ファンヒーター処分の完全マニュアル|灯油の捨て方から費用相場まで徹底解説

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ファンヒーター処分の完全マニュアル|灯油の捨て方から費用相場まで徹底解説

ファンヒーターを処分したいけど、大きいし重いし、そもそもどうやって処分したらいいのかわからない…という方もいるのではないでしょうか。

ファンヒーターには石油ファンヒーターやガスファンヒーターなどの種類があり、処分方法を間違えると重大な事故を引き起こす危険も考えられるため、ますますわからなくなってしまいますよね。

この記事では、以下を解説しています。
・ファンヒーターを処分する前に知っておきたい基礎知識
・ファンヒーターを処分する8つの方法と費用相場
・ファンヒーターに灯油が残っている場合の処分方法
・ファンヒーターの処分方法の選び方
・ファンヒーターを処分する際の注意点

ファンヒーターの処分方法や処分する際の手順、売却方法にくわえ、安全な処理方法や処分費用の相場まで幅広く解説しています。

ファンヒーターを処分する際の参考にしてください。

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ファンヒーターを処分する前に知っておきたい基礎知識

ファンヒーターにはどんな種類があるの?寿命は?買い替えのサインはある?いざファンヒーターを処分しようと思っても、知らないことばかりです。

ここでは、ファンヒーターを処分する前に知っておきたいことを解説します。

ファンヒーターの種類と処分時の違い

ファンヒーターにはいくつか種類があります。種類によって処分方法が異なる場合があるため、まずは各タイプの特徴を把握しておきましょう。

  • 石油ファンヒーター
  • ガスファンヒーター
  • セラミックファンヒーター
  • オイルファンヒーター

それぞれの特徴を見てみましょう。

石油ファンヒーター

灯油を燃焼させて部屋を暖めるファンヒーターです。速暖性があり、部屋がすぐに暖まります。広い部屋でもコストを抑えて利用できる点と加湿効果がある点がメリット。

しかし、灯油由来の匂いがあり、さらに一酸化炭素中毒の危険があるため換気は必須です。

石油ファンヒーターを処分するにはタンクから灯油を抜くなどの手間がかかります。また残った灯油を家庭内で処分することは厳禁。ガソリンスタンドなどを利用し適切に処分しなくてはいけません。

ガスファンヒーター

都市ガスやプロパンガスを燃料にしているファンヒーターです。速暖性があり、匂いが少ないのが特徴です。

ただし、ガス栓を増設するなどの設置工事が必要なので、手軽に設置できないのがデメリット。賃貸物件の場合は大家さんや管理会社の許可が必要です。

ガスファンヒーターを処分するには、ガスを取り出す、ガス栓に接続されている配管を外すなどします。ガス漏れがないことを確認したら、内部のガスを抜きましょう。

セラミックファンヒーター

セラミックファンヒーターは、電気を熱源に部屋を暖めるファンヒーターです。音が静かで安全性が高いのが特徴。

電気を使用しているので、コンセントさえあれば即利用でき、灯油のように燃料の補充がいりません。

しかし、部屋全体が暖まるまでに時間がかかる点がデメリット。トイレや脱衣所など、狭い範囲をピンポイントで温めたいときに便利です。

セラミックファンヒーターを処分するのに重要なのは、乾電池を取り外すことです。つづいて、加湿機能付きの場合はタンク内の水も処分しましょう。

オイルファンヒーター

オイルファンヒーターは、電気でオイルを温めるタイプのファンヒーターです。静かでありながら安全性も高いのが特徴で、部屋をむらなく暖めてくれるうえ、空気を乾燥させにくいのもメリットです。

