが実情。
大家が費用を負担する場合、家賃の減額や事故物件としての価格下落など長期間影響が続きます。そのため賃貸物件で孤独死が起こった場合、迅速な特殊清掃と責任分担の確認が必要になるのです。
持ち家:相続人が原則負担
持ち家で孤独死が発生した場合、特殊清掃費用や原状回復費用は 相続人が原則として負担します。
賃貸とは異なり大家はいないため、費用のすべてを相続人が負担するのが一般的。さらに持ち家の場合は清掃だけでなく、売却・解体・リフォームなど次の手続きも同時に発生しやすく、トータルの費用は賃貸より大きくなる可能性もあります。
持ち家で発生しやすい費用は以下の通りです。
- 特殊清掃費用(汚染物除去・除菌・消臭)
- 原状回復費(床材交換・壁紙張り替え・解体作業)
- 遺品整理費用
- 残置物処分費
- リフォーム・建物修繕費
- 売却する場合の査定下落リスク
また賃貸と持ち家の費用構造の違いについても比較してみましょう。
| 項目 | 賃貸 | 持ち家 |
|---|---|---|
| 特殊清掃費用 | 主に相続人・保証人が負担 | 相続人のみ |
| 原状回復 | 契約上の義務 | 必要に応じて相続人が判断 |
| 建物価値への影響 | 大家の損失 | 相続人の資産価値に直撃 |
| 事故物件化の影響 | 未来の入居者に影響 | 売却価格の低下に直結 |
持ち家の場合、特殊清掃後の対応が賃貸よりはるかに複雑です。賃貸では原状回復が終われば退去となるのが一般的。
しかし持ち家では、土地・建物の行方が問題となります。売却する場合、事故物件扱いとなるため査定価格が通常より下がりやすく、大幅な資産価値の低下は免れません。また買主が見つからない期間が長く続くケースもあるでしょう。
また体液が床下や壁内部まで浸透している場合、室内の修繕範囲が広くなるため、原状回復費用は高額になりやすい傾向があります。
床の張り替えだけでなく、下地材や断熱材の交換が必要になるケースもあり、リフォーム費用が数十万円〜百万円単位になる事例も珍しくないでしょう。
遺品整理も相続人が直接対応する必要があり、家財量が多ければ数日〜数週間かかる可能性もあります。
さらに固定資産税・維持管理費も相続人が払い続ける必要があるため、負担は少なくありません。
結果として、持ち家での孤独死は清掃費用+原状回復+資産価値の低下などのコストが発生し、相続人の負担が大きくなる理由となります。
相続放棄:費用負担はどうなる?
相続放棄をすると、すべての支払い義務から解放されると誤解している人が多いですが、実際には異なります。
相続放棄は亡くなった人の財産を受け継がない意味であり、特殊清掃費用や原状回復費用の負担が必ずゼロになるわけではありません。
賃貸の場合、契約上の義務は相続放棄前の段階で発生しているため、放棄後でも撤去や清掃が必要になる場合があります。
相続放棄後に起こり得ることは以下の通りです。
- 大家が遺族に“残置物撤去”を求めることがある
- 特殊清掃費用を完全に免除できないケースがある
- 保証人がいる場合は保証人へ請求される
- 放棄手続き完了前の費用は相続人に請求されることがある
- 遺品整理は相続放棄後でも必要なケースが多い
また相続放棄の誤解と実際の負担を比較すると以下となります。
| 誤解 | 実際 |
|---|---|
| 相続放棄すれば全費用がゼロになる | 放棄しても撤去義務が残ることがある |
| 清掃費用も完全免除される | 契約上すでに発生している負担は残る |
| 賃貸の義務もなくなる | 賃貸契約は相続前に発生しているため免除されない場合がある |
相続放棄は相続権を放棄する手続きであり、亡くなった人の財産をプラスもマイナスも含めて引き継がないといった意味です。
しかし賃貸契約の義務は入居者が生前に負っていたものであり、その義務は死亡と同時に相続人へ自動的に引き継がれます。
そのため特殊清掃費用や原状回復費用は、相続放棄前に発生した負担として扱われるケースが多いのです。
また相続放棄をしても、遺品整理や残置物撤去に関しては遺族側の協力が求められるケースがあります。
遺族がまったく協力しない場合、大家が自費で撤去処分を行い、その費用を請求される可能性も考えられます。相続放棄の有無ではなく、賃貸契約上の管理上の問題として扱われるためです。
しかも保証人がいる場合はさらに複雑です。相続人が放棄しても、保証人が契約上の義務を引き継ぐため、清掃費用・残置物処分・家賃未払いなどが保証人へ請求されます。
相続放棄は万能の免除ではなく、あくまで相続財産を受け取らないだけの制度である点を覚えておきましょう。状況によっては費用負担が残る点を理解しておく必要があります。
死体清掃の費用相場は?間取り別・作業別の料金目安

特殊清掃(死体清掃)の費用は、部屋の間取り・汚染状況・作業内容の3つで大きく変動します。
孤独死・事故死の現場では、腐敗臭・体液・害虫・血液などの汚染レベルが異なり、同じ1Rでも数万円で済むケースから、数十万円以上になるケースまで幅広く存在します。
ここでは間取り別の基本料金や、作業内容別のオプション料金・費用が変動する要因を見ていきましょう。
間取り別の基本料金(1R〜4LDK)
特殊清掃の基本料金は、汚染範囲がどの程度か、どこまで解体が必要か、臭いがどこまで拡散しているかによって変わります。ただし、業界全体の平均値を参考にすると、間取り別の費用相場はある程度の目安があります。
まずは、部屋の広さごとの基本料金を一覧表で確認しましょう。
■間取り別・死体清掃の基本料金相場(全国平均)
| 間取り | 基本料金の目安 | 主な作業範囲 |
|---|---|---|
| 1R・1K | 35,000円〜120,000円 | 汚染物撤去・簡易消臭・除菌・害虫駆除 |
| 1DK・1LDK | 80,000円〜180,000円 | 部屋全体の清掃・消臭・除菌・オゾン脱臭 |
| 2DK・2LDK | 150,000円〜300,000円 | 複数部屋の消臭・解体作業が入る場合も |
| 3LDK以上 | 250,000円〜500,000円 | 床材解体・壁紙張替えレベルの原状回復含む |
| 戸建て(2階建) | 300,000円〜700,000円 | 臭気が家全体に広がるため高額化しやすい |
また間取りが広くなるほど費用が上がる理由は以下の通りです。
- 消臭範囲が拡大する(臭いは壁・天井にも付着)
- オゾン脱臭の稼働時間が増える
- 複数の部屋で害虫が発生する場合がある
- 体液や腐敗液の浸透範囲が広がりやすい
- 家具・家電の撤去量が増える
死体清掃の料金は、単純に部屋が広い=高くなるといった構造ではありません。間取りが広いほど作業範囲が増えるのは事実ですが、最も大きな費用の原因は汚染された状況です。