しかし、本体が大きくて設置に場所を取ること、暖まるまでに時間がかかることはデメリットです。

オイルファンヒーターの処分は、自治体によって内部のオイルを抜く必要があります。まずは自治体のルールを確認し、必要に応じて対応しましょう。

処分するタイミングはいつがベスト?寿命と買い替えのサイン

もし、次のような症状が現れたら、処分を検討するタイミングです。

  • 電源を入れても頻繁にとまる、または作動しない
  • 燃焼時の異臭や異音
  • 頻繁にエラー表示が出る
  • 灯油タンク、コードなどの劣化

これらの状態を放置すると、火災や燃料漏れの危険があるため、サインを見逃さないようにしましょう。

また、ファンヒーターのタイプによって寿命が異なります、買い換えのタイミングの参考にしてください。

種類寿命
石油ファンヒーター6年~8年
ガスファンヒーター約10年
セラミックファンヒーター5年~8年
オイルファンヒーター約10年

もし寿命に満たなくても、先に説明したような買い替えサインが出たしたら処分を検討してくださいね。

処分する前に必ずやっておくべき3つの準備

ファンヒーターを処分する前には、やっておくべきことがあります。もし行わないまま処分しようとすると、処分を断られる可能性があるため必ずやっておきましょう。

  • 燃料を完全に抜く
  • 乾電池を取り外す
  • キレイにしておく

ファンヒーターを処分する際には、燃料は完全に抜いておきましょう。特に石油ファンヒーターは本体にある燃料タンクを空にしておく必要があります。

もし燃料を抜かずに回収に出した場合、回収を断られるだけでなく重大な事故を引き起こす可能性があります。

乾電池を使用するタイプのファンヒーターの場合は、思わぬ事故を防ぐためにも必ず取り出してください。

ファンヒーターのフィルターや周辺のホコリや汚れを取り、キレイにしておくと回収がスムーズに進みます。

ファンヒーターを処分する8つの方法と費用相場

ここからは、ファンヒーターを処分する8つの方法と費用相場を紹介します。

処分方法費用相場
自治体の粗大ごみ400円~800円
自治体のごみ処理施設500円~1,000円
不用品回収業者3,000円~6,000円
家電量販店1,000円~2,200円
リサイクルショップ買取可ならプラス
フリマアプリ・ジモティー買取可ならプラス
ホームセンター新品購入なら無料
知人や友人無料

処分にあたってできるだけ費用を抑えたい、あるいはまだ使用できるから再利用してほしいなど、希望に合わせた処分方法を選んでくださいね。

粗大ごみとして自治体に出す

多くの自治体では、ファンヒーターを粗大ゴミとして回収しています。粗大ごみの基準は自治体によって違い、1辺が30cm以上かどうか、1辺が50cm以上か、ゴミ袋に入らないかなどさまざまです。自治体に確認しましょう。

たいていの場合、粗大ゴミ回収には事前予約が必要です。一般的な手順を紹介しますが、自治体によって異なる場合もあるため事前に確認してください。

  1. 自治体に粗大ごみ回収の予約をする(電話やインターネット)
  2. 粗大ごみ処理券の費用と収集日を確認する
  3. 粗大ごみ処理券を購入する
  4. ファンヒーターに粗大ごみ処理券を貼る
  5. 指定された日時に収集場所にファンヒーターを搬出する

粗大ごみ処理券の費用は自治体によって異なりますが、400円~800円程度です。

自治体によっては、粗大ごみではなく金物ごみや破砕ごみとして無料収集していることも。分別は自治体ごとに異なるため、必ず確認しましょう。

自治体のごみ処理施設に直接持ち込む

ファンヒーターを処分するには、自治体の持つごみ処理施設に直接持ち込むことも可能です。予約が必要な自治体もあるため、必ず事前に確認しましょう。

処理料金についても自治体によって異なり、多くの場合は重さに対して費用がかかります。50kgまで一律500円、以降10kgごとに100円加算や、100kgまで一律1,000円、以降10kgごとに100円加算などです。搬入後は、ゴミ処理施設職員の指示に従ってください。

自治体のごみ処理施設を利用する注意点は以下の3点です。

  • 利用できるのはごみ処理施設の営業日(主に平日)のみ
  • 事前申請(搬入予約)が必要な場合がある
  • 印鑑が必要な自治体がある(要確認)

これらの点に注意すれば、費用を抑えた処理が可能です。もしファンヒーター以外にも処理したいごみがある場合は、合わせて持って行けるというメリットもあります。

不用品回収業者に依頼する

あまり手間をかけることなく、今すぐ処分したい・引き取ってほしいという場合は、不用品回収業者に依頼するとよいでしょう。

ファンヒーターの処分を不用品回収業者に依頼すると、比較的費用がかかる反面、以下のようなメリットがあります。

  • 即日処分ができる(日時指定ができる)
  • 自宅まで回収に来てくれる
  • 灯油が残ったままでも回収してくれる

通常、ファンヒーターを処分する際は、灯油を処理してから回収に出すのがルール。しかし、不用品回収業者なら灯油が入ったままのファンヒーターも回収してくれます。

また、重いファンヒーターを持ち運ぶ手段がない方にとっても、自宅まで回収に来てくれる不用品回収業者は利用しやすいのではないでしょうか。

不用品回収業者の費用は、処分するものの種類や量によって大きく変動します。トラックの大きさで料金が規定されていることが多いです。

トラックの大きさ費用相場
軽トラック8,000円〜15,000円
2トントラック25,000円〜39,000円

積み放題プランを提供している不用品回収業者もあるので、見積もりを取ったうえで自分に合った業者を選ぶとよいでしょう。

また、ファンヒーターのみの単品回収が可能な業者も。費用は、ファンヒーター1台当たり3,000円~6,000円が相場です。

仮に回収費用が相場より安くても、業者によっては運搬費や出張費が別途かかる場合があります。単品回収であっても必ず見積もりを取り、費用の詳細を確認しましょう。

また、残念ながら悪質な業者が紛れ込んでいることがあります。うっかり依頼してしまうことがないように、以下のような業者には注意しましょう。

  • 必要な資格や許可を持たない業者
  • いきなり訪問してくる業者
  • 見積もりがいい加減で詳細な説明がない業者
  • 連絡先が携帯電話のみで会社の所在地がはっきりしない業者
  • 口コミやレビューがよくない業者

少しでも費用を抑え、自分に合った業者に依頼するなら、複数の業者に見積もり依頼をして費用や対応を比較検討するとよいでしょう。

家電量販店の引き取りサービスを利用する

2013年に施行された小型家電リサイクル法により、多くの家電量販店ではファンヒーターを含む家電の引き取りを行っています。

家電量販店で購入したファンヒーターでなくても引き取ってくれる場合があるので、問い合わせてみましょう。

店名引取費用備考
ケーズデンキ2,200円収集運搬料別途
ジョーシン1,200円収集運搬料別途
エディオン1,100円残油は処分しておく
ヤマダ電機対象外—–
ヨドバシカメラ2,200円収集運搬料別途

ファンヒーターの引き取りについて、訪問して引き取りを希望する場合は別途収集運搬料がかかります。料金は店舗によって異なりますが、おおむね2,200円~3,300円です。

また、ファンヒーターの種類や状態によっては引き取り不可となる可能性もあるため、事前に確認しておきましょう。

リサイクルショップで買い取ってもらう

まだ使えるファンヒーターであれば、リサイクルショップで買取してもらえるかもしれません。費用をかけず不要になったファンヒーターを処分できます。

買取方法は店舗に持ち込む店頭買取のほか、宅配買取、出張買取などが選べることも多く、運搬手段に不安がある場合でも安心して利用できるでしょう。

リサイクルショップを利用する場合は、秋から冬のタイミングで手放すのがおすすめ。需要が高まり、買取額がアップする可能性があります。

また、ほこりを取り除いたり、汚れを落したりなど見た目を整えておくことも査定額に影響するので、査定に出す前にキレイにしておきましょう。

一般的な買取価格は、定価の10分の1程度と言われています。定価15,000円のファンヒーターなら、1,500円程度が目安です。

買取価格を手にすることもできお得な処分方法ですが、買取価格は年式や状態によって大きく異なります。

また、リサイクルショップによっては条件に満たない場合、買取できない可能性もあります。

買取不可となる場合

  • 製造から一定の年数を過ぎたもの(3年~6年程度)
  • PSCマークのないもの
  • 安全性に問題があると判断されたもの

もし店頭買取を利用していた場合、買取不可となったらそのまま持ち帰らなくてはいけません。あらかじめオンライン査定などを受けておくと無駄な手間を省けます。

フリマアプリやジモティーで譲渡する

問題なく使えるファンヒーターであれば、フリマアプリやジモティーなどを利用するのも処分方法の一つです。

フリマアプリのメリットは、出品価格を自分で設定できる点。リサイクルショップを利用するよりも高額で売れる可能性があります。

しかし、出品作業から梱包、発送、購入者とのやり取りなどをすべて自分で行わなくてはいけないため、手間がかかる点はデメリットです。

  • 画像を掲載するなど商品の状態を記載する
  • 商品の情報をできるだけ詳細に記載する
  • 送料や手数料を考えて価格設定する

フリマアプリやジモティーは、トラブルも報告されています。不要なトラブルを避けるためにも、上記のポイントに留意してください。また安全な取引のためには、不用意に個人情報を公開しないようにしましょう。