例えば1Rであっても、遺体発見まで日数が長く体液が床下まで染み込んでいた場合、下地材の交換や消臭処理が必要になるため、20万円、30万円を超えるケースもあります。
逆に1LDKでも遺体が布団やベッドの上で発見され、床への浸透がなければ、基本料金(〜10万円程度)で収まる可能性も。
つまり間取りはあくまで作業範囲の目安であり、実際の見積もりは汚れのひどさと臭いの強度によって決まるわけです。
また臭いは非常に厄介で、壁紙・天井材・クローゼット内部に染み込むことが多く、間取りが広いほど処理範囲が広がりやすくなります。
戸建ての場合は構造が複雑で、換気経路を伝って2階や他の部屋まで臭いが移動する恐れがあり、費用が膨らむ傾向があるのです。
特殊清掃業者の見積もりが高く感じるのは、消臭・除菌・害虫駆除・解体・廃棄物処理など複数の専門工程が必要であるため。
読者が費用を正しく理解するためには、部屋の広さより汚染状況が重要と覚えておくとイメージやすいでしょう。
作業内容別のオプション料金
特殊清掃は基本料金だけで完結するケースは少なく、ほとんどの現場で追加のオプション作業が必要になります。
孤独死の現場は、体液・腐敗臭・害虫の発生状況が大きく異なるため、作業内容に応じて費用が加算されるのが一般的です。
誤解しやすいのはオプション=不要な追加費用ではなく、汚染を確実に除去して再発を防ぐための必要工程である点といえるでしょう。
ここでは特殊清掃でよく追加されるオプションとその料金相場、どのような場合に必要になるのかを整理します。
| 作業項目 | 料金目安 | 必要になるケース |
|---|---|---|
| オゾン脱臭作業 | 10,000〜50,000円 | 腐敗臭が強い・室内全体に臭いが広がっている |
| 床材の撤去(解体) | 20,000〜80,000円 | 体液が床下に浸透している |
| 布団・家具など汚染物の撤去 | 10,000〜30,000円 | 汚染範囲が広い・家具が大量にある |
| 害虫駆除(ハエ・ウジ虫) | 5,000〜30,000円 | 腐敗が進行・害虫が繁殖している |
| 壁紙の剥離・張替え | 15,000〜70,000円 | 臭いが壁に染み込んでいる |
| 浴室・トイレ清掃(特殊処理) | 20,000〜100,000円 | 水場での孤独死や汚染が多い場合 |
| 遺品整理 | 30,000〜200,000円 | 遺品量が多く仕分けが必要 |
またオプションが必要になる理由は以下の通りです。
- 汚染の深さは表面から判断できないケースが多い
- 腐敗臭は、壁・天井・換気ダクトにまで広がる
- 体液は床下や断熱材にまで浸透する
- 害虫が繁殖していると二次被害が拡大する
- 遺品量が多い場合、作業員と時間が増える
特殊清掃のオプションは業者が勝手に追加している費用と誤解されがちですが、実際には清掃を安全に完了させるために不可欠な工程です。
例えば、腐敗臭は表面清掃だけでは消えず、オゾン脱臭を行わなければ部屋全体に臭いが残るケースも。
特にアパートやマンションでは、隣室にまで臭気が広がり、管理会社からクレームが入るかもしれません。
また体液が床材の裏側まで浸透していた場合、表面だけ綺麗にしても臭いが再発し、再度清掃が必要になります。
再汚染を防ぐために、床材の部分解体が必要になるケースがあるのです。壁紙に臭いが染み込み、剥がしてみると石膏ボードにまで汚染が進行していると判明するケースもあり、作業は汚染の内側に広がっていくのが特徴といえます。
害虫駆除が必要になる理由も、腐敗現場の特殊性にあります。孤独死から数日でハエが大量発生し、ウジ虫が家全体に広がるケースも。
市販の殺虫剤では根本的な駆除ができず、専門的な薬剤と方法で繁殖源を確実に除去しなければなりません。
そのためオプション料金は必要に応じて発生する費用であり、適切な現場処理には欠かせない工程です。見積り時に詳細を確認し、納得の上で依頼するのが重要になります。
遺体発見までの日数で費用が大きく変動
特殊清掃の費用を左右する最大の要因のひとつが、遺体発見までの日数です。腐敗は時間が経過するほど進行し、体液の量が増えて床材へ浸透し、臭いが家全体へ広がる恐れもあります。
そのため同じ1Rであっても、発見が3日後と発見が10日後では、作業範囲も費用もまったく異なるのです。
日数によって変化する汚染レベルの目安は以下の通りです。
- 1〜3日…軽度。体液の広がりは小さく、消臭も短時間で可能
- 4〜7日…中度。腐敗臭が強く、害虫が出始める
- 8〜14日…重度。床下へ大量浸透・害虫大量発生
- 15日以上…極めて重度。床解体・壁紙撤去が必要になる場合も
また費用変動の目安は以下の通りです。
| 発見までの日数 | 費用目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 〜3日 | 3万〜10万円 | 特殊作業は最低限 |
| 4〜7日 | 8万〜20万円 | 除菌・消臭が増える |
| 8〜14日 | 15万〜40万円 | 害虫駆除・解体が発生 |
| 15日以上 | 30万〜70万円 | 原状回復が大幅に必要 |
死後の経過日数が長くなるほど、腐敗は指数関数的に進行します。特に夏場は温度と湿度が高いため、1〜2日で臭いが発生し、3日目には体液が大量に漏れ出すケースも。この段階になると、床材の内部に体液が染み込み、外から見ただけでは汚染範囲を判断できません。
5日〜1週間を過ぎると、腐敗臭が壁や天井にも付着し、換気扇やキッチンの換気ダクトを通じて家全体に広がります。
臭いの分子は非常に小さく、壁紙・木材・布製品が吸収しやすいため、消臭には時間と専門機器が不可欠です。
10日以上放置されると、害虫の繁殖が深刻化します。ハエは腐敗臭に引き寄せられ、数時間以内に産卵。そして孵化したウジ虫が床や壁の隙間を移動するため、駆除の手間が大きく増えます。
害虫被害は二次被害として建物へ大きなダメージを与えるため、作業が複雑化し、費用が上がる原因となるのです。
発見までの日数が長いほど費用がかかるのは、単に時間が経っているからではなく、腐敗の進行により「作業が増える」「汚染が広がる」「解体範囲が大きくなる」ためです。そのため孤独死が疑われる場合は可能な限り早期発見が重要になります。
夏場と冬場で清掃費用が違う
特殊清掃の料金は、季節によって大きく変わるケースがあります。特に夏場は気温と湿度が高いため腐敗のスピードが速く、冬場の2〜3倍のスピードで悪化する可能性も。
その結果、夏の孤独死現場は汚染範囲が広がりやすく、必然的に作業量と料金が増える傾向があります。