フリマアプリやジモティーのもう一つのデメリットは、出品しても必ず売れるとは限らない点です。なるべく早く処分したいと考えている方には向きません。

ホームセンターの無料引き取りサービス

ホームセンターでは、ファンヒーターの購入時に不要になったファンヒーターを引き取ってくれるサービスを提供していることがあります。ファンヒーターの買い替えを検討しているならおすすめです。

店舗によっても異なりますが、ホームセンターでファンヒーターを購入する際に不要になったファンヒーターを店舗に持ち込むと、そのまま引き取ってくれますよ。

店舗条件料金
カインズカインズで新品購入時無料
コーナンコーナンで新品購入時無料
コメリコメリで新品購入時無料
DCMDCMで新品購入時無料
ビバホームビバホームで新品購入時無料
島忠島忠で新品購入時無料

いずれの店舗でも、石油(灯油)が残っている場合は、完全に抜いてから持ち込んでください。もし残っていたら、引き取りを拒否される可能性があります。

知人や友人に譲る

ファンヒーターを必要としている知人や友人に譲るのも、処分方法の一つ。処分費用がかからず、知人や友人に喜んでもらえるのでよい方法と言えます。

ただし、いくつか注意点も。

  • 故障している箇所はないか
  • 安全に使用できるか
  • 清掃はできているか

これらをしっかり確認したうえで、譲った後に万が一故障しても、トラブルにならない相手に譲ることも大切です。

譲ることが決まったら、ファンヒーターの使い方や注意点をしっかり説明してくださいね。さらに、譲った後に故障しても責任は負えないことも伝えておきましょう。

ファンヒーターに灯油が残っている場合の安全な処分方法

いざファンヒーターを処分しようとしたとき、タンクに灯油が残っていたということもあるでしょう。不用品回収業者に回収を依頼するのでない限り、タンク内の灯油は自分で処理する必要があります。

ここでは、ファンヒーターに灯油が残っていた場合の、安全な処分方法を紹介します。

タンク内の灯油を使い切る空焚きの手順

タンク内の灯油を空焚きで使い切る場合には、いくつか注意点があります。まず。安全に空焚きを行う手順を紹介します。

はじめる前に、ファンヒーターを室外に出すか、窓を開けて換気をよくしましょう。また、周りに火気および可燃物がないことを確認してください。

準備するもの

  • 灯油ポンプ(手動でも電動でも可)
  • 灯油を入れるポリタンク
  • 新聞紙やぼろ布など

タンクに残った灯油をポリタンクに移すため、灯油ポンプとポリタンクを用意します。また、万が一こぼしてしまったり、少量の灯油を拭き取ったりするために新聞紙やぼろ布を準備しておきましょう。

タンク内に残っている灯油が少量であれば、そのまま燃焼させて使い切ることもできます。

空焚きの手順

  1. ファンヒーター本体から灯油タンクを取り出す
  2. 灯油ポンプを使ってタンク内の灯油を別の容器に移す
  3. タンクの受け皿に灯油が残っている場合は、拭き取る
  4. タンクをセットし、電源を入れ点火する
  5. 自然に消化するまで燃焼させる
  6. ファンヒーターが冷めるまで1時間~2時間ほど放置する