季節による腐敗スピードの違いは以下を参考にしてください。
- 夏(6〜9月)…腐敗が非常に早く進む。害虫多発
- 秋(10〜11月)…比較的早め。臭気は強め
- 冬(12〜2月)…腐敗が遅い。臭気は弱めだが乾燥しにくいことも
- 春(3〜5月)…徐々に腐敗速度が上昇する
夏場は気温が高く、細菌が増殖しやすい環境が整っています。これにより死後数時間で体液が発生し、1〜2日で室内に腐敗臭が広がるのが特徴。
生温かい室内はハエにとって繁殖に最適な環境であり、数日でウジ虫が大量発生するケースは珍しくありません。
害虫駆除に加えて駆除後の殺菌作業も必要になるため、清掃作業が増える点に注意しましょう。
また夏場は臭いが非常に強烈であるため、通常の消臭だけでは不十分な場合があります。
オゾン脱臭機の稼働時間を増やしたり、薬剤の使用量を増やす必要があるため、追加費用が発生。床下への浸透も冬より深く、断熱材や下地材の交換が必要になることもあります。
一方、冬場は気温が低いため腐敗が遅く、害虫の繁殖も抑えられます。しかし暖房が入っている場合は腐敗が進むこともあり、一概に冬が安いとは言えません。
季節による費用差は室温と湿度の影響が大きいため、発見時の状況によって最終的な料金が決まります。
浴室・トイレは狭くても高額に
浴室やトイレでの特殊清掃は狭いから安いといったイメージとは逆で、実際には高額になるケースが多いです。
理由は、汚染物が排水口やタイルの隙間・床下配管へと流れ込みやすいため、作業難易度が非常に高いからです。
浴室・トイレ清掃が高額になりやすい理由は以下の通りです。
- 排水口に体液が流れ込み、管内部で腐敗が進む
- タイルの目地に体液が入り込み除去が難しい
- 湿気が多く、臭いと菌が広がりやすい
- 密閉空間で臭いが濃縮されやすい
- 解体作業(トラップ清掃・床剥がし)が必要になる場合がある
浴室やトイレが高額になりやすいのは、汚染物が内部に入り込みやすい構造をしているためです。浴室はタイルの隙間やコーキング部分から下地に汚れが浸透しやすく、排水管に体液が流れ込むと管内部で腐敗が進み、時間が経つほど臭いが再発しやすくなります。
このため表面の清掃だけでは不十分で、排水トラップの分解・内部洗浄・部材交換が必要になるケースがほとんどです。
浴室は湿度が高いため、細菌が繁殖しやすく、腐敗臭とカビ臭が混ざり合い、強烈な臭気となります。
湿度が高い密閉空間では臭いが蓄積されやすく、消臭作業に時間がかかるのが特徴。換気扇を通じて他の部屋に臭いが移動するケースもあるため、浴室のみならず家全体の消臭が必要になる場合もあります。
トイレの場合、床材の隙間や排水管に体液が入り込むと、長期間臭いが残る原因になるため注しましょう。
便器の取り外しや床材の部分撤去が必要になることもあり、狭いスペースでの分解作業は手間がかかるため費用が高くなるのです。
浴室・トイレは狭いにもかかわらず汚染の深さが大きく、構造上臭いが逃げにくいため、特殊清掃でも特に難易度が高い場所のひとつと言えます。
死体清掃(特殊清掃)の作業内容を工程別に解説

特殊清掃は、一般のハウスクリーニングとは全く異なる高度な作業です。孤独死・事故死など、遺体の発見が遅れた現場では、体液や血液の浸透・強烈な腐敗臭・害虫の大量発生など、専門的な技術と装備が必要になります。
もし特殊清掃が必要な場面に遭遇したら、以下の手順で作業が進むと覚えておきましょう。
- 警察の検視終了後、すぐに業者へ連絡
- 現場の状況確認と作業計画・見積もり
- 契約締結と作業日程の調整
- 体液・血液の除去と汚染物の撤去
- オゾン脱臭機による徹底的な消臭作業
- 害虫駆除と感染症予防の消毒・除菌
- 床下・壁内部の確認・リフォーム判断
- 最終確認と臭気測定による品質チェック
- 作業完了後の確認と支払い
- 作業後は遺品整理を行う
ここでは死体清掃の流れを見ていきましょう。
警察の検視終了後、すぐに業者へ連絡
孤独死や事故死が発生した場合、まず警察による検視が行われます。遺体が搬送された後、現場には体液・血液・腐敗臭が強烈に残る場合が多く、時間が経過するほど汚染が広がるため早めの対処を検討しましょう。
検視終了後は可能な限り早く特殊清掃業者へ連絡することが重要です。特に夏場は腐敗が急速に進むため、2〜3日放置しただけで臭いが家全体に広がり、費用も倍増するケースがあります。
警察が行うことは以下の通りです。
- 遺体の搬送(葬儀社や医療機関へ)
- 事件性の有無の判断
- 身元確認と関係者への連絡
- 現場の施錠(必要に応じて)
警察は清掃を行わず、汚染物もそのまま残されます。そのため警察の捜査が終わったら、なるべく早い段階で専門業者を探すのがよいでしょう。
すぐに業者へ連絡した方がいい理由は以下の通りです。
- 腐敗臭が壁・天井・換気ダクトに定着する前に抑えられる
- 体液の浸透が進行し、床解体が必要になるのを防げる
- 害虫の繁殖(ハエ・ウジ虫)の拡大を防止できる
- 大家や管理会社へのトラブルを未然に防ぐ
- 費用が大幅に上がるリスクを減らせる
検視が終わった直後の現場は、腐敗臭や汚染が急速に進行する初期段階です。この時点で迅速に業者へ連絡すると、最小限の作業で済み、費用やリフォーム範囲の負担を大きく軽減できます。
連絡が遅れてしまうと、臭いが台所・浴室・トイレ、さらには換気扇を通じて他の部屋へ広がるため注意。
特にアパートやマンションでは、隣接住戸にまで臭気が移動し、管理会社からクレームが入る恐れもあります。
また体液が床材・断熱材・コンクリート層まで浸透してしまうと、表面清掃だけでは対応できず、床板の撤去や大規模な解体が必要になります。
その結果として費用は倍増し、作業日数も増えてしまいます。夏場はわずか数日で害虫が大量発生するため、現場の衛生環境が一気に悪化します。
ウジ虫が壁の隙間や床下へ移動すると、駆除範囲が広がり、作業工程も複雑になるでしょう。
注意したいのは、警察が片付けをしてくれるわけではない点です。遺体搬送後は現場がそのままの状態で残されるため、遺族や関係者が直接現場を見てしまうと精神的ショックが大きく、トラウマにつながる危険もあります。
早く業者へ依頼すれば、遺族が現場を直視せずに済み、心の負担を軽減できます。
特殊清掃はスピードが最も大切なポイントであり、検視後すぐの連絡が結果的に費用削減・安全確保・心理的負担の軽減につながります。
現場の状況確認と作業計画・見積もり
特殊清掃を適切に進めるためには、まず専門業者による現場の状況確認(現地調査)が不可欠です。
孤独死や事故死の現場は、外から見るだけでは汚染範囲が分からず、実際に室内へ入り、臭い・体液の広がり・害虫の状況を細かくチェックする必要があります。
特殊清掃業者は、この現地調査をもとに 作業計画(どこまで清掃するか・何を解体するか・消臭作業の方法など)を作成し、正式見積もりを作ってくれます。
現場確認でチェックする主なポイントは以下の通りです。
- 体液・血液の浸透範囲(床・畳・マットレス・カーペットなど)
- 腐敗臭の強度と広がり(壁・天井・換気ダクトまで調査)
- 害虫発生の有無(ハエ・ウジ虫・ゴキブリ等)
- 遺品量・家具量の把握(作業動線・撤去費用に影響)
- 湿度・室温・季節要因(腐敗進行スピードにつながる)
- 浴室・トイレ・排水口など“水場”の汚染状況
- 原状回復レベルに必要な工事の有無(床剥がし・クロス交換等)
特殊清掃は、汚染状況が現場ごとに大きく異なるため、事前の現地調査が大きなポイントです。
ネットでよく見る「1R〇万円〜」といった相場情報はあくまで基本料金であり、実際の費用は体液の浸透具合や臭いの強さ、害虫の繁殖状況によって大きく変わります。
例えば同じ間取りでも、遺体発見までの日数が長ければ床下の解体やクロス剥がしが必要になり、費用が倍以上になるケースも珍しくありません。
また臭いは非常に繊細で、床材・壁材・天井材に染み込み、換気扇や排気ダクトを通じて家全体に広がるケースも。
現場調査では、そうした臭気の見えない汚染を専用の機器で測定し、オゾン脱臭の必要回数や薬剤量を判断します。そのため害虫の発生も調査の重要項目といえるでしょう。
さらに腐敗臭に誘われたハエは短時間で大量発生し、ウジ虫が床下まで侵入することもあります。表面だけ見ても分からないため、専門業者による確認が不可欠です。
見積もり時に作業計画を提示することで、必要とされる作業内容や費用が明確になります。必要な部分を把握しておけば、不当な高額請求や不要なオプション追加を避けられるでしょう。優良業者ほど見積もり段階を丁寧に行い、依頼者の不安を解消する説明をしてくれます。
読者が特殊清掃を安心して依頼するためには、現地調査&計画作成の工程を理解しておくとよいでしょう。
契約締結と作業日程の調整
現場調査と見積もりが終わり、提示内容に納得できたら、次は正式な契約手続きに進みます。
特殊清掃は専門技術と専用機材が必要な作業であるため、依頼者と業者の間で「作業範囲・料金・日程」を明確化してから着手するのが一般的です。
契約と日程調整は、後で起こり得るトラブルを防ぐうえで非常に重要な工程となります。
特殊清掃は緊急性の高い依頼が多いため、業者は当日〜翌日対応できる体制を整えているケースが多く、迅速なスケジュール調整が可能です。
依頼者は、契約に含まれる作業内容と条件をしっかり確認しながら、ぴったりな日程を決めていきます。
契約前に確認すべきポイントは以下の通りです。
- 作業内容の範囲(どこまで行ってくれるか)
- 提示された料金の内訳(追加費用の有無)
- 解体が必要な場合の費用と範囲
- 遺品整理を同時に依頼するかどうか
- 作業後の消臭保証や再作業条件の有無
- キャンセル条件・支払い方法・支払期限
また作業日程調整の流れは以下を参考にしてください。
- 見積書の内容を確認し、疑問点を解消する
- 作業範囲・オプションの最終決定
- 業者と希望日をすり合わせる
- 契約書(または作業同意書)へ署名
- 作業当日の立ち会い有無を確認
契約時は、以下の注意点を覚えておくとトラブルを避けやすくなるでしょう。
- 作業内容の書面化は必須(口約束にしない)
- 料金の増減条件を明確にしておく
- 作業時間・人数・使用する機材を確認する
- 大家・管理会社との連携が必要か確認する
- 原状回復工事の手配有無を相談しておく
特殊清掃は、遺族や関係者にとって精神的ダメージが大きい状況で進むことが多く、初めて依頼する人が大半です。そのため作業内容や費用が曖昧なまま契約してしまうと、後から追加費用が発生したり、想定と異なる作業内容でトラブルに発展する可能性があります。
契約書の段階で作業範囲・料金・再作業条件などを明確にすれば、双方の認識をそろえ、安心して作業を任せられます。
また特殊清掃は現場の状態が時間とともに悪化するため、日程調整のスピードがとても重要です。
臭いが建物全体に広がったり、害虫が周囲の部屋へ移動することを防ぐため、業者はできるだけ早い日程を調整するのが一般的。
依頼者側も、立ち会いや鍵の受け渡し方法などを事前に確認しておけば作業当日の混乱を避けられます。
さらに賃貸物件の場合は、大家や管理会社との連携が必要になるケースがあります。原状回復費用や入居後の対応を円滑に進めるためにも、業者側が関係者と連携しやすいよう日程を調整が効果的です。
体液・血液の除去と汚染物の撤去
特殊清掃において最も重要で、かつ専門性の高い工程が体液・血液の除去と汚染物の撤去です。
遺体の発見が遅れた現場では、体液や腐敗液が床に広がり、カーペットや畳・布団・家具などに深く浸透します。
また血液は時間とともに固着し、表面だけでなく内部の素材まで広がるケースも。汚染をしっかりと除去しなければ、腐敗臭や感染リスクが残り、後から臭いが再発する可能性も高まります。
体液・血液の除去と汚染物の除去作業では、一般の清掃とは異なり、専用薬剤・特殊装備・防護服・防毒マスク を使用して作業を行います。
そのため感染症リスクに配慮しながら、汚染物を確実に除去・回収し、安全な状態へ戻すための技術が求められるでしょう。
体液・血液の除去で行う主な作業には以下が挙げられます。
- 専用の吸収剤・酵素系薬剤を使用して体液を分解
- 床材・布団・マットレスに浸透した部分の吸引除去
- 血液の固着部分を薬剤で軟化させ、特殊工具で除去
- 汚染物周辺の除菌処理(床・壁・家具など)
- カーペット・畳の撤去と廃棄処分
- 腐敗液が広範囲に広がっている場合は床材の剥がし作業
また撤去される汚染物の例は以下の通りです。
| 汚染物の種類 | 処理方法 | 備考 |
|---|---|---|
| 布団・ベッド・マットレス | 完全撤去・特別廃棄 | 汚染範囲が広く再利用不可 |
| 畳・カーペット | 剥がして処分 | 体液が裏面まで浸透するため |
| 家具(ソファ・椅子) | 汚染状況により撤去 | 臭いが内部に残る場合は処分 |
| 衣類・日用品 | 汚染度に応じて廃棄 | 感染性廃棄物として扱う場合あり |
| 床材 | 必要に応じて部分解体 | 下地まで腐敗が及ぶケースあり |
体液除去で使われる主な機材・薬剤は以下の通りです。
- バイオ酵素洗浄剤(体液分解用)
- 専用除菌剤(ウイルス・細菌除去)
- HEPAフィルター付き清掃機
- 防護服・ゴーグル・防毒マスク
- 体液吸収パッド・特殊モップ