ファンヒーターの種類によっては、クリーニングボタンがついています。その場合は、クリーニングボタンを使用するとよいでしょう。

少量の灯油を自分で処理する方法

灯油がタンクの挿入部にわずかに残っているような少量の灯油であれば、布や紙で吸い取りましょう。

吸い取った灯油は火災の危険を防ぐために布や新聞に包み、ビニール袋などに入れて密封してください。

多くの自治体では、少量の灯油であれば可燃ごみとして収集可能です。ただし、自治体によっては収集不可の場合があるため、不安なときは確認しておきましょう。

ガソリンスタンドや灯油販売店に持ち込む方法

ファンヒーターの灯油タンクからポリタンクに移した灯油など、大量の灯油はガソリンスタンドや灯油の販売店で回収している場合があります。

セルフサービスのガソリンスタンドでは受け付けていないことが多く、販売店によっても違うため、持ち込む前に確認してください。

店舗によっては費用がかかることがあるため、費用についても確認して必要なら準備していきましょう。

  • 廃油の回収が可能か、店舗に確認する
  • ポリタンク(灯油缶)の蓋をしっかり締めて密封して持ち込む

灯油を持ち込む際は、灯油漏れなどに十分注意し、蓋はしっかり締めておきます。また車で運搬する際は換気にも留意してください。火気にも十分注意し、安全に運搬しましょう。

絶対にやってはいけない灯油の処理方法

灯油を処分する際に、絶対にやってはいけない方法があります。もしやってしまうと、環境に問題があるだけでなく大きな事故を引き起こす恐れも…。

以下の方法は絶対にしないようにしてください。

  • トイレや排水溝から下水に流す
  • 川や海に流す
  • 土に埋める
  • 燃やして捨てる
  • 凝固剤で固めて捨てる

なぜいけないのか、もししてしまうとどうなるのか、詳しく解説します。

トイレや排水溝から下水に流す

灯油を、トイレや排水溝に流して捨てると、大きな事故につながる恐れがあるため、絶対にしてはいけません。

下水管に流してしまうと、なにかの拍子に引火する可能性があります。また、爆発の危険も。

下水管を損傷させてしまうと、修理費用を負担しなくてはならなかったり、場合によっては法的責任を問われたりすることもあります。

川や海に流す

灯油を川や海などに捨てると、環境に悪影響を及ぼすため、絶対にしないでください。水質が汚染され、生態系にダメージを与えることも。

日本において、油類を公共の水域に流すことは法律で禁止されています。もし流してしまうと、罰則や賠償責任が発生する可能性があります。

土に埋める

灯油を土に埋めることも、絶対にやめましょう。灯油が土に浸透し、周辺の植物を枯らすだけでなく、農作物に悪影響を及ぼすことも。

自分の土地ならよいのでは?と思いがちですが、灯油は地中からゆっくり浸透し、地下水を汚染するなど水質を汚染する可能性もあります。

一度汚染されてしまうと、浄化には多大なる時間が必要になり、周辺住民だけでなく広い範囲に迷惑をかけることになりかねません。

燃やして捨てる

灯油を直接燃やそうとすると、爆発や火災などの危険があります。さらに、灯油は非常に消火しにくい燃料です。

二次被害を引き起こす恐れもあるため、灯油を燃やして処分しようとするのは絶対にやめましょう。

凝固剤で固めて捨てる

スーパーなどには調理用の油を固めて捨てる薬剤が売られていますが、これらの凝固剤で灯油を固めて捨てるのは危険です。

一般的な凝固剤は、加熱した油に投入して使用しますが、灯油はごく低い温度(40度程度)で引火します。凝固剤を使用できる温度まで加熱するだけで火災の危険が高まります。

そもそも食用油と灯油では性質が異なるため、同じようには使えません。

ファンヒーターの処分方法を選ぶ際の判断ポイント

実際にファンヒーターを処分するなら、どの方法がいいのでしょうか。その処分方法を選ぶか、判断のポイントを3つのパターンに分けて解説します。自分に合った処分方法を見つけてくださいね。

費用を抑えたいとき

できるだけ費用を抑えてファンヒーターを処分したいときは、いくつか方法があります。ファンヒーターの状態や状況によって、自分に合った方法を選びましょう。

処分方法費用
ごみとして処分するとき・自治体の粗大ごみ回収
・自治体のごみ処理施設
400円~1,000円
新品を購入するとき・ホームセンターの引取サービス無料~  
再販できるとき・リサイクルショップ
・フリマ、ジモティー
無料~買取可の場合はプラス