- 汚染物専用の密閉コンテナ
特殊清掃では、体液や血液の除去が作業全体の品質を左右すると言われています。理由は、体液が床や家具に浸透したまま残っていると、どれだけ消臭作業を行っても臭いの再発を完全に防げないからです。
腐敗臭の源は体液そのものであり、これが木材やコンクリートに染み込むことで、臭気分子が長期間にわたって放出され続けます。
体液が浸透したフローリングは、表面を拭いただけでは汚染が取れません。多くの場合、汚染箇所を剥がして内部まで確認し、下地材の除菌・乾燥を行う必要があります。
特に夏場は腐敗が早く、床下まで汚染が広がりやすく、解体作業が追加されるケースも。業者は長年の経験から、見た目では判断できない臭いの根を把握し、適切な処理を行ってくれます。
また体液や血液には細菌が大量に繁殖しています。放置してしまうと感染症のリスクが高まり、遺族や関係者が危険にさらされる事態となるでしょう。
専門業者は、感染対策を徹底しながら作業を行うため、安全に作業を進められます。
他にも汚染物の撤去も重要です。布団やマットレスは臭いを吸着しやすい素材で、消臭しても内部に臭気が残りやすく、再発の原因になります。
家具や日用品も同様で、汚染度が高いものは再利用できないため撤去されます。
特殊清掃は汚れを落とす作業ではなく、臭い・感染・再汚染を防ぎ、安全に戻すための専門作業であり、特に重要とされるのが体液・血液の完全除去なのです。
オゾン脱臭機による徹底的な消臭作業
特殊清掃の中でも、臭いの完全除去は最も難易度が高い工程です。孤独死・事故死の現場では、体液や腐敗臭が床・壁・天井・家具に染み込み、通常の消臭剤や換気では絶対に消えません。
そこで使用されるのが オゾン脱臭機(オゾン発生器) です。オゾンは高い酸化作用を持ち、腐敗臭の元となる分子を化学的に分解して無臭化するため、特殊清掃には欠かせない機材となっています。
オゾン脱臭機は一般家庭では扱えないほど強力で、使用には専門知識が求められます。作業中は人体に有害なため、部屋を完全に密閉したうえで稼働し、作業員も入室できなくなるほどです。
その分、効果は非常に高く、徹底した消臭が期待できます。
特殊清掃の現場でオゾン脱臭が必要になる理由は以下の通りです。
- 腐敗臭は上書きでは消えず、根本分解が必要
- 壁や床内部にまで臭気が浸透しているため
- 通常の消臭剤では分解できないタンパク質由来の臭いである
- 換気では臭いの分子を排出しきれない
- 害虫の死骸や体液の分解臭も除去が必要
またオゾン作業の基本工程は以下の通りです。
- 室内密閉…すべての窓・ドアを密閉しオゾンが逃げないようにする
- オゾン発生器の稼働…数時間〜数十時間、現場の臭気に合わせて稼働
- 酸化反応による脱臭…臭いの元となる分子を化学分解し無臭化
- 換気と安全確認…オゾン濃度を下げ、作業員が安全に入室できる状態に
- 残臭チェック…必要に応じて追加稼働し、完全消臭を目指す
オゾン脱臭機の特徴は以下を参考にしてください。
- プロ用の高出力モデルを使用(一般家庭用とは別物)
- 壁・天井・床の“内部”に浸透した臭いにも効果的
- 化学薬品を使わないため残留物が発生しない
- 短時間で広範囲の臭いを分解できる
- 害虫・カビ・雑菌にも殺菌効果が期待できる
孤独死・事故死の現場で発生する腐敗臭は、市販の消臭剤や芳香剤では絶対に消せません。製品は臭いを覆い隠す(マスキングする)働きがメインであり、臭気を発生させている分子そのものを分解できないためです。
そのため時間が経てば再び臭いが戻ります。特殊清掃業者がオゾン脱臭を使うのは、臭いの根源となる成分を化学的に酸化・分解し、完全に無臭へ導くためです。
腐敗臭の成分は、体液に含まれるタンパク質や脂肪が分解する過程で発生する揮発性有機化合物(VOC)が挙げられます。
VOCは壁紙や木材、布製家具に吸収されやすく、表面清掃では落とせません。オゾンは気体であるため、素材の内部まで浸透し、臭いの原因分子を直接分解。
オゾンの特性により、大規模な解体を行わずとも臭いを根本から除去できるケースもあります。
またオゾンは除菌・殺菌効果も高く、細菌やウイルスを不活化する働きがあります。体液が広がった現場では感染症リスクが高まるため、オゾン脱臭は衛生面の問題を同時に解決するメリットも。
害虫が発生した現場でも有効で、ウジ虫やハエが残した汚染物にも効果を発揮します。
唯一の注意点として、オゾン濃度が高い状態で人が入室すると健康被害を及ぼす点です。健康被害を防ぐため、専門業者は濃度管理を徹底し、安全確認後にのみ部屋へ入室します。
こうした高度な知識と経験が必要なため、オゾン脱臭はプロにしか行えない工程であり、特殊清掃における最重要作業のひとつといえます。
害虫駆除と感染症予防の消毒・除菌
特殊清掃で必ず必要になる工程が、害虫駆除と消毒・除菌作業です。孤独死や事故死では、腐敗臭に誘われてハエが集まり、短期間で大量繁殖します。発生したウジ虫が床下や壁の隙間へ入り込むと、通常の清掃では取り除けません。
また体液や血液が広範囲に広がっている現場では細菌が増殖しやすく、感染リスクを抑えるための除菌作業が必須です。
汚染現場では、見た目以上に害虫汚染が深刻です。表面に見えているハエやウジ虫だけでなく、巣となる汚染源を除去しなければ再発してしまいます。そのため特殊清掃では 駆除+汚染源除去+再発防止 をセットで行います。
害虫駆除で行う主な作業は以下の通りです。
- ハエ・ウジ虫の完全駆除(薬剤散布・吸引駆除)
- 換気扇・排水口・隙間への局所処理
- 害虫が移動した痕跡の除去
- 害虫死骸の回収と廃棄
- 繁殖源である体液汚染の除去
孤独死の現場では、遺体が数日〜数週間放置されるため腐敗が進み、強烈な臭気が発生します。臭いはハエにとって格好の繁殖誘引となり、わずか数時間で寄り付き、産卵が始まるのが特徴です。
ハエは一度に100〜150個の卵を産み、1〜2日でウジ虫となり、床下や壁の隙間に入り込みます。ハエやウジが建物内部に広がることが、後の害虫被害を悪化させる大きな原因となるのです。
さらに腐敗が進んだ体液や血液には細菌が大量に繁殖しており、免疫力の低い高齢者や子どもが触れると健康被害につながりかねません。
特に汚染が広い現場では、空気中の菌も増えているため、空間除菌が必要です。専用の除菌剤はタンパク質分解力が強く、一般の家庭用除菌剤では処理しきれない汚れも分解できます。
また害虫駆除は発生している虫だけを退治するのではなく、繁殖源を絶つのが最も重要です。体液汚染が残っている限り、再びハエが発生し、臭いも戻ってくる恐れが。
特殊清掃業者は、経験を基にどこに繁殖源が潜んでいるかを見極め、徹底した駆除と除菌を行います。
害虫駆除の工程を適切に行わなければ、消臭や原状回復を進めても再汚染が起きてしまうため、害虫駆除と除菌は絶対に欠かせない作業といえます。
床下・壁内部の確認・リフォーム判断
体液や腐敗液は、表面を拭き取っただけでは完全除去できません。多くの場合、床材・壁材の“内部”に浸透しており、そのまま放置すると臭いが再び発生します。
そのため特殊清掃では、必要に応じて床下や壁内部の状態を確認し、リフォーム(解体・交換)が必要かを判断します。
確認される主なポイントは以下の通りです。
- 体液の浸透レベル(床下まで届いているか)
- 断熱材・下地材の汚染状況
- 壁紙の裏側の臭気・汚染
- 木材の腐食や湿気によるダメージ
- 浴室・トイレ配管への体液流入の有無
また判断の目安は以下を参考にしてください。
| 状況 | 必要な対応 |
|---|---|
| 表面汚染のみ | 洗浄・薬剤処理で対応可能 |
| 床材まで浸透 | 床板の剥がし・部分交換 |
| 下地材まで浸透 | 解体・下地乾燥・新規張り替え |
| 壁内部の臭気が強い | 壁紙剥離・石膏ボード交換 |
腐敗臭の最大の原因は、体液が内部まで浸透しているかです。体液は粘度が低く、水のように流れていきます。フローリングの継ぎ目や畳の内部・コンクリートの微細な隙間にまで入り込み、外側からは見えません。
表面をどれだけ綺麗にしても、中に残っている臭気分子が徐々に空気中へ放出され、数週間〜数か月後に臭いが戻るケースがあります。
また体液が下地材に染み込むと、湿気と細菌が混ざって木材を腐らせる危険があります。断熱材が汚染されていると、臭いが壁全体へ広がってしまい、家全体の価値を損ってしまうでしょう。
深刻な汚染は、見た目では判断できないため、経験豊富な業者の内部確認が不可欠です。
特に浴室・トイレでの孤独死では、体液が排水管へ流れ込み、配管内部で臭いが残る可能性があります。その場合、配管洗浄や部材交換が必要になるため、内部確認は重要な判断となるでしょう。
内部汚染を見逃すと、後から臭いが消えない・害虫が再発したなどのトラブルにつながるため、内部確認とリフォーム判断は特殊清掃の中でも重要な工程といえます。
最終確認と臭気測定による品質チェック
すべての清掃・消臭作業が完了した後、最後に行うのが最終確認と臭気測定です。最終確認と臭気測定は、依頼者が安心して部屋を引き渡せる状態になっているかをチェックする作業であり、サービスにおける品質保証の役割を果たします。
最終確認で行う項目は以下の通りです。
- 体液・血液の除去が完全か
- 臭いの残留の有無
- 害虫の再発がないか
- 消毒・除菌が適切に行われたか
- 床下・壁内部に異常がないか
- 契約内容通りの作業が完了しているか
は臭気測定の方法は、以下の方法を使って行います。
| 方法 | 内容 |
|---|---|
| 臭気センサー | 臭気指数を数値化し、残臭の有無を確認 |
| 揮発性化合物(VOC)チェック | 腐敗臭成分の残留を検査 |
| 作業員による最終嗅覚確認 | 数値に表れない微量の臭いもチェック |
孤独死現場の臭いは、本人や家族がトラウマを抱えるほど強烈なため、再発すると心理的負担が非常に大きいものです。
そのため完全に臭いが取れているかどうかを客観的に確認できる臭気測定を行う必要があります。
臭気センサーを用いることで、専門家の感覚だけでなく数値として臭気レベルを示せるため、依頼者はより安心できますよ。
また特殊清掃後の再発トラブルは、内部汚染の見落としや除菌不足が原因であるケースが多く、最終確認を丁寧に行うことでそのリスクを大幅に減らせます。
とくに床下や壁内部の汚染が疑われる場合は、追加で内部点検を行い、必要に応じて軽微なリフォームを提案する場合も。
品質チェックをしっかり行うかどうかで、特殊清掃の仕上がりと満足度が大きく変わります。再発しないためにも、最終確認と臭気測定は欠かせない作業です。
作業完了後の確認と支払い
すべての作業が完了すると、業者による最終報告が行われ、依頼者と共有したうえで作業完了の確認を行います。
仕上がりに問題がないかや、見積内容と相違がないかを確認し、納得したうえで支払いへ進むのが一般的です。
作業完了報告の内容は以下の通りです。
- ビフォー・アフター写真の提示
- 作業工程の説明
- 処分した汚染物の報告
- 消臭・除菌の実施内容の説明
- 内部汚染が残っていないかの確認結果
また支払いの流れは業者によって異なりますが、以下の方法が一般的です。
| 支払い方法 | 説明 |
|---|---|
| 現金支払い | 作業当日に現地で支払い |
| 銀行振込 | 数日以内に振込・領収書発行 |
| クレジットカード | 一部業者が対応 |
| 後払いサービス | 生活困窮者向けに対応する業者もあり |
支払い前には、必ず作業内容と仕上がりを確認しましょう。特に当初の見積もりに含まれない追加作業があった場合、その理由と金額が妥当かを確認する必要があります。
優良業者は、追加作業が必要になった場合、必ず事前に報告し、依頼者の了承を得てから対応します。いきなり高額請求される恐れはありません。
また作業後に写真で実際に作業した様子を見せてもらえば、現場を直視できない遺族でも安心できます。
臭いが残っていると、数日後・数週間後に再び問題が発生する恐れがあるため、支払い前に必ず臭気チェックを行い、疑問点を解消しておくべきでしょう。
支払い方法も確認が必要で、特に相続整理中の家では遺族同士の負担分担を明確にしておくとトラブルを防げます。
賃貸物件の場合、大家や管理会社への報告が必要なこともあるため、書類や写真を保存するのも大切です。
特殊清掃は高額になる場合があるため、安心して支払うためにも透明性のある報告と確認作業が欠かせません。
作業後は遺品整理を行う
特殊清掃が完了した後、部屋の衛生状態が確保された段階で遺品整理を行います。多くの現場では、特殊清掃と遺品整理を同時に依頼するケースが増えていますが、分けて依頼することも可能です。
遺品整理は、故人の遺品を仕分け、必要なものを残し、不要なものを処分する作業で、精神的に負担が大きい工程でもあります。
遺品整理で行う主な作業は以下の通りです。
- 貴重品・重要書類の捜索
- 可燃物・不燃物の仕分け
- 遺品の供養・形見分けのサポート
- 家具・家電の搬出・処分
- 作業後の簡易清掃
遺品整理を特殊清掃とセットで依頼するメリットには以下が挙げられます。
| メリット | 内容 |
|---|---|
| 感染リスクの低減 | 特殊清掃後だから安全に遺品に触れられる |
| 精神的負担の軽減 | 汚染が除去されているため現場を直視せずに済む |