まず、再利用できない古いファンヒーターを処分したい場合は、自治体の粗大ごみ回収、あるいはごみ処理施設の持ち込みがよいでしょう。費用は自治体によって異なりますが、400円~1,000円程度で処分できます。

ホームセンターなどでは新品を購入することを条件に、無料回収サービスを提供している店舗があるので、処分費用がかかりません。

まだ使えて再販が可能なファンヒーターの場合、リサイクルショップで買取してもらったり、フリマアプリやジモティーを利用したりすれば無料で処分できるか、買取額を受け取れます。

急いで処分したいとき

ファンヒーターをできるだけ急いで処分したいなら、以下の方法がおすすめです。

  • 不用品回収業者による回収
  • 自治体のゴミ処理施設への持ち込み

即日処分したいなら、不用品回収業者がよいでしょう。即日対応が可能な不用品回収業者なら、エリアによっては最短30分程度で引取訪問に来てくれることもあり、スピーディに処分できます。

また、自分で運搬が可能であれば自治体のごみ回収施設に持ち込むのもおすすめです。ただし、施設によっては予約が必要な場合があるため、即日処分は難しい場合があります。

リサイクルショップでの店頭買取も即日処分できる可能性がありますが、万が一買取不可となった場合、持ち帰らなくてはならないリスクがあります。

灯油が残っているとき

ファンヒーターに灯油が余っていて、かつ灯油の処分に困っているなら、不用品回収業者を選びましょう。

不用品回収業者なら、ファンヒーターの種類を問わず、かつ灯油が残っていても回収してくれます。

というのも、灯油が残ったままのファンヒーターは、回収を断られることがほとんど。灯油を処理してから処分するのはルールと言ってもよいでしょう。

しかし、自分で灯油を処理するのは手間がかかりますし、灯油のニオイなどで体調を崩しかねません。

不用品回収業者に処分を依頼すれば、そのようなリスクを回避し、適切に処分できます。

ファンヒーター処分時の注意点・よくある失敗

ここからは、ファンヒーターを処分する際の注意点やよくある失敗を紹介します。

乾電池は必ず取り外す理由と取り外し方

ファンヒーターを処分する際に忘れがちなのが、乾電池の外し忘れです。もし外し忘れて処分した場合、さまざまな危険があります。

  • 電池の液漏れ
  • 機器の故障
  • 発火
  • 爆発

ファンヒーターそのものの故障につながるだけでなく、大きな事故になりかねないため、必ず取り外しましょう。

乾電池はファンヒーター本体のみではなく、リモコンがある場合はリモコンの電池も取り外してください。

リモコンの乾電池は多くの場合、裏面の電池ホルダーの爪部を押しながら引き抜くとフタが外れ、乾電池を取り出せるようになります。

また、使えなくなった乾電池は自治体によって処分方法が異なるため、確認してから分別、処分しましょう。

本体の破損や灯油漏れをチェックする

ファンヒーターを処分する前に、本体に破損はないか、灯油漏れはないかチェックしておきましょう。

灯油漏れが起きる主な原因は、3つあります。目に見えない故障や破損の可能性もあるため、特に注意が必要です。

  • 設置不良・本体の傾き…灯油が偏り漏れる
  • 配管・接続部の不具合…ゴムホースなどが劣化して灯油が漏れる
  • 燃焼室・バーナー部の故障…燃焼系統での不具合により余分な油が染み出る

設置不良・本体の傾きは見落とされがちなポイントですが、本体を正しく設置すれば解消できます。

しかし、配管・接続部の不具合や燃焼室・バーナー室の故障については分解点検が必要なため、専門知識がない人が行うのは危険です。修理業者などに相談してください。

漏れを放置したまま点火・運転を続けると少しの火花や熱で発火する危険があります。また漏れが進行すると突然停止したり燃焼不良を起こしたりすることも。処分の前にしっかり確認しておきましょう。

処分を断られるケースもある

ファンヒーターを処分したいのに、処分を断られるケースもあります。これまで紹介したように、灯油が残っていたり乾電池などが外されていなかったりする場合のほかに、以下のようなケースが考えられます。

  • 自治体の回収できるサイズを超えている
  • 事業所で使用していた
  • 家電量販店の引取対象外である

一般的には粗大ごみになるファンヒーターですが、回収できるサイズや重量は自治体によって違います。既定のサイズを超えている場合は、回収を断られることがあります。

また事業所で使用していたものは事業ごみとなるため、自治体での回収はできません。専門業者に回収依頼をしてください。

家電量販店では、新しいものを買ったら古い物を回収してくれるなど、家電の回収サービスを提供していますが、ファンヒーターの種類によっては回収対象外としてるケースがあります。

処分したいファンヒーターが回収対象かどうか、事前に確認しましょう。

悪質な廃品回収業者に注意

ファンヒーターの回収に限った話ではありませんが、悪質な廃品回収業者による被害が後を絶ちません。

「無料回収」をうたいながら、あとから何かしらの理由を付けて高額請求してくるケースや、回収してほしい品以外を勝手に回収し、回収費を請求するケースも見受けられます。

引用:独立行政法人 国民生活センター

悪質な業者のなかには、一般廃棄物処理業の許可を得ず違法に営業しているケースもあります。依頼をする前に、資格の有無を確認してください。

引用:独立行政法人 国民生活センター

さらに、悪質な業者にひっかかったりトラブルになったりすることを防ぐためにも、悪質な業者の見分け方を知っておきましょう。

  • 無料回収をうたっている
  • 固定電話がない・会社の所在地が不明
  • 口コミやレビューがよくない

これらの特徴を持つ業者には要注意です。それぞれ詳しく見ていきましょう。

無料回収をうたっている

無料回収をうたう業者がすべて悪質なわけではありません。通常、回収した不用品を処分する場合、処理コストがかかります。無料で回収していては、コストがかかるたけで利益が出ませんよね。

しかし、たとえば以下のような場合は無料回収を行うこともあります。

  • 業者が買取サービスを提供しており、買い取ることで実質無料回収できる
  • リユースできる品が多いため、他の品を無料で回収しても利益が出る

このように条件を満たしている場合は、無料回収をうたっていても悪質とは言えません。

しかしながら「不用品を無料回収します」とうたいながら作業後に高額請求をしてくる手口は、悪質な業者の定番です。

特に、チラシで宣伝していたり、突然訪問したりする場合は要注意。トラブルに発展するケースは少なくありません。

固定電話がない・会社の所在地が不明

チラシやホームページなどに乗っている電話番号が、固定電話ではなく携帯電話だけだった場合は、警戒が必要です。

携帯電話だけの業者の場合、トラブルになっても簡単に連絡を絶つことができます。あとから「おかしい」と思って電話をかけても、繋がらないというトラブルも発生しています。

また、会社の所在地がはっきりしていない場合も、要注意。電話と同じく、トラブルが起こっても連絡が取れなくなる可能性が。

もし不安な場合は電話番号を検索してみてください。会社情報が出てくれば携帯電話番号が公式であることや、所在地がはっきりした会社であることがわかるでしょう。

口コミやレビューがよくない

口コミやレビューには、利用した方の素直な感想が書かれています。悪いレビューばかりが目立つ場合は、依頼を控える方が良いでしょう。

口コミが多く、いいレビューばかりがある場合は、おおむね優良業者で実績や信頼があると思われます。

ただし、いいレビューばかりの場合はサクラの可能性があるので要注意。口コミの内容までしっかり読み、トラブルは発生していないか、トラブルに対してどう対応したかなどまでチェックしましょう。

ファンヒーターの処分ならしあわせの遺品整理にお任せください

ファンヒーターを処分するには、自治体や不用品回収業者を利用するだけでなく、家電量販店やホームセンターも回収サービスを提供しています。

さらに、リサイクルショップやフリマアプリで買取できる場合も。ファンヒーターの状態を見極め、適切な処分方法を選びましょう。

しあわせの遺品整理」では、ファンヒーターの回収、処分も受け付けています。ファンヒーターの状態によっては買取にも対応しており、費用を抑えて処分することも可能です

即日処分したい、灯油が残っている状態でも回収してほしいという希望にもお応えします。24時間365日相談可能、最短30分で現場に駆け付けます。

ファンヒーターの処分にお困りの際は、ぜひ「しあわせの遺品整理」にご用命ください。

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