| 作業効率が良い | 同じ業者が連携して進めるためスムーズ |
| 費用が安くなる場合も | セット割引に対応する業者もある |
孤独死現場では遺族が直接遺品を整理しようと現場に入れば、大きな精神的ショックを受ける恐れがあります。
腐敗臭や害虫・血液の痕跡が残る状態では、心の整理をするどころかトラウマになってしまう場合も。
そのため特殊清掃によって衛生的・心理的に安全な状態に戻してから遺品整理を行うとよいでしょう。
遺品整理はただの片付けではなく、大切な思い出の整理であり、貴重品の捜索や書類の発見・相続手続きにも関わる重要な工程です。
現場の安全が確保されていれば、遺族は冷静に判断ができ、形見分けや供養も丁寧に行えます。
また特殊清掃と遺品整理を同じ会社に依頼すると、汚染物と遺品の区別がスムーズにでき、作業時間も短縮されます。
すでに現場状況を把握している業者が遺品整理に入るため、安心感も高いです。セットで依頼すると費用が割安になる場合がある点もメリットといえるでしょう。
遺品整理は、故人を送り出すための大切なプロセスであり、特殊清掃の後に行うことで、より丁寧な整理と気持ちの整理が可能になります。
失敗しない死体清掃業者の選び方7つのポイント

死体清掃(特殊清掃)は、一般の清掃とは異なり、体液や血液の除去・強烈な腐敗臭の消臭・害虫駆除・感染症対策など高度な専門作業が求められます。
業者によって技術力や料金体系、対応品質に大きな差があり、間違った業者を選ぶと臭いが残ったり、追加料金が高額だったなどのトラブルが起こりやすくなるでしょう。そのため業者選びの際は、以下のポイントを押さえておくと安心です。
- 完全消臭の実績と技術力を必ず確認する
- 見積もりは必ず3社以上で相見積もりを取る
- 追加料金の有無を契約前に明確にする
- 事件現場特殊清掃士などの資格保有を確認
- 口コミ評価とGoogleレビューをチェック
- 24時間365日対応で即日作業が可能か
- 遺品整理も一括対応できる業者を選ぶと良い
ここでは初めて特殊清掃を依頼する方が、失敗しない業者選びのポイントを7つにまとめています。
完全消臭の実績と技術力を必ず確認する
死体清掃で最も重要なのは完全な消臭です。体液や腐敗臭の原因分子は、床下や壁に浸透し、通常の消臭剤では消えません。
専門業者の中でも、オゾン脱臭・酵素洗浄・床下処理など、臭いの根まで処理できる技術を持っているかが大きな差になります。
確認すべき技術・実績のポイントは以下の通りです。
- オゾン脱臭の専門知識を持つか
- 完全消臭の実績(ビフォーアフター写真)があるか
- 床下や壁内部の汚染確認ができるか
- 孤独死現場の対応件数(年間実績)
- 臭気測定器を使用して数値で確認しているか
また技術力が低い業者の特徴も覚えておきましょう。
| 例 | 問題点 |
|---|---|
| 芳香剤・消臭剤で処理するだけ | 臭いの再発がほぼ確実 |
| 体液除去を表面清掃だけで済ませる | 内部汚染を放置し悪臭が戻る |
| オゾン脱臭機が家庭用レベル | 効果が弱く無臭化できない |
| 施工保証がない | 再作業に費用がかかる |
孤独死や事故死の現場では、体液・血液が床材や壁材の内部まで浸透し、腐敗臭は繰り返し放出され続けます。
表面的に綺麗に見えても内部に臭気が残っていると、数日〜数週間で臭いが再発するでしょう。
このため特殊清掃では消臭ではなく無臭化が求められ、技術力の高い業者だけが実現できます。
また完全消臭ができる業者は臭いの発生源を科学的に分析し、専用薬剤・分解酵素・プロ用オゾン機を組み合わせて処理するのがポイント。
逆に技術力の低い業者は、芳香剤を使用して臭いをごまかすだけで、根本原因の分解ができません。部屋を返却できないだけでなく、管理会社とのトラブルに発展する可能性もあります。
完全消臭の実績を確認することで、作業後の再発リスクを大幅に下げられるため、消臭の技術力は業者選びの中心ポイントと言えます。
見積もりは必ず3社以上で相見積もりを取る
特殊清掃は料金の幅が非常に広く、業者ごとに見積もり基準が異なります。相場を知らずに1社だけで決めると、必要以上に高額な費用を支払ってしまうことがあるため、必ず複数業者から見積もりを取りましょう。
相見積もりを取るメリットを挙げると、以下の通りです。
- 適正料金がわかる
- 不要な追加作業を避けられる
- 不明瞭な費用を比較できる
- 悪徳業者の見抜きやすさが向上する
- 相談しながら最適な作業内容を選べる
また見積もり比較で確認すべき項目もチェックしておきましょう。
| 項目 | 注意点 |
|---|---|
| 作業範囲 | 汚染物撤去・消臭・除菌が含まれているか |
| オプション料金 | 害虫駆除・床剥がしなどの追加費用 |
| 追加料金条件 | 解体の有無、緊急対応の費用 |
| 返金保証 | 臭いが残った場合の再作業保証 |
特殊清掃は、汚染状況・間取り・季節・作業内容によって大きく費用が変動します。そのため、見積もりは業者によって2~3倍の差が出るケースも珍しくありません。
相見積もりを取ることで、適正な価格帯を把握でき、ぼったくりを防ぐ最大の手段になりますよ。
さらに各業者の説明を比較すれば、本当に必要な作業内容が分かりやすくなります。優良業者ほど見積もり時の説明が丁寧で、追加料金の条件も明確に提示するのが特徴。
逆に悪徳業者は曖昧な説明をし、作業後に高額請求を行うケースが多いため、比較を通して本当に信頼できる業者が見えてきます。
相見積もりは依頼者の安心感にもつながり、納得して作業を依頼するためにも大切なポイントとなるでしょう。
追加料金の有無を契約前に明確にする
特殊清掃では、現場の状況によって追加作業が発生します。追加料金をめぐるトラブルが最も多いため、追加費用の内訳を事前に確認しましょう。
追加料金が発生しやすい項目は以下の通りです。
- 床材の解体・張替え
- 壁紙の剥離・ボード交換
- 浴室・排水口の内部清掃
- 大量の家具・家電の撤去
- 害虫の大規模繁殖時の特別駆除
悪徳業者は見積り時に低価格を提示し、作業後に高額な追加料金を請求してくるケースがあります。
特に床下汚染や、害虫繁殖・排水管異常など、専門知識が必要な項目は依頼者が判断しづらく、トラブルになりやすい部分です。
追加費用が発生する条件を事前に確認しておけば、予算外の出費を防ぎ、安心して依頼できます。
契約前に必ず書面での明記を求めるのがコツで、明確な記載がない場合は依頼を避けるべきでしょう。
優良業者は、現場調査の段階で追加費用の可能性をしっかり説明し、後から不当な請求を行いません。追加料金の透明性は業者の誠実さを判断する基準にもなります。
事件現場特殊清掃士などの資格保有を確認
特殊清掃は誰でもできる作業ではありません。汚染処理・感染症対策・腐敗臭の科学的消臭など高度な専門知識が必要です。そのため専門資格を持つ業者の方が、技術的にも信頼性が高くなります。
主な特殊清掃関連資格は以下の通りです。
- 事件現場特殊清掃士(一般社団法人 遺品整理士認定協会)
- 遺品整理士
- 脱臭マイスター
- 消臭技術認定資格
- 防臭・防菌技術の研修修了者
また資格で確認できる点は以下の通りです。
| 資格名 | 意味 |
|---|---|
| 事件現場特殊清掃士 | 遺体の痕跡・臭気・感染リスク処理の専門家 |
| 脱臭マイスター 者 | 科学的な脱臭技術の習得 |
| 遺品整理士 | 倫理・法令に基づく遺品整理が可能 |
特殊清掃は、体液の化学分解、腐敗臭の分子レベルでの処理・害虫繁殖の対処など、専門性が極めて高い作業です。
資格保有者はこれらの知識と技術を身につけており、現場での判断力も高いため、質の高い作業を期待できますよ。
資格を持たない業者でも対応は可能ですが、内部汚染の見落としや消臭不足が起こりやすく、再発のリスクに注意しましょう。
また遺品整理や原状回復工事までトータルで対応するには法律知識も必要なため、遺品整理士の資格が役立ちます。
資格は業者の専門性と信頼性を示す基準であり、業者選びの重要なポイントとなるでしょう。
口コミ評価とGoogleレビューをチェック
依頼者のリアルな声は、もっとも信頼できる判断材料のひとつです。業者のホームページだけでは良い点しか分からないため、必ず口コミサイトやGoogleレビューを確認しましょう。
チェックすべきポイントは以下の通りです。
- 施工品質に対する評価
- 料金の透明性
- スタッフの対応の丁寧さ
- 追加料金トラブルの有無
- 作業のスピードと誠実さ
特殊清掃は、依頼者が現場を直接確認できない場合が多く、作業品質は業者の説明を信じるしかありません。そのため実際の利用者の口コミが非常に重要な判断材料となるでしょう。
Googleレビューは改ざんされにくく、写真付きのレビューも多いため、信頼性が高い傾向があります。
口コミで特に注目すべきなのは、臭いが残らなかったかや、追加料金の説明が丁寧だったかなどです。業者の本質を示す部分であり、信頼できるかどうかの判断に結びつくでしょう。
悪い口コミだけでなく、良い口コミ・改善が見られる口コミなども読み比べれば、業者の姿勢が見えてきます。口コミチェックは失敗しない業者選びの大きなステップのひとつです。
24時間365日対応で即日作業が可能か
孤独死や事故死の現場では、時間が経つほど汚染が進みます。特に夏場は数時間で腐敗が進み、臭いが建物全体に広がることもあるため、即日対応できる業者を選びましょう。
即日対応が重要な理由は以下の通りです。
- 腐敗が進行し汚染範囲が拡大するため
- 害虫が大量発生する前に抑えられる
- 臭いが周囲の部屋へ移るのを防げる
- 大家・管理会社とのトラブルを防止できる
- 費用が大きく増えるのを防ぐ
また24時間対応の業者を選ぶメリットとして、以下が挙げられます。
| メリット | 内容 |
|---|---|
| 緊急時の迅速対応 | 深夜・早朝でも対応可能 |
| 遺族の負担軽減 | 現場を長時間放置せず済む |
| 汚染悪化を防止 | 体液浸透の範囲縮小 |
| 孤独死現場向けに特化 | 豊富なノウハウがある業者が多い |
特殊清掃は、時間との戦いと言っても過言ではありません。遺体の発見が遅れるほど体液の浸透が進み、床下や壁内部まで汚染が広がります。
そのため清掃範囲が拡大し、費用は数倍に膨らむでしょう。即日対応できる業者は、緊急依頼に慣れており、必要な装備・人員を整えているため、迅速に駆けつけられます。
また孤独死現場では遺族が現場を直視できないケースも多く、早い段階で専門業者が入るため精神的負担の軽減にもつながります。
24時間対応の業者は経験豊富であることが多く、深夜帯でも迅速に判断し、安全に作業できる点も信頼につながります。
即日対応が可能な業者は、準備が整っている業者ともいえ、技術力と設備をもっている証拠でしょう。
遺品整理も一括対応できる業者を選ぶと良い
特殊清掃と遺品整理は、セットで依頼する方が圧倒的にスムーズです。遺族にとって遺品整理は心理的負担が大きいため、清掃後も同じ業者が継続して対応できる方が安心でしょう。
一括対応のメリットは以下を参考にしてください。
- 現場状況を把握しているため作業が早い
- 遺品の汚染状況をプロが見極められる
- 費用がセット割で安くなることも
- 遺族が現場を直視しなくて済む
- 相続関連書類の捜索も依頼できる
孤独死や事故死の現場では、遺族の心の負担が非常に大きく、現場に足を踏み入れるだけで衝撃を受けるケースも少なくありません。
特殊清掃を行った業者がそのまま遺品整理も担当することで、遺族が精神的ショックを受けずに済みます。
また清掃業者はすでに現場の状態を理解しているため、汚染物と遺品を正確に区別し、安全に作業が進むでしょう。
さらに遺品整理は相続に関わる重要書類や現金、保険関連書類なども見つける必要があるため、経験豊富な業者に任せることで大切な物を見逃すリスクを減らせます。
一括対応業者は作業の流れを理解しており、最短で家全体を整理できる点も魅力です。
死体清掃ならしあわせの遺品整理にお任せください

特殊清掃は高い技術と経験、迅速な対応力が求められる専門作業です。しあわせの遺品整理では、孤独死・事故死・事件現場の特殊清掃に多数の実績があり、完全消臭・感染症対策・遺品整理までワンストップで対応しています。
しあわせの遺品整理が選ばれる理由は以下の通りです。
- 年間多数の特殊清掃対応実績
- 完全消臭のプロによるオゾン脱臭・床下処理
- 事件現場特殊清掃士が在籍
- 追加料金なしの明朗会計
- 24時間365日即日対応
- 遺品整理・原状回復まで一括対応
業者選びに迷ったら、まずは当社にご相談ください!経験豊富なスタッフが、丁寧に状況をお伺いしたうえでぴったりのプランを提案いたします。相談や見積もりは無料!お気軽にお問い合わせください。
遺品整理士の資格を持ち、年間37967件の相談実績をもつ「しあわせの遺品整理」代表。
全国で安心して遺品整理を依頼できる世の中を目指し、人柄・費用・サービス精神を大切に遺品整理業を行っています。
遺品整理士認定番号:IS38071
- 特殊清掃
遠方からでも大歓迎!
遺品整理、生前整理ならお任せください。
すぐに駆けつけます!
- 365日年中無休で対応
- 最短30分で駆けつけ見積もり
- 鍵預かり、遠方対応可能
- ご見積もり後のキャンセル無